霊長流離オクルトゥム
シナリオ:田中ロミオ 原画:松竜 ジャンル:オカルティック純愛物語

舞台は、自然との共生と暮らしやすさをコンセプトに掲げた緑豊かな環境共生実験都市。
その都市の学園に通う主人公・神宮寺英彦は顔の左面を覆う火傷跡が元で、
周りの人々からは忌むべき存在として嫌われて無慈悲な視線を注がれていた。
友人もいない孤独な日々は彼の精神に多大な影響を及ぼし、
ついには現世の裏に潜む不可思議なモノや情景を見ることができる"幻視"に目覚めてしまう。
それから暫くして、いつもと変わらぬ学園生活を送る英彦の前に『黒羊歯四季』と名乗る少女が現われた。
太古より魔術を使える黒羊歯一族の魔女である彼女は、幻視の力を得た英彦がとある大罪を犯したと冷酷に告げる。
さらに四季はその罪を償うために自分の命令に従えと通告してきたのだ。
こうして英彦は四季の監視下の元、昼は学園生活を、夜は黒羊歯一族の任務をこなすことになり……。

・黒羊歯一族
 ”禁忌魔術”と称される魔術大系を編纂してきた一族。
欧州で発祥した血筋だが、平安時代に分派が日本に辿り着いて定住し、今日に至る。
現在は、ごく少数の政府関係者しか存在を把握していない、機密性の高い合理的魔術研究機関
として、魔術の編纂や研究、霊的災害全般への対処を行っているのだ。魔術界への影響力は
今なお強く、国家の庇護を受ける魔術組織として、大小の魔術結社に畏怖の念を与えている。

・禁忌魔術師
 ”禁忌魔術師”とは、黒羊歯一族が膨大な時を費やして編纂した、極めて高度で実践的
な魔術大系”禁忌魔術”を積極的に用いる実良くを持ったスタッフを指す。呪術や呪物
といった”禁忌”の収拾や研究を行う役割も担っているのだ。