0186名無しさん@初回限定
2016/11/18(金) 17:40:54.34ID:5aQjHNpi0例えば
?「すみませーん」
主人公「ん……? 」
?「ここ、今から軽トラが数台来るので、別の場所に車移してもらえます?」
?「この道を真っ直ぐ行った雑木林の裏に、ちょっとした広場があるので、もし車を停めるのであればそちらに」
槙(主人公の姉)「あら、ごめんなさーい♪ 土地勘がないものだから無闇にこんなところへ乗り入れちゃって」
槙「じゃあ私、ちょっと車移してくるから、あんたはここで待ってるのよ♪」
主人公「……」
?「明るくて感じの良い人ね、お姉さん?」
主人公「ああ。キチガイなんだ」
こうやって肉親をキチガイと評したり
(プロローグ一日目・第一村人との遭遇時)
主人公「……」
実際嘘ではなく、本当に動揺している。
昔から根本的に臆病だった俺は、姉貴以外に本心を悟られそうになると極端にビクついた。
今まで引っ越しの多い人生を送ってきたせいか、行く先々でピエロのようにキャラを変えて生きてきた俺。
今もいきなり声をかけられ、こうしてドキドキしながら内心キャラを模索中。
(プロローグ二日目・下宿先の朝食中)
主人公「自分の意見を言う度に他人の顔色なんか気にしてちゃ、後にも先にも疲れるだけだからな」
〜中略〜
主人公「引かれるのは結構! しかし無視だけは我慢ならん!」
主人公「凡人の烙印を押され、老後まで空気のように生きるくらいなら……」
主人公「俺は意地でも己の道を生きてやる」
(プロローグ三日目・夜に見晴らしの良い高台で)
個人的に、縁結びや出会いの話には昔から興味が湧かなかった。
今日みたいに転校先で歓迎され、みんなと仲良くなっても必ず数年後にはリセットされる俺の学生生活。
友達が出来ても必ず疎遠に也、最初から別れることがわかっているなら、恋愛なんて俺には以ての外。
こうやって「転校ばかりしててキャラ変えるの得意」と宣った翌日、「他人の顔色なんて気にしない。非難されても関係ない」と宣言し、
さらにその翌日には「他人と深く関わるのを諦めてた」と締めくくる風見鶏野郎