乾 有彦

幼少期に災害事故(居住マンションの倒壊)により、両親と祖母を一度に亡くす。
この時、自身も事故に巻き込まれ、祖母の凄絶な死を目の当たりにし、救出されるまで3日間、
今にも倒壊しそうな瓦礫の中で過ごすという体験をする。この経験によって死生観に
年齢にそぐわない大人びた面を持ち、一種悟ったような考え方を持っている。
志貴とは、志貴が有間の家に預けられた後の小学校の頃からの友人。出合った瞬間に志貴の
「壊れた」部分を直感し、ライバルになるという認識を持ち、給食のプリンを横取りして志貴の目の前で食ったとか。
その後、遠足で起こった事件によって志貴に対する理解を深め、男同士の殴り合いを経て親友となった。
祖母の死は結果的には自殺。少しでも動けば倒壊を招くという危機的状況で、怪我の痛みにあえいでいた
祖母はそこにいるだけで危ない存在だった。それを理解した祖母は有彦を巻き込まないために、自ら舌を噛み切る。


お、おう・・・