「生きているのなら、神様だって殺してみせる」
こんな突拍子もないことを言い、
夜な夜なナイフを片手に夜の街を闊歩する主人公が今までいたでしょうか。
しかもそれが、和服姿の可憐な少女。ミスマッチも甚だしいです。
そんなアンバランスな主人公を中心とした「空の境界」。私が最初に読んだのは中学生の頃でした。
哲学的、とでも言いましょうか。難解な言葉たちの前に私はずっと頭に疑問符が浮かんでいました。
にもかかわらず、ページをめくる速度は速くなっていく一方。
よく理解できていないのに私は次々と文章を読んでいきました。まるで何かに憑かれたかのように。
「ああ、これが本当の天才が書いた文章なんだ」と、そのとき漠然と思いました。
誰か四次元殺法コンビのaa持ってきてー