■第3章:時空C2、1999年
第1章で言及された「お兄ちゃん」の物語。彼の名も白雲だが、第1/2章の主人公とは時空の出自が異なる。

第1章(C3)→第2章(C4)と同様の経緯で、C1(現代)の白雲は99年にワープし、名月を助けようとした。
(※遡行により、C1からC2が分岐している。)
この時彼は彼女の代わりに工場排水を浴び、死病に罹ってしまう。
その後彼はタイムマシンでC2の現代に飛んだ。

■第3章:時空C2、現代
(※過去から未来にリープした場合、時空は分岐しない)
そこには元気な名月がいた。当たり前だが隣には(C2に元から住んでいる)白雲がいて、彼女と仲良く暮らしていた。
白雲(元C1)は自分の居場所が無いことを悟った。
そして残り少ない余命を利通の計画のために活かすことにした。

■第3章:時空C3、1996年
白雲(元C1)は音々を救うべく、96年にワープした(※遡行により、C1からC3が分岐している)。
(※以下、本章では元C1の白雲を単に「白雲」と表記する。)
白雲は利通と準備を進めているうちに、この時代の名月と知り合いになった。
名月は白雲に強く言い寄った。白雲は当初難色を示したものの、結局名月と関係を持ってしまった。

震災当日、白雲と利通は音々を救出した。しかし白雲は津波に飲まれて死亡した。
(この時空は第1章に続いている。第1章の名月が言っていた「お兄ちゃん」は、第3章で死亡した白雲である。
また音々は震災を生き延び、無事に出産した模様。赤子は美々と名付けられ、第1章で主人公に愛の告白をする。)

■エピローグ:時空C4、現代
第2章の続き。
この白雲(元C3)がC4の99年から2012年に飛んだとしても居場所を見つけられない(第3章冒頭と同様)ので、
利通はタイムリープを調整して、白雲(元C3)と白雲(C4の先住者=成長した2章の白雲少年)とが融合できるようにした。
さらに利通はC4の名月にもタイムリープの一部始終を説明した。
ふたりは再会し、めでたしめでたし(白雲の融合体は両方の記憶を継承している)。

あらすじは以上です。