そこに待っていたのは巨大な兵器に封印され狂う神の姿。
それを見たフィアは失っていた記憶を取り戻す。
封印された神の正体はフィアの父パライア。
かつて神々への反逆を企てた人間たちに騙されて兵器に取り込まれ
それを救ったフィユシア神に統治権を譲り渡し天へと消えたはずの神だった。
だがパライアは救われてなどいなかったのだ。
神を動力とした兵器は禁忌であり破壊のためには接続された神すらも討伐の対象となる。
それがディル=リフィーナを支配する現神が定めたルール。
架空の神フィユシアとはその処分からパライアを守るために作られた偶像だったのだ。
(フィユシア神への信仰をパライアに捧げることで生かしている)
フィアは仲間たちの前でどうか父親を助けて欲しいと頭を下げる。
断る理由は何もない。
アヴァロたちはこれまでの旅で出会った人々の力を借りてパライアとフィアを兵器から分離させ救う装置を完成させる。
だがそれこそガイダルの待ち望んでいたことだった。
救出のために封印が解除された瞬間を狙いガイダルは命と引き替えにパライアを暴走させる。
暴走した神は全てを滅ぼす破壊の権化。
アヴァロの脳裏に絶望がよぎったその瞬間、奇跡が起きた。
グアラクーナ城砦が命令もなしに動きだしパライアへと組み付いたのだ。
このチャンスを逃さずアヴァロはパライアを支配する魔石を破壊。
神を兵器の呪縛から解放し正気に戻す事に成功する。
パライアは娘であるフィアとの再会を喜んだ後、今度こそ本当に天へと帰って行く。
それから数ヶ月。
事件の顛末は民衆への影響を考え再び偽りの神話によって塗り替えられた。
グアラクーナ城砦からは神を動力源とする機構は取り外され
フィアと城砦のリンクも失われたかアヴァロは別の機構を取り付けることで移動機能を復活させた。
アヴァロは仲間たちと共に再び旅をスタートさせる。
最愛の女神と共にまだ見ぬ人々と新たな縁を結ぶために。