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ニュースで人の発言を取り扱うとき、要約はよくない

トランプ「スウェーデン」発言騒動 不正確な引用はメディアの信頼揺るがす
ttps://news.yahoo.co.jp/byline/yanaihitofumi/20170221-00067927/
(前略)
日本報道検証機構の過去5年間の調査を振り返ってみるに、
日本のメディアでは「 」(引用符)をつけて人の発言を引用している形をとりながら、
記者が発言の趣旨を解釈・忖度し、さざまざな手を加えてしまうことが、ほぼ常態化しているといっても過言ではない。
元AP通信北東アジア総支配人の我孫子和夫氏も、藤田博司氏(元共同通信論説副委員長、故人)との共著「ジャーナリズムの規範と倫理」で、
「日本のメディアの報道では、直接引用の体裁をとりながら、しばしば編集校正が加えられている」と指摘し、
ニュースをありのまま正確に伝えるという原点に立ち戻るべきと訴えている。
(中略)
我孫子氏によると、米国のメディアでは、人の発言を「直接引用」にして報じる場合は一切編集してはならないという決まりがあり、
ジャーナリズムを学ぶ学生も発言の引用方法について細かく指導されているという。
ニューヨークタイムズの「インテグリティについてのガイドライン」の筆頭に挙げられているのも、「発言の引用」である。
「インテグリティ」とは正直さ、誠実さ、高潔さ、といった意味で、信頼の源泉となる態度のことを指す。ここに書かれていることは難しい話ではない。
長年の「悪習」を断ち切れるかどうか。情報の真贋を見抜く社会的需要が高まるいま、ニュースメディアに携わる者の覚悟が問われている。