中川八洋掲示板 // nakagawayatsuhiro.hatenablog.com/entry/2014/05/12/182458

世界の現状は、日本の国家安全保障の危機を加速しています。この急迫の時局において、刻々と変遷激しい国内外の事態を冷静に俯瞰できる力を与えてくれる、大容量の真正の知識こそ、いまの日本人に必要なものです。
当ブログは国際政治学者、中川八洋・筑波大学名誉教授の個人ブログです。
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2014-05-12  祖国憎悪なくして、“祖国破壊の無頼”に心酔できるか? ── 筑波大学名誉教授   中 川 八 洋

第一節 “<反米>狂の教祖”、日本国破壊主義(ヴァンダリズム)

 民族系は、戦間期外交ならびに対米英戦争を“祖国叛逆の外交”(戦争は外交の一形態)だったと糾弾しない、堕落集団として生きている。
しかも、この糾弾を、外国である米国や他の戦勝国による「東京裁判」に任せっぱなしという体たらくは、何と言ってよいのか、言葉が見つからない。

 日本人自身が裁くべきであった“祖国叛逆の犯罪者”(備考)たちを日本に代わって裁いてくれたのが「東京裁判」だったのである。

それに感謝するのではなく、恥じもなく無学・無教養まる出しで「東京裁判」を罵るだけの醜悪な民族系を見ればわかるように、民族派は、共産主義に頭をレイプされて“スターリンの奴隷”になった戦間期日本そのままである。
民族系こそが戦後も、スターリンの亡霊を、知における最高指導者として仰いでいる。

 平成になっても二十一世紀になっても、スターリン崇拝主義は日本の絶大支配者であり続けている。“スターリン史観”の汚染は、日本人を骨の髄まで腐らせた。日本人はいつになれば、スターリン史観の呪縛から自己解放し、知の自由を手にするのだろうか。

 具体的例を挙げよう。「東京裁判」は、“売国奴”白鳥敏夫と松岡洋右の両名の糾弾をし、日本の国益に正確に合致する。

真正の保守主義国家である米国が主導した「東京裁判」の方に、日本人の魂をかろうじて生かしうる法的正義が存在し、一方「東京裁判」を、がなりたてて難詰するばかりの民族系にはひとかけらの愛国心も正義も存在しない。恥ずかしくないのか?