エロゲのストーリーを教えてもらうスレpart29 [無断転載禁止] [無断転載禁止]©bbspink.com
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とにかくいろんな諸事情により知りたいエロゲのストーリーを教えてもらうスレです。
スレッドの性質上、確実にネタバレがありますので注意してください。
発売して半年以内の新作について語る際は、名前欄にタイトルと新作ネタバレ用の共有トリップである
#新作ネタ
………をつけてください。
◆l1l6Ur354A をあぼーん設定するとある程度新作のネタバレを防げるかもしれません。
またリクエストの際は、正確なタイトルとメーカー・ブランド名を附記してもらえると助かります。
その他諸注意は>>2をご覧ください。
まずはじめに、まとめwikiで既出かどうか調べてからリクエストしてください。
■エロゲのストーリーを教えてもらうスレまとめwiki Ver.2.0
http://wiki.livedoor.jp/esosmw658/d/
規制中の方には、↓が用意されております。
■エロゲのストーリーを教えてもらうスレ規制用
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/game/49670/1261317516/
注記:次スレは容量が500KBを超過した頃、または950レスに達した頃に立ててください
前スレ
■エロゲのストーリーを教えてもらうスレpart28
https://mercury.bbspink.com/test/read.cgi/erog/1514517608/ >>94
作品のノリは変わらない
ただ1〜3話は状況証拠と自白のゴリ押しが多すぎて真面目に書いても微妙だったのでノリ変えた 特殊捜査官の蒼井ローラ(腹筋バキバキ)は敵に襲われて記憶喪失に!
場所は麻薬密造施設と化した夜の廃校舎、ローラは記憶を捜して徘徊する。
暴力と性欲の香り溢れる男達から逃げ隠れ、ローラは徐々に記憶を取り戻す。
有能捜査官なローラ(アナル丸出し)は囚われたパートナー(全裸)を救出。
麻薬施設は壊滅、裏切り者にも勝利、重要参考人も確保。任務完遂、パーフェクト!
ちなみにローラさんは潜在ドMなので敵に捕まった場合、すぐにアヘ堕ちする。
無事脱出しても民間人に輪姦されるとやっぱりアヘ堕ちする。
捜査官はオチンポに弱いと相場が決まってるから仕方ないね! 歴史の流れはほぼ史実に準拠。
徐々に組織を大きくして幕府直参になった新撰組は戊辰戦争の敗北で幕府と共に壊滅する。
主人公の健は最初期に京都で入隊して、新撰組の隆盛から終焉までを見届けた隊士(※史実には存在しない)。
エンド有りヒロインは近藤勇、土方歳三、沖田総司、斎藤一、藤堂平助、山南敬助、永倉新八。
近藤勇 【史実:慶応4年(1868年)4月25日、新政府軍により処刑】
元隊士が影武者となり近藤は生存するが、近藤は新撰組局長としての死に場所を求め続ける。
かつて上役に仰いだ会津藩主から局長の任を解かれ、近藤は健と共に一人の人として生きる。
土方歳三 【史実:明治2年(1869年)5月11日、函館戦争にて戦死】
健は土方と共に戦い続けたが、死を覚悟した土方に故郷への文を託される。
健は一人多摩へ行き、土方の家族に彼女がいかに戦い抜いたかを涙ながらに語る。
沖田総司 【史実:慶応4年(1868年)5月30日、肺結核により病死】
健は病床の沖田を看病するため江戸に残るが、沖田は人斬り・中村半次郎に殺される。
維新後も機会を伺い続けた健は、西南戦争で半次郎を殺害して復讐を果たす。
斎藤一 【史実:大正4年(1915年)9月28日、病没】
健と斎藤は会津藩と共に戦い続けたが捕虜となり、維新後は新設された警視庁に入る。
薩摩への恨みを抱える斎藤のため二人は西南戦争を戦い、その後は平穏な余生を過ごす。
藤堂平助 【史実:慶応3年(1867年)11月18日、新撰組により粛清】
平助は近藤らの命を受けた健の協力で粛清を逃れるが、潜伏中に戊辰戦争が勃発する。
新撰組に合流した二人は奮戦するが捕虜になり、戦後は結婚して事業を興す。
山南敬助 【史実:元治2年(1865年)2月23日、脱走の罪で切腹】
健は切腹の覚悟を決める山南を説得、共に庄内藩へ逃れて生活を始める。
山南は新政府軍との交渉役を務め、その後も夫婦揃って庄内の発展に尽力する。
永倉新八 【史実:大正4年(1915年)1月5日、病没】
健は別組織を結成した新八、左之助と共に奮戦するが敗戦、左之助が行方不明になる。
戦後、新八は捨て子を拾う。その捨て子は後に左之助と出会い、新八と健の夫婦に報せの手紙を送る。 実はこの作品は同ブランドの前作「忠臣蔵46+1」のその後のお話になっていて、
赤穂浪士の生存で歪んだ歴史を修正するために前作キャラが暗躍している。
健の新撰組入隊も謎の手紙(前作キャラの一魅によるもの)がきっかけになっている。
前レスの全エンドクリア後の最終ルートでは、これらの事実が一魅から健に伝えられる。
歴史修正の協力を頼まれた健は新政府軍側に潜り込んで土方と決闘、彼女の死を偽装する。
生存した土方はフランスに渡り軍事を学ぶ事になり、健は改名して日本に戻る事となる。
これらは37年後の日露戦争に日本が勝利するための布石だと一魅の口から語られて物語は終わる。
ちなみに健の改名後の名前は児玉源太郎、現代では日露戦争勝利の立役者として知られている。 尾張
複雑な幕末事情を丁寧にまとめるとキリがないのでバッサリ斬りました 退屈した神がデスゲームを開催、6人の男女が拉致される。
ゲームはハーレム状態で射精しまくるTHEエロゲなルールのようだが、
実際は最低1人死亡確定、裏切り推奨、意図的な抜け穴だらけ、神のテコ入れ等クソゲー要素満載。
疑心、誤解、裏切り、狂気。神の悪意に追い詰められた参加者達は苦しんで死に、生き残った2名が解放される。
一ヶ月後。神に対立する悪魔とその協力者が、神殺しに至るゲームへの誘いにやって来る。
死んだ参加者達の蘇生を条件にされた”彼女”は神への憎悪に笑い、ゲームへの参加を承諾する。
→「悪魔のゲーム」に続く
なお「悪魔のゲーム」は原作者兼シナリオライターのブログで連載中。 ◎登場人物
〇白鳥 律
主人公、触れた相手に幸福感を与える力を持ち、性行為をすることより強い幸福感を相手に与える。
幼少期に全寮制の女子校でミッションスクールである霧原学園に捨てられ、現在は学生兼神父という特例でそこに暮らしていた。
学園から出ようとするとその力によって悪魔を引き付けてしまうため生まれたから1度も学園から出たことはなく、悪魔から身を守るため神父として育てられ、礼拝堂のある屋敷で暮らしている。
生徒達の間で「神父に抱いてもらうと不安が消えて幸福感が与えられる」という噂が流れており、頻繁に生徒達から性行為を依頼されている。
過去に性行為を断った相手が自殺してしまったことでそれ以降性行為を断ることができず、仕方なく依頼された相手は必ず抱くことにしている。
〇メアリー・ハーカー
99年生きた吸血鬼。
とある事故で両親を失って自らも死にかけた歳に先代の吸血鬼に出会って吸血鬼となり、先代が消えてからも世界を転々としていたが、旅を終わらせる気になって故郷である霧原に帰ってきた。
血は輸血パックで補給し、人から吸ったことはない。
日の光が苦手で、強く祈ると血を吐くが、怪我はすぐ治る。
〇黒崎 小夜
主人公の生き別れの双子の妹。
特定の感情を触れた相手に流し込むことができる。
孤児院が身に合わず抜け出し、新宿で力を使って細々と生活していた。
〇海野 あかり
陥没乳首。
〇赤錆 理沙
主人公の初めての相手。
主人公達のクラスの担任として赴任してくる。
在学中は演劇部の部長で、卒業後も演劇を続けていた。
〇赤錆 美果子
理沙の妹。
天才。完全記憶能力を持つ。
好奇心から主人公に抱かれ、以降も不定期的に抱かれに来ている。
〇電話の悪魔
電話を介して主人公達と繋がっている悪魔。
神に近い現実改変能力を持つ。
〇柴田ゆき
あかりの友人 ◎始まりの3日間(プロローグ)
1日目
とある11月の冬の日。
屋敷へあかりとモブの2人組が律に抱かれに訪れる。
モブを抱いた後、その姿を見て抱かれることに迷いを見せるあかりに律は己が生徒達を抱く理由について話す。
話が終わった後、あかりからそれでもと頼まれて性行為をする。
2人が帰った後、身体と頭を冷やすために夜の散歩に出ると、学園と外の境界付近に季節外れの桜が咲いていた。
見とれていると境界を踏み越えそうになりドス黒い感情に支配されかけ咄嗟に後ろに下がる。
直後、電話がかかってくる。
電話の発信元は本物の悪魔で、何者かが境界に穴を開けてくれたおかげで電話が通じたことこと、自分は主人公の下僕であることを伝えて電話を切る。
屋敷に戻ると温室の桜の木が咲いており、そこにメアリーがいた。
メアリーの血を植物に与えると面白いことが起きるらしく、境界の桜もメアリーがやったことらしい。
散歩したりお茶を飲んだりしながら彼女の過去について話した。
また、屋敷が100年前の彼女の家であり、旅をやめたメアリーは律と共にここで暮らすこととなる。
2日目
学校に行き何事もなく放課後に。
放課後、メアリーについて調べ、両親が強盗に刺殺されていたことを知る。
屋敷に帰ると悪魔がメアリーに電話をかけていた。
メアリーに生徒達を抱いていることを含めた律の経歴について全て伝えるが、メアリーはそれを受け入れ、それでも律と共に屋敷で暮らせるという。
その後、悪魔から律が悪魔にとってのキリストであること、その救世主性が目覚めると律としての人格は消えること、
悪魔は律が触れた相手の負の感情を喰らっていること、女性を抱き続ければ数年は今のままでいられるが抱かなければ数ヶ月のうちに悪魔が空腹によって暴走して律の人格を奪うということを聞く。
何事もなく食事をし、寝ようとした際に悪魔から救世主としての力の性質はキリストのように万能であること、一般的な吸血鬼は100年も経つと人生に飽きて残酷か享楽を醸し出すものであること、
メアリーは一般的な吸血鬼とはかけ離れていることを聞き、メアリーが100年を区切りに自殺しようとしていると勘づく。 3日目
早朝、礼拝堂でメアリーと救世主としての力について話す。
救世主としての力を使えば律が抱かなかった生徒やメアリーの両親を生き返らせることができ、不当に奪われた彼女らの命なら生き返る権利がある、と言うとメアリーは強く拒絶する。
両親が刺殺されたことを知られていたと知ったメアリーは当時のことについて事細かに話し始める。
吸血鬼となった彼女が犯人を殺さなかったことと同じ理由で人を生き返らせてはいけないのだ、人は自分を大事にするように他人も大事にするべきだ、と言い話を締める。
律はここでメアリーになぜ自殺しようとしてるのか、と問う。
メアリーは吸血鬼として人から血を吸ったりなどして生きたくはなくまだ人であるうちに人として死にたいこと、自らが生きている内に叶えたかった最後の願いは日を浴びることであること、
普通の女の子として学校に通えなかったことが唯一の心残りであること、律に知られてしまったので誕生日の6月に死ぬ予定だったが律が情を持たないように明日の朝には死ぬことを告げる。
学園を休み、メアリーに寄り添いながら学園の制服を買ってきてあげる等メアリーを救う方法を探すが見つからないまま翌日の夜明け直前になってしまう。
祈りながら朝日を見ると礼拝堂に向かったメアリーを追うこともできず呆然としていた律に悪魔が律の負の感情を煽り、悪魔の救世主として覚醒させるために電話をかけてくる。
そこで覚醒後に悪魔を絶対に殺すと脅すことでその脅し自体には屈しなかったものの律の怨嗟を見れた代償にと悪魔が優しさを見せ、メアリーに律の血を飲ませることで救えると聞く。
礼拝堂へ向かい、雑に手首を切ってその手をメアリーへ向ける。
吸血鬼の本能に逆らえず血を飲むメアリー。
初めて直接血を飲んだことを怒るメアリーだが文句を聞かずメアリーを玄関へと連れていく。
そのまま戸を開けて外に出て直後、日が昇るがメアリーは燃えることは無かった。
約100年ぶりの日差しに号泣するメアリー。
彼女はそのまま一日中屋敷の前で太陽を見続けていた。 ・時間を置いて数回に分けて投稿する際には、最後に「続く」と御書きください。そうする事でストーリーの投稿の混交を防げます。
今は人いないから困ってないけど
時期的に一ヶ月以内にすごい量投稿する人来ると思うので一応 どうにかなりそうなので神様のゲーム長文版予約しておく 【6人の参加者】
桐山一馬(元ヤン)
二十代後半の社会人。面倒見の良い兄貴肌。女性には優しく理不尽は許せない今時珍しい日本男児。
桐山心(ポニテ)
女子高生。一馬の従妹。いつもは明るいが人のために泣ける情緒豊かな少女。一馬を兄のように慕う。
円成寺琴子(お嬢様)
女子高生。総帥である母に英才教育を施される財閥後継者。清楚な雰囲気とは裏腹に内面は徹底した合理主義者。
水島萌(ギャル)
女子高生。心の友人。寂しがり屋な恋愛脳。一途な性格なのだが誤解されやすく彼氏とは長続きしない。
石動美月(美人さん)
医大生。難病に苦しむ姪のために医者を目指す生真面目な女性。男性恐怖症な事もあり交友関係は狭い。
槇島百合子(人妻)
三十歳の主婦。他人の悩みにも親身になれる母性的な女性。十代からの恋愛結婚で夫婦仲は未だに良好。
【ゲーム主催者】
神(クズ)
神。作中描かれないが姿はおそらく幼女。人間に残酷なデスゲームを遊ばせて笑うクズ。
【物語の流れ】
神により拉致された6人の男女は残酷なデスゲームへの参加を強制される。
女は性行為で生存ポイントを稼がなければ死。男は女3人の死で道連れに。
クリア条件は15日間の生存、もしくは”女3人と男の死”。つまりは生還の椅子取りゲーム。
神は人の醜悪さを鑑賞する事を望み、自殺・他殺は強制蘇生として暴力による決着を禁じる。
全員生還の最低ノルマは毎日6回の射精。残酷な神が容易い全員生還の道を用意するはずもなかった。 ≪1〜4日目≫
・萌
能天気に振る舞う彼女は内心誰よりもこの不条理な状況に怯えていた。
一馬に優しく抱かれた萌は泣き縋り、不安を打ち明け、一馬を頼りにするようになる。
・琴子
琴子は冷徹な思考を巡らせ、生還確率向上のために誰かを死に追い込む必要があると結論を得る。
人数が減れば射精回数も減らせる。後で女3人の殺害に舵を切るにも丁度いい。
だがこの殺害計画は後述する人物の尊い決断により必要性を失う事になる。
人の命さえ簡単に切り捨てる彼女の心は、しかし打算で抱かれたはずの一馬に恋をして以降歯車を狂わせ始める。
・百合子
夫を裏切りたくない。誠実な彼女は歪んだ神のゲームへの参加を拒むが、誰が最も苦しい立場にいるかに気付く。
全員の命を背負う一馬、その彼を支えるのが自分の為すべき事だと百合子は決意する。
彼女は一馬自身が目を背けていた「誰かを切り捨てなければならない」という良心の呵責を見抜き、慰め、赦しを与えた。
「必要な時は私を犠牲にしなさい」、そう伝える事によって。そんな誰よりも優しく、何よりも尊い決断をした女性。
・美月
彼女ほど早々に絶望的な状況に追い込まれた参加者も他にはいない。
男性恐怖症な事以上、美月には「他者を犠牲に生き残る」という選択肢が最初から存在しなかった。
人を救いたい。その信念のために人生を捧げてきた彼女には、それを否定する選択は死よりも重い。
生存を諦めた彼女は他の参加者のためにルールの検証や助言に動き、自分の意思を一馬と百合子に伝える。
一馬と最後の夜を過ごして死の恐怖を堪えた美月は皆と広間に集まり、ポイントが尽きる時を迎えようとしていた。 ・心(ポニテ)
元々強い絆で結ばれていた一馬と心だが、初体験以降その想いは別の愛情へと色を変えて更に強いものになる。
一馬の助けになりたい。そう願う心に神は琴子の企む殺害計画を暴露、殺意を抱くように仕向ける。
一度だけ使えるポイント強制移動権を与えられた心は権利行使を宣言、死の運命は美月から琴子へ移された。
・一馬(元ヤン)
一馬は悪意ある神に怒り、全員の生存を願い、何よりも心を大切に想っていた。
全員生還が絶望的だと理解した彼は心を守るために動き、琴子の計画も黙認していた。
余計な軋轢を避けるために美月の死を「男性恐怖症のため」と周囲には伝えていた。
同様に、神に気紛れに与えられたポイント強制移動権の存在も諍いの種にならないように伏せていた。
一馬はその時々に最善の道を選んだはずだった。だが上記のすべては最悪の結果に繋がる。
美月の真意も琴子の事情の変化も伝えられていない心は暴走、死ぬべきは琴子だとポイントを強奪する。
琴子を助けなければ。焦る一馬の脳裏に「神に与えられた権利」と「百合子の赦し」の記憶が過ぎる。
一馬は権利行使を宣言、琴子を死の運命から救う。ポイントを奪われたのは百合子、そして時は訪れる。
壮絶な苦痛に襲われた百合子は、だが最期まで一馬を責める言葉を残さずに息絶えた。
突然の悲劇に呆然とする一同を神は笑い、一馬が判断を誤るように記憶を投影したのだと告げる。
百合子に代わる新たな参加者が現れ、大前提だった人数削減が不可能だったのだと示される。
百合子の尊い死さえ嘲笑するような神の悪意に一馬は打ち震えて絶叫する。
【追加参加者】
石動アーニャ(ロリ)
重病患者。美月の姪。生命の危機でも家族の心を想える強い少女。長い入院生活のため友人も学校も縁遠い。 ≪4〜8日目≫
・一馬
これ以上無駄な争いを繰り返させないために、次に誰かの命を狙えば自分の生還を諦めてでも報復すると一馬は宣言、
その覚悟を示すために頸動脈を切り自殺してみせる。萌にも味方でい続けるか離れるかの二択を迫り、心と琴子の監視を依頼。
全員生存の道を模索するがポイント不足は深刻化、心・琴子・美月の三人は警告を無視するように企みを巡らせる。
何もかもが思うように進まず、命を背負う重責が一馬の精神を蝕む。やがて事件は起こり、一馬は己の不甲斐なさを痛感する。
・萌
萌は怖かった。不条理な死が怖かった、理不尽な状況が怖かった。それらを恐れずに適応する他の参加者達が怖かった。
だから一馬を頼り、依存した。心と琴子の監視を頼まれても従った。彼が何のためにそれを頼んでいるのかを理解できないまま。
だからその内に萌は一馬さえも恐ろしくなり、信じる事ができなくなった。彼女はただ死ぬのが怖かった。
・アーニャ
何よりも望んだ健康な身体。それを神に与えられたアーニャは状況も分からないままに無邪気に楽しんだ。
だが琴子からゲームの事、百合子の存在を教えられ、アーニャは自分が病から救われたのは百合子のおかげだと思うようになる。
アーニャは一馬に「百合子に救われた命を守って欲しい」とお願いする。だがそれを誰よりも強く願う人間は他にいた。
・美月
愛する姪を守りたい。生き残ればアーニャが健康体のまま戻れると神の答えを得た美月は、己の信念さえも捨てる覚悟を決める。
確実な方法は一馬の殺害。死ぬべきは自分ともう一人。美月は琴子に持ち掛けられた心殺害計画を断り、慎重に機会を伺う。
だが真剣に全員生存の道を模索する一馬が心痛める姿を見て、美月は自分が何かを間違えてしまったのだと気付いてしまう。
そして美月は一馬のための決断を下した。 ・心&琴子
琴子は今の最善手が一馬殺害だと解答を出すが、恋する琴子にはもう一馬殺害の意思は持てなくなっていた。
心は琴子の恋心に気付き、ある計画を打ち明ける。それは、死ぬべき人間を意図的に作り出す計画。
一馬はあまりに優しい。この先罪のない誰かを犠牲にしなければならなくなった時、一馬の精神は必ず壊れてしまう。
だから心は一馬の生存を願い、死ぬべき罪人を作り出すために美月に自分を襲わせる計画を立てた。
琴子は計画に穴があると見抜いたうえで、計画に気付いた美月がおそらく自ら罪人になる道を選ぶだろうと予想する。
一馬のために。思惑は多少違えども意志の一致した三人は計画を実行、美月は手筈通りに心殺害を失敗。一馬に死を宣告される。
三人の誤算は、一馬もまた心をよく理解している事だった。殺害未遂が三人の狂言だと気付いた一馬は己の不甲斐なさを痛感する。
虚偽の罪を背負ったまま死のうとする美月に一馬は本心を打ち明け、来世があれば結ばれようと誓い、別れのキスを交わす。
美月の消えた後には、何も知らされないままに愛する家族を失ったアーニャの悲鳴が響いていた。
【追加参加者】
円成寺椿(巨乳)
財閥総帥。琴子の母。並外れた洞察力と判断力と行動力を備えた現代の怪物。他人を利用価値だけで測る人種。 続く
それと殺害方法の説明入れ忘れてました
このゲームにおいて女性の飲食は「避難エリア」という専用スペースでのみ許可されており
このエリアへの女性の入室にはポイントが消費されます
これを悪用するとルールに則ったうえでの女性殺害が可能になる仕様になっています ≪8〜10日目≫
・琴子
椿の参加。琴子の最も恐れていた可能性が現実になり、琴子は一馬に椿の監禁を提案する。
あまりに冷静すぎる椿の異常性に一馬も同意、琴子は無事椿の動きを封じ込める事に成功したかに見えたが……。
・椿&萌
この悪趣味なデスゲームでさえも彼女には攻略可能な娯楽に過ぎなかった。
椿は参加者を観察。死の恐怖を抱える萌に狙いを絞り、巧みな心象操作で裏切りを唆す。
予定通りに捕まった後、椿は萌の手により解放され、油断した一馬達を悠々と監禁する。
後は娘の琴子にポイントを与え、心とアーニャの死を待つのみ。椿は満足していた。
だが、萌は疲れていた。生きるために一馬達を犠牲にする薄汚い自分に、それでも死にたくないと願う自分に。
・アーニャ&心
美月の死はアーニャに暗い影を落とした。愛する美月を死に、殺したのは大好きだった一馬。
怒りと悲しみに押し潰されそうになるアーニャを一人にしないように心は付き添う。
だが椿の策略で二人は部屋に閉じ込められ、何もできずに飢えと渇きに襲われる。
絶望的な状況。それでも心は一馬が助けてくれると信じていた。だからアーニャも一馬をもう一度だけ信じる事にした。
今はまだ無理でも、いつか一馬を許せるようになる事を願って。
・一馬
ワイルドカード、それは神から与えられた第二の権利。その効果は発動するまで知る事はできない。
発動には宣言が必要であり、猿轡をされた一馬は琴子のポイント補給に一縷の希望を託す。
琴子は愛する一馬を凌辱された事に激怒、椿の肉を噛み千切る凶行に出る。
猿轡を外された一馬は権利行使を宣言するが、
その中身は「1人の生還と他全員の死」か「3人を生贄に死亡者数リセット」という絶望的な二択だった。
過酷なゲームと弱い自分に疲れた萌は一馬に殺される事を望み、琴子は一馬の命を救いたいと懇願する。そして一馬は生贄を選択した。
絶命する椿と萌。監禁部屋に行き、扉を開けた一馬の前には血涙を流す幽鬼のようなアーニャ。
一馬が助けに来てくれたと笑うアーニャに、一馬は赦しを乞うように真実を告げる。
豹変したアーニャは憎悪に満ちた形相で一馬を呪い続け、苦しみに塗れた一馬の死を願って逝った。
赦されるはずなどない。己の罪を直視した一馬の精神は壊れ、廃人と化した。 ≪10〜11日目≫
ゲーム調整のためか、神は新たな参加者をすぐには送らなかった。
心神喪失状態の一馬に琴子は心中を考えるが、心は一馬が琴子を生き残らせた想いを受け止めるように叱る。
同じ人を愛する二人は姉妹愛のような強い絆を感じるようになり、クリア後の三人の恋愛模様を夢見る。
暴れないように左手とベッドを繋いだ一馬を挟んで川の字に眠り、明けた翌朝。新たな参加者達が現れる。
【追加参加者】
春日部遼太(単純バカ)
高校生。心の友人。あまり頭は良くないが気の良い人柄。心に片想いをしている。
月宮優奈(幼馴染)
女子高生。遼太の幼馴染。少し気弱な普通の少女。子供の頃から遼太に片想いをしている。
榊穂乃佳(綺麗なお姉さん)
桐山家の幼馴染。一馬の弟の婚約者。一馬を兄のように慕い、心を妹のように想う。
【新ルール】
男追加、獲得ポイント減少、女3人の宣言で男1人殺害可能、男1人死亡後は獲得ポイント上昇、女2名死亡でゲーム終了
≪11〜12日目≫
・心&琴子
変更されたルールを見た二人は一馬以外に抱かれたくないがために遼太殺害を決意する。
心は穂乃佳に同意を求めるが、経験値のない善良な穂乃佳は殺人に拒否反応を示す。
穂乃佳の協力は後回しに、二人は遼太の監禁を目論むが失敗。逆上した遼太は理性が無くなり、欲望のままに行動する。
遼太の本性を穂乃佳と優奈に見せて殺害を決意させるため、心と琴子はわざと遼太を挑発する。
だが無益な争いを止めようとした穂乃佳の邪魔が入り、状況は悪化。琴子達は遼太に拘束され、遼太は心を凌辱しようとする。
心は叫ぶ、いつでも自分を守ってくれた大切な人を求めて。
悪鬼の形相、千切れた左手。遼太を殴り飛ばしたのは心神喪失状態から醒めた怒り狂う一馬だった。 おそらく数日中に残り2、3レス書き込みます
想定外に長くなり、投稿しながらでないと気力が持たなそうだったもので
半端に占有して申し訳ありません ≪12〜13日目≫
・遼太
最初に危害を加えたのは心達。だが理由があっても遼太の罪は許されるものではない。
遼太への制裁を終えた一馬は公平な立場を取り、彼の助命を願う優奈と共に遼太の言い分を聞く。
遼太は一馬の大人な対応に生きる希望を抱く。だが一馬は突然豹変、優奈に遼太殺害を命令する。
愛する遼太を殺せない。決然と断る優奈を一馬は強姦、更に死と蘇生を繰り返す恐怖を教えて意志を折る。
死の確定した遼太は男の見栄を張り、優奈に生き残るように伝えて別れた。
一馬は無慈悲に笑い、潔い死を装う遼太にこれから心の底から死を望ませてやると告げる。
悪魔。遼太は呆然と呟き、容赦ない暴力に晒され、もう殺してくれと懇願しながら死んだ。
・優奈&穂乃佳
優奈は幸福だった。歪んだ形でも大好きな遼太と結ばれた。だが幸福は優奈自身の選択で失われた。
生き残る。優奈は残された最後の理由を胸に、一馬の奴隷のように従順に振る舞う。
悪魔が時折見せる、優奈の生存さえ願う優しい男の顔。真実の一馬を見極められないまま優奈はその宣言を聞いた。
「突然だがゲーム終了のお知らせだ。俺はこれからお前達4人の中から2人殺す――」
穂乃佳は後悔する。大人の自分が心達を叱り、諫めるべきだったと。
その役目を果たしたのは一馬。不甲斐ない穂乃佳を叱ってくれたのも。穂乃佳は一馬の包容力に安心感を覚える。
遼太の死では意見が対立したが、穂乃佳は自分達を守るために必要な死だったと答える一馬を信じた。
罪悪感はありつつも、淡い恋心を抱いた事もある一馬との行為に嫌悪感は無かった。
すべては順調で、全員が無事に帰れる。穂乃佳はそう信じていた。
だが一馬は突如二名の命を道連れに死ぬ事を宣言した。
優奈と穂乃佳、自分を満足させたほうだけを生き残らせると。
死ねない理由を背負う二人は必死に一馬に奉仕する。そして一馬が告げた勝者は穂乃佳。
その結果に罪悪感、それに安堵感を覚えた穂乃佳は突然一馬に絞め落とされる。
目覚めた場所は、閉ざされた避難エリア。真の勝者は優奈、偽の勝利は穂乃佳を絶望させるための演出。
幸福な未来、長年の信頼。穂乃佳はすべてを失い、絶望して、ただ迫る死に怯えて死んだ。
一馬の真意は死んだ穂乃佳にも生きる優奈にも分からなかった。 ・琴子
一馬復活に感涙する琴子だが、優奈への強姦の事実に一馬の変化を察知する。
神の精神操作を疑い、一馬を問い質すよう提案する琴子に、心は一馬の決断を受け入れると答える。
愛し方の違い。心はそう言い、二人の意見は平行線を辿る。
そして一馬はゲーム終了を宣言、心はそれに従い一馬との死を望む。
心と一馬、通じ合う二人。繋がりを求めながらも取り残される自分。
琴子は幸せな未来を語り、二人に生きて欲しいと懸命に説得する。だが二人の意思は変わらない。
諦めた琴子は一緒に死なせて欲しいと涙を流すが、一馬はそれを拒んで去る。
琴子は届かない想いに泣き続けていた。
・心
皆を守る一馬にただ与え、そして死んだ百合子。
心は自分もまた一馬に与えたいと願い、ただ一馬を信じ続ける事を誓った。
遼太を殺しても、優奈を傷付けても、穂乃佳を殺しても、生きる事を捨てても。
それでも一馬が一馬であるかぎり、そこに一馬の意思があるかぎり、ただ信じ続けると。それが自分の愛だと。
琴子との別れを済ませ、二人は最期のデートをした。ただ普通の恋人のように過ごした。
一馬は心の死を思い涙を流す。心は他の何を知らなくとも、一馬の心がずっと泣いていた事だけは知っていた。
「愛してる」と言い残し、心は跡形もなく消え去った。一馬一人を残して。
・一馬
桐山一馬が何を思い、凄惨な行いの後の死を望んだのか。
それを知りたいと思ったのは主催者にして観客、すべての元凶である神だった。
神は死の確定した一馬を自分の空間に招き、本心を語るように命令する。
拷問された一馬は興味を惹くため、何よりも退屈を嫌う神に真実を知らずに時を待つ事を薦める。
数ヶ月待つだけで、とびきりの暇潰しができると。神は愉快な趣向に笑い、一馬の命を終わらせる。
死の際。心と百合子の幻覚に迎えられるなか、一馬は声もなく呟いた。「後は任せたぞ、壮士」 【参加者名簿】≪死亡者≫
槇島百合子
当初はゲームへの積極的参加を拒絶したが、桐山一馬を支えようと尽力する。
円成寺琴子と救おうとした桐山一馬によりポイントを奪われて死亡する。
石動美月
一度は自分が犠牲になる選択をしたが姪の石動アーニャの登場により翻意、他の参加者の殺害を目論む。
だが桐山一馬の憔悴を見て再び翻意、桐山心殺害未遂の罪を被り処刑される道を選ぶ。
水島萌
桐山一馬の庇護下に入るが膨らみ続ける死の不安と恐怖に負け、円成寺椿に寝返る。
己自身の弱さ・汚さに疲れ、生き残る機会を捨てて桐山一馬に殺害される道を選ぶ。
円成寺椿
他者に媚びる事を嫌い、犠牲を強いる独力生還の道を選択する。
一度は状況を支配したが娘の円成寺琴子の予想外の抵抗に遭い、桐山一馬に殺害される。
石動アーニャ
命の尊さを説き、犠牲の無い全員生還の道を選択する。
だが叔母の石動美月の死、桐山一馬により確定された己の死に憎悪を撒き散らした末に死亡する。
春日部遼太
欲望と状況に流され、桐山心の強姦を試みるが桐山一馬に阻止される。
桐山一馬に脅迫された月宮優奈に円成寺琴子・桐山心を加えた三人により殺害される。
榊穂乃佳
正常な倫理観を保ち続け、他者に犠牲を強いる事無く生還を目前にする。
だが桐山一馬の暴走により避難エリアに監禁され、生還を強く望みながら死亡する。
桐山心
当初は犠牲を忌避したが、桐山一馬を第一に考えて他者の犠牲を厭わずに行動する。
生還を目前にしながらも死を望む桐山一馬に従い、その命を終える。 桐山一馬
従妹の桐山心を守るために奔走するが、槇島百合子の死により他者を犠牲にする考えを放棄。
だが円成寺椿の策略を阻むために石動アーニャを殺害、その際に重篤な精神疾患を患うが奇跡的に回復。
それ以降豹変した桐山一馬は春日部遼太、榊穂乃佳、桐山心を死に追い込み、神に殺害される。
≪生存者≫
円成寺琴子
己の生存を最優先に考えていたが、桐山一馬・桐山心との出会いにより愛情を知る。
三人での生還を願い行動するも桐山一馬の暴走により二人は死亡、円成寺琴子のみの生還となる。
月宮優奈
特に目的なく状況に流されていたが、春日部遼太の死以降自分の生存を最優先に行動する。
桐山一馬に従順に従い、榊穂乃佳を犠牲にして生還枠を獲得する。
【エピローグ】
琴子と優奈は元の世界に解放される。死を願う琴子に、優奈は何故一馬が琴子を生き残らせたかを考えるべきだと言う。
一馬に託された百合子の遺書の入った封筒に、琴子はもう一通の手紙を発見する。それは琴子に宛てた一馬の遺書だった。
琴子への愛を綴った手紙の最後には「俺は君に託したい、その選択を君に委ねたい」と書き残されていた。
一ヶ月後。琴子の元に「桐山」を名乗る男からの連絡がある。それは一馬の弟の桐山壮士だった。
対面した桐山壮士から琴子は悪魔の存在を伝えられる。それは古より神と敵対する、もう一つの超常の存在。
壮士の呼びかけに老紳士の姿をした悪魔が現れ、これまでの出来事を語る。
神に拉致された一馬達を捜索する壮士に接触、神のゲームを共に観測していたこと。
心神喪失状態の一馬を悪魔の力で回復させたこと。
その際に「悪行を行い、穢れを溜め込み、一馬の魂を捧げること」を条件に死亡者全員を蘇生する契約を交わしたこと。
琴子は一馬の行動理由を知り、心が信じていた一馬の人間性を自分が信じ切れていなかったことに気付く。
だが悪魔は贖罪の機会を琴子に与える。これから始める『悪魔のゲーム』、神と悪魔の代理戦争に壮士と共に参加する。
一馬との契約が履行されるもう一つの条件は、壮士の神殺し。それに琴子が協力すれば、桐山一馬を現世に復活させる。
永遠に失ったはずの愛を取り戻し、神に復讐を為す。悪魔の差し出す狂おしいほどの希望に、琴子は嗤う。
そして物語は『悪魔のゲーム』に続く。 一本の脅迫電話が父娘の運命を変えた……。
「娘に何もされたくなければ俺の言う事に従え……」
亡き妻の忘れ形であるゆかりを守るため、武也は脅迫者の言葉に従った。
キスに始まり一緒に入浴、ぶっかけ、そしてついに娘をレイプした武也……。
愛する娘を己の手で穢す。その行為に喜びを感じ始めている自分。
そして度重なる調教行為に快楽を求めるようになったゆかり。
壊れた二人の関係はもはや後戻りにする事はできなくなっていたのだった……。
ここで仕掛け人がネタバラシ。実は脅迫者の正体はゆかり本人。
父親に女として愛されたかったゆかりは、武也の自分への愛情を利用して思い通りに動かしていた。
調教されていたのはゆかりではなく武也でしたとさ。ゆかりちゃん妊娠大勝利!
胎児が女の子だと知って「お父さんに色目使ったら”あの女”みたいに殺してやる」とか考えてるけど、
ゆかりちゃんは幸せそうだしハッピーエンドなんだよ、きっと。ヤンデレって怖いね。 簡略版でいきます。ざっくり言えば、これは人間と人形と蜘蛛の物語。
昔々ある人形師が森深い土地に流れ着き、そこに住む大蜘蛛と居住契約を結んだ。
大蜘蛛は神にも等しい力はあるものの、「人間?何それ美味いの?」という状態だったので、
人形師の人形に魂の一部を降ろして、人間を真似して観察するようになった。
元々その人形には人形師の死んだ娘の魂もあり、大蜘蛛とは別の自我が芽生える。
こうして土地に住み着いた人間、自我のある人形、人形を通して観察する大蜘蛛という構図ができた。
ただ、人形の「人間を真似る」という性質ゆえに、周囲の悪感情も真似て周期的に怪事件を起こした。
人形師の一族はこの現象を抑えるために長年働き、人形も本人の意思ではないため内心悲しんだ。
でも当の大蜘蛛は相変わらず人間を変な動物くらいに認識してるので、これが問題だとは気付かない。
そうして現代の一族の当主、如月兼定とその娘、如月零は大蜘蛛との契約を無視して人形を破壊する決意をしてしまう。 主人公はこの人形師の一族である如月家の遠縁、卯月誠一という高校生。
3年前に街を離れたせいもあり兼定の事は「優しい親戚のおじさん」、零の事は「小生意気な幼馴染」くらいにしか認識してない。
一族の因縁もよく知らないままで人形の魂を起こす儀式(これを定期的にしないと大蜘蛛が暴れて人を喰い始める)に参加。
1周目は「血筋の関係で人形が零に瓜二つで、零の別人格だと誤解する」という事もあり、真相にまったく届かないまま終わる。
ルートが解放される毎に少しずつ真相に近づくようになり、最終ルートでは誠一は「紅(人形に誠一が名付けた名前)」という少女を愛するようになり、
紅を破壊する事で因縁を終わらせようとする如月家を説得し、何処かにいるはずの大蜘蛛と新たな契約を結ぶと宣言する。
実は人形師の一族には「蜘蛛が人間を理解するための魂」と対になる形で「人間が蜘蛛を理解するための感覚」を与えられていて、
その血が色濃い誠一は、蜘蛛の糸を手繰るように大蜘蛛の元を訪れる。
荒ぶる大蜘蛛を前にして、誠一は紅の中にある蜘蛛の魂、自分の中にある蜘蛛の感覚を返却して人間を理解してくれるように頼む。
そこでようやく人間という存在を理解した大蜘蛛は、紅を役目から解放して人間の身体を与え、自分自身で人間を見定めるようになる。
紅が如月の一族として迎えられ、誠一とも良い仲になった時には、まるで親が娘を祝福するようにその姿を現した。
こうして人と蜘蛛の新たな関係が築かれましたとさ。めでたしめでたし。
ちなみに最短6周でこの結末に辿り着けますが
1周目「おじさんも零も死んでしまい、何も分からないまま事件が終わる。そして生き残った紅に付け狙われる」
2周目「やっぱり如月親子は死亡、いきなり現れた紅に腕を切断されて行方不明になる」
3周目「同じく如月親子は死亡、紅に記憶を改ざんされて偽りの幸せの中で過ごす」
4周目「紅と零の願いにより誠一だけが生き残る」
5周目「壊された紅の想いを受け取り誠一が暴走、零に殺害される」
と、ろくでもない結末を経由しなければならないので結構凄惨でした 主人公シュウは2018年11月28日、湖畔で倒れているところを聖アレイア学院の生徒である二人の少女に助けられる。
少女たちの名はサクヤとユネ、その名前を聞いたシュウは驚く。
彼女たちの名前は夢の中で頭に浮かんできた情報「あなたはそこでサクヤという少女と出会うかもしれませんが初対面です」と一致していたからだ。
不思議なことはそれだけではなかった。
自分の名前すら自信が持てない記憶喪失、直前まで持っていたはずのリュックの喪失。
現代人ならば誰もが知っているスマートフォンを知らない少女たち、そして携帯電話を知っていたはずの自分ですらそれを上手く説明できない異常。
同時にサクヤたちも誰もが知っているはずの湖畔「オンネトー」を知らないシュウに驚き、彼を「外」からの来訪者ではないかと考える。
二人に連れられシュウは時計台の上から「街」の全景を見る。
そこには予想を超えた光景が待っていた。眼下に広がるのは現代では観光地でもなければありえない中世ヨーロッパを再現したような馬車が往来する町並み。
そして街の周囲はオーロラと呼ばれる巨大な水晶の壁に覆われていた。
サクヤたちの話ではオーロラの外は既に滅んでしまっておりそれについて知ろうとすることは禁忌だという。
話を聞いたシュウは記憶喪失ではあるがここが自分がかつていた世界とは決定的に違う場所であると確信する。
聞けば距離や高さの単位までメートルではなく独自のものを使っているようだ。
「日本語」は通じるがメリーゴーランドがジョストラと呼ばれるなど固有名詞にも違いがある。
その一方でダヴィデ像などの芸術品だけは自分の知っている世界のものと変わらない。
不可思議な異世界に迷い込んだシュウはこの先どうすればいいのかと途方にくれるが
聖アレイア学院の教師であるシスターリリィは事情を聞くとあっさりとシュウを学院の転入生として迎え入れる。
そしてそれは夢の中で頭に浮かんだ情報とまったく同じ展開だった。 こうして聖アレイア学院の生徒となったシュウは自動車が存在しないにも関わらず
生体認証によるロック機能が標準搭載されている学生寮に驚きながらも学院の一員として生活をスタートさせる。
その日の終わり、時計台でユネと会話をしたシュウは彼女がバベルの塔の逸話やフランス、オランダを知っていることに驚く。
なぜ異世界の人間がオランダやフランスを知っているのか。その答えは衝撃的なものだった。
オーロラに囲まれたこの街はかつて「日本」と呼ばれた国であり、ここ以外の全ては101年前のアポカリプスによって消滅したのだと。
もしもその話が事実であればここは未来でありシュウがかつて生きた世界は既に存在しないことになる。
普通であれば絶望し自暴自棄になっても不思議ではないが、なぜかシュウの心にそうした感情は浮かばず
湧き上がってくるのは出会ったばかりのはずのこの街とそこで生きる人々をもっと理解したいという強い衝動だった。
聖アレイア学院の授業はシュウの知る世界とは全く違うものだった。
授業は1時間目から4時間目までと短く午前中だけで終わり、授業内容は全て芸術に関係するものなのだ。
そんな環境なので生徒の作品は全てが超一流。
元いた世界でのシュウの美術の成績は平均程度だったがこの街では虫けら同然。
さらに勉強科目は全てが美術なので他の得意科目で挽回することもできない。
それは全てが芸術中心の街で生きていく上で致命的すぎる問題だった。
何とか自分にも出来ることはないかと友人たちの専攻科目を見学するが
自分と同年代の若者にも関わらず明確な目標を持ち、生涯をかけて極めるべき道を持っている少女たちへの劣等感は増すばかりだった。
そんなシュウの悩みを救ってくれたのは男子寮の先輩であるギドウだった。
ギドウは芸術に本格的に打ち込んでこなかったシュウと街の人間の間にある差は簡単に埋まるものではないが
外から来たお前だからこそ出来ることもあるはずだと、昔自分が使っていたカメラを手渡す。
カメラもまた撮影技術が要求される分野だが、絵画や彫刻に比べれば技術の習熟度による差は生まれない。
これなら自分の弱点を補い、知識や視点の違いといった武器を生かして自分にしか作れない作品を生み出せるかもしれない。
シュウはギドウに感謝してカメラを受け取った。 翌日シュウはシスターリリィの補習を受けるために美術回廊へと案内される。
美術回廊は聖アレイア学院の地下全域に広がる巨大な展示施設で、膨大な美術作品が保管されていた。
何か興味のある作品はあるかと聞かれた瞬間、頭痛と共に一つの作品名が浮かぶ。
「クローザの失楽園」作者も構図も知らないのにシュウは気がつくとそう口にしていた。
その言葉にシスターリリィの顔が曇る。
そんな作品はここにはないという。次にピカソの名前を上げるが友人たちはピカソの存在自体を知らなかった。
やはりここは異世界なのか、しかしピカソはないがゴッホの作品はあるらしい。
首を傾げながらもシュウは補習を受け絵画の世界には象徴する事物によって描かれている人物を特定できるアトリビュートという約束事があることを学ぶ。
その日の夜のこと、映像製作専攻の少女キリエが部屋を尋ねてきてシュウが黒サンタでないことを確認に来る。
異世界めいたこの街にもクリスマスにサンタが来るという伝承は存在していた。
サンタはオーロラによって外界と隔絶されたこの街に出入りできる唯一の存在なのだという。
そしてこの世界ではサンタと一緒に黒サンタもまたやってくると信じられていた。
サンタは良い子にプレゼントを配り、黒サンタは悪い子を連れ去る。
よくある御伽噺だが、キリエはサンタは信じていないが黒サンタはいるかもしれないと告げる。
キリエと天才的な画家であるコトハの2人はかつてこの街から消えてしまった学院生徒リンカを知っていた。
リンカは悪い人間ではなかったが、この街のタブーであるオーロラの外に強い興味を抱いていたらしい。
もしもリンカの失踪の原因が外の知識を求めたからであれば、外から来た自分は黒サンタにとってどんな存在になるのだろうか。
いずれにせよ自分はまだこの街に関する情報をもっと知る必要がある。 そう考えたシュウはシスターリリィにもっとも気になっていた質問をする。
101年前に起きたとされるアポカリプスとは一体何なのか。
そして世界が滅んだのになぜこの街だけが存続しているのか。
この問いに1917年にパンドラの箱が開かれ神の怒りにより世界は滅亡したが
大いなる恵み、アメイジング・グレイスと呼ばれる奇跡が起きオーロラがこの街だけは守ったからだとシスターリリィは答える。
美術回廊に保管されている大量の美術品もアメイジンググレイスが人類の至宝である芸術を守った結果らしい。
ピカソが美術回廊になかったのは彼の作品がシュウの知る歴史において1917年以降に製作されたものだからだった。
この街に近代美術は存在しないのだ。
シスターリリィは丁寧にこの街に伝わる歴史を説明してくれたがシュウは納得しきれない違和感を感じる。
街で出会った人々はみな優秀で聡明だ。
そんな人たちの誰もが「世界は滅んだが奇跡により街だけは守られた」という伝説を疑う余地など一切ない常識として考えている。
まるでゲームの世界観設定のようだ。
12月2日の夜、シュウはユネに付き合ってクリスマスツリーの飾り付けに同行することになる。
この街には最初にクリスマスツリーに飾りをつけた人間の願いが叶うという伝説があるのだ。
ユネはこの街にアメイジング・グレイスが訪れますようにと願い
続けてシュウは自分の記憶が戻ることを願った。
その瞬間ツリーにつけた青と青のリンゴ飾りが光を放ち、何と本物のリンゴに変化してしまった。
クリスマスツリーは元々アダムとイヴのいたエデンの中央にあった木を模したものだという。
だから飾りにアダムとイヴが楽園を追放される理由となった知恵の実、リンゴが使われているのだ。
シュウたちは突然現れたリンゴに少し不気味なものを感じながらも、本物か確かめるために食べてみることにした。
翌日気がつくと2人は寮のベットで目覚めていた。
リンゴを食べるところまでは記憶に残っているがそれ以降どうやって帰ってきたか分からない。
不思議に思うシュウとユネだが身体に異変が起きなかったこともあり誰かに相談することはしなかった。 12月第二週、シュウは校舎でフクロウの絵を見つける。
誰かの落とし物だと思ったシュウは女子寮長であるコノハに相談するがコノハはすぐに絵を隠すように指示し
誰にも聞かれず話をするために、かつてシュウがユネたちに保護されたオンネトーへと案内される。
オンネトーはオーロラに隣接される街の外縁部。
もしかすると自分はあの壁を超え、湖を渡りこの街に来たのかもしれないとシュウは考えるが
コノハはその推理を否定しながらフクロウの絵を湖に浸す、するとフクロウの絵はあっさりと溶けてしまった。
オンネトーは強い酸性湖であり、ごく一部の生物しか生存できない環境なのだ。
次にコノハはフクロウの絵の正体を告げる。
あれはブロッターと呼ばれる紙に薬物を染み込ませた一種のドラッグらしい。
平和そのものに見える街で薬物が流通していることに驚くシュウだがコノハの回答は極めて納得のいくものだった。
ドラッグは使用者に多幸感を与えるがそれは副産物でしかない。
使用者が知恵の女神ミネルヴァの象徴であるフクロウの絵の記されたドラッグ「ミューズ」に求めるものはインスピレーション。
高度な芸術作品を創り出すのに必要不可欠なアイディアを人為的に得るためだった。
翌日街一番のラジオ番組「オーロラナイト」の話をしながら登校していると人だかりが。
シスターリリィに話を聞くとこの街では1年前のクリスマスから
不定期に街に壁画を記した連続落書き事件が発生しているらしい。
今回は聖アレイア学院がターゲットになったようだ。 12月第三週、食堂の話題は学院の話となる。
街の教育機関はチック→チベッタ→アレイアと進学する形となっておりチックとチベッタは複数あるが
最高学府であるアレイアは1つしか存在しないらしい。
教師の数は約20名で美術回廊の管理員も兼ねている。
最高責任者は学長だが元の世界と違いアレイアの学長はみな面談の時に1度会っただけらしい。
面談では三枚の絵のうちどれが一番美しいかを聞かれる。
右は写実的に描かれた死体、真ん中は綺麗な風景画、そして左は元の世界で1917年以後に誕生したキュビズムの絵だった。
奇妙な違和感を感じるシュウだがその違和感は学長の名前を聞いた衝撃で吹き飛ぶ。
ワタラセ。その名前を聞いた瞬間に湧き上がる強烈な負の感情。
そして意識は暗転した。
12月第四週、クリスマスに開催される文化祭を仲間たちと楽しむシュウ。
街に来て1ヶ月足らずだが個性的な友人たちと過ごす日々は素晴らしいものだった。
こんな日がずっと続けばいい。
そんな思いは午後10時を知らせる7回目のラッパと共にあっさりと打ち砕かれる。
街中のあらゆる場所から上がる火の手。空から降る雪に似た何か。
その勢いは留まることを知らず被害を拡大ざせていく。
それもそのはず、この街には元の世界では当然のものとして存在したある概念が欠落していたのだ。
それは「災害」、奇妙なことにこの世界では誰も災害が起こる危険性を想定していなかったのだ。
当然ながら消防組織も存在しない。そして街の周囲はオーロラによって封鎖されている。
絶望的な状況、あるいはこれこそが101年前に起きたアポカリプスなのか。
そして「この世界」に終わりが来た。
シュウが最後に目にしたのはアメイジンググレイスが起きることを祈るユネから放たれる強い光だった。 気がつくとシュウとユネは美術回廊を模した異空間にいた。
状況の変化に戸惑うシュウにユネはこれを食べれば分かると青いリンゴを差し出す。
リンゴを食べるとユネの言った通り頭に知識が刻まれ
ここで先程までいた世界とは全く別の次元に存在する場所であることが何となく分かるようになる。
しかし一体なぜこんな事が起きたのか。
するとユネはそのことは分からないんだと驚く。
どうやらユネの食べた赤リンゴと青リンゴでは手に入る情報が違うようだ。
ユネの説明によると二人がこの異空間に飛ばされたのはタイムリープを行うことで過去へと戻り
クリスマスに起きた破滅的な災害を防ぐためだという。
まるで以前に授業で見た映画「時を巡るアンナ」のような展開だ。
だがそんな都合のいい出来事が本当に起きるものだろうか?
半信半疑のシュウだが物は試しとユネの力でタイムリープの開始地点、二人でリンゴを食べた12月2日の夜に飛ばしてもらうことになる。
ユネがタイムリープの力を貯めている最中、シュウは不思議なビジョンを見る。
場所は美術回廊で仲間たちと共にいる自分、だがそこでの自分は「シュウ先生」と呼ばれていた。
疑問を抱くシュウだがタイムリープの準備が終わったこともあり、ただの幻覚と忘れることにした。 2周目の世界。
タイムリープに成功したことに驚き喜ぶシュウだがもう一人のタイムリーパーであるはずのユネは異空間での出来事を覚えていなかった。
どうやら赤リンゴを食べたユネは過去に飛ばす力を持っているが、実際に戻れるのは青リンゴを食べたシュウだけのようだ。
予想外の展開だが一人であっても記憶を継承して過去に戻れたのは僥倖だと考えを改めクリスマスの悲劇を回避するために動き出す。
シュウは様々なイベントを通じて親しくなっていた仲間たちとの人間関係がリセットされていることに寂しさを覚えながらも
街に防災組織はないが貴重な芸術作品を収蔵している美術回廊は防災対策が施されていることなどを学んでいくが
この周回では下手に前回と行動を変えて1週目と人間関係が変わることを恐れてしまい
クリスマス直前に火事の注意を呼びかける程度で終わってしまう。
そしてクリスマス当日、やはりというべきか7回目のラッパと共に火災が発生する。
そして当日の行動を変えたことで前回はいなかったキリエの口から
火災には映画の爆発シーンなどに使われる石鹸爆弾が使われていることが判明する。
やはりクリスマスの悲劇は事故や災害ではなく人為的に起こされたものだったのだ。
シュウは仲間たちを先導して安全地帯である美術回廊を目指すが既に回廊は何者かによって封鎖されていた。
迫りくる火の手、シュウは自らの失敗を悔やみもう一度チャンスをくれと願う。
そして再びユネの祈りによって世界に光が満ちた。
目覚めるとそこは前回同様の異空間だった。
そこでシュウは再びユネと再会する。
予想通りユネはシュウを過去に飛ばして以来ずっとここでシュウの帰りを待っていたらしい。
シュウは悲劇を防げなかったことを詫びるが、ユネはダメだったならもう一度挑戦すればいいと慰める。
二人は互いに今日までの出来事を情報交換する。
ユネによると二人が食べたリンゴは生命のリンゴと知恵のリンゴで
タイムリープ後も記憶を継承できるのは知恵のリンゴを食べたシュウだけらしい。
そして異空間に戻るトリガーはクリスマスにクリスマスツリー周辺でリンゴを食べた両方あるいは片方が祈ること。
二人が納得できる結末に辿り着いた時はじめてシュウたちはクリスマスを超えることが出来るのだ。 3週目の世界、2周目と違い既にシュウはクリスマスの惨劇が人為的なものだと理解している。
だが人の起こす惨劇であれば人の手によって止められるはずだ。
シュウはまずクリスマス当日に使われている石鹸爆弾を探すことを考える。
過去2回の経験を生かした探索によりシュウは怪し気な物体を発見。
さっそく映画製作でよく石鹸爆弾を作っているキリエに相談すると確かにこれは石鹸爆弾だという。
ただし期待できる爆発の規模は小さく起爆装置がついていないのも不自然らしい。
製作者の心当たりもなく、キリエが知る限り石鹸爆弾を作れるのはキリエとキリエに作り方を教えてくれたシスターリリィだけだという。
謎は深まるばかりだが悩むのは爆弾を全て回収してからでいい。
シュウは仲間たちの手を借りて各地に設置された18個の爆弾を回収した。
だがクリスマス当日、以前と爆破の順番こそ変化したものの火災はこれまでと同じように街を飲み込んだ。
さらにタイムリープの直前、シュウはキリエから衝撃的な事実を聞く。
爆弾の処分を任されたキリエは火薬を再利用しようと分解を試みたが内部は空だったという。
そう回収された18個の爆弾は極めて精巧に作られたダミーだったのだ。
それが意味することも分からないまま再び時は巻き戻る。
4週目の世界。
シュウを過去に送ってくれるユネの話によるとタイムリープは無制限に出来るものではないらしい。
本人の申告によるとあと7回が限度、今度こそ成功させなければとシュウは決意をあらためる。
今回は爆弾探しと平行して過去と意図的に行動を変化させることが目標だ。
ユネの好きなタイムリープ映画「時を巡るアンナ」も些細な日常の変化がハッピーエンドに繋がっていた。
だが本来の自分と異なる行動を取るのは不自然で意外に難しいことだった。
さらに今回のループは3週目で発見した場所にダミー爆弾が置かれていなかった。
シュウは行動の変化が爆弾の設置を防いだのかと淡い希望を抱くが結末は結局変わらなかった。 再び異空間に戻ってしまったシュウ。
そこでユネは気になる言葉を口にする。
ユネによるとタイムリープは弓を引いて矢を飛ばす感覚に近いらしいのだが
シュウを飛ばす際の重さは赤リンゴが伝えてくる本来の数値よりもかなり重いのだという。
過去3回のタイムリープでシュウが行動を変化させることで多少なりとも未来が変化することは確認できている。
絶対に変わらないのはクリスマスに街が炎に包まれるという結末だけ。
このことからユネはシュウ以外にもタイムリープしている人間がいて
その人物がシュウの変えた未来を更に修正して惨劇を起こしているのではないかと推理した。
これにより二人は方針の転換を決定する。
最初に探すべきは爆弾ではなく人、誰がタイムリープを繰り返してまで街を放火するのか突き止めることが真相解明に繋がるはずだ。
ここで選択画面が出現し誰を黒幕と仮定しマークしていくか決めることになる。
シスターリリィルート
爆弾を製作することが可能で美術回廊の管理者でもあるシスターリリィをマークしたシュウ。
だが交流を重ねても堅物に見えて意外に自堕落な一面があることくらいしか分からなかった。
そしてクリスマスがやってくる。
シュウは後夜祭をシスターリリィと回る約束をしていたが彼女が現れないまま惨劇は始まってしまう。
そんな時、誰かが落としたラジオが目に止まる。
ラジオからは人気番組のオーロラナイトが「いつもと変わらず」に放送されていた。
正体不明の人気DJリラは「安全な場所」から燃え盛る街の情景を眺めながら
みんなが罪を犯した訳ではないけどやっぱりこの街はそういう運命なんだよねとつぶやく。 店長ルート
聖アレイア学院の卒業生で商店街の事情通とも知られている男性、店長をマークしたシュウ。
失踪したリンカとの間で秘密の約束をしたことや過去に大きな怪我をして数日間の記憶を失った経験があることを聞くが
それ以上の収穫はなくクリスマスの惨劇は繰り返される。
ギドウルート
男子学生寮の寮長で学院屈指の芸術家として名高いギドウをマークしたシュウ。
負けず嫌いでチェスが趣味であることや、失踪したリンカの幼馴染であること
過去に何度か自分の作品をその完成度の高さに嫉妬した同級生に破壊されたことなどを知る。
12月23日、文化祭に展示予定だった「嘆き」という作品をギドウ自らが破壊しそのまま失踪する事件が発生する。
過去のループでは起きなかった展開にシュウは戸惑うがそれが意味することが分からぬままクリスマスとなり世界は終わりを迎えた。
ヨウジルート
同級生のヨウジをマークしたシュウ。
とはいえこれまでのループでの出来事を考えるとヨウジが黒幕である可能性は限りなく低い。
そこでシュウはヨウジのマークと並行して
クリスマスに世界が滅亡することを大勢の人に伝える作戦を決行する。
敬虔な街の人たちからは白い目で見られるがそんなシュウの言葉をヨウジはイタズラではないと信じてくれた。
ヨウジは真正面から危険性を訴えるのではなく、都市伝説のような噂話として警告した方が信じる人は増えると提案。
この作戦が成功し今回は仲間たちが後夜祭当日に各地の警備をしてくれることになった。
しかし微妙な時系列の変化こそあったものの惨劇は今回も繰り返された。
ここまでは順番自由で選択可能、本筋であるヒロインルートは順番固定。 キリエルート
爆発シーン満載の映画製作を愛する少女キリエをマークすることにしたシュウ。
爆弾を作れる数少ない一人である以上、彼女は有力な容疑者だ。
すると今回はいつものタイムリープとは違い、この街で来た直後のように頭に不思議なメッセージが浮かぶ。
「あなたはこれから大切な人と生き延びる道を探します。そう、決して定められた運命に抗うことなく」
シュウはキリエについてよく知るためにいつもは断っていた彼女の映画の主演を務めることにした。
これにより文化祭で発表される演目は間に合わせ企画の戦隊ものではなく
本来の予定であったタイムリープ映画「アメイジング・グレイス」へと変更される。
映画の内容は主人公のシュウが何度も失敗を繰り返しながらも時間を巻き戻し、最後にヒロインと結ばれる「時を巡るアンナ」をモーチフにした作品。
映画撮影は順調に進んでいたが女優として天才的な能力を持つキリエに愛の告白の演技指導を受けたことでシュウは彼女に惚れてしまう。
個人的に好意を抱いたことでシュウは過去のループ以上の熱意を持ってキリエのことを知っていく。
キリエは時々姿を消すことがあったが、それは街を封鎖しているオーロラを超えて外の世界を見るための脱出トンネルを掘るためだった。
トンネルの存在はクリスマスの惨劇で最大の懸念事項であった安全地帯の確保に繋がるかもしれない。
そう考えたシュウはキリエの脱出計画の共犯者となった。
だがトンネル計画は予想外の展開を迎える。地下を掘り進めるうちに人工的な下水道施設を発見したのだ。
下水道はオーロラ側にも続いていたが準備もなしにオローラを超えるのは危険と判断し街の方角へと進む。
そこで二人は巨大なコントロールルームを見つける。 さらに後日、今度はオーロラ側も探索し地上への脱出口を発見した。
実際に脱出できるか扉を開いてみようとするシュウだがその瞬間ここがタイムリープの分岐点だと直感が訴えてくる。
もしもこの先へ進めば二度とタイムリープすることはできない。それでも進むべきなのか。
運命を受け入れた場合、シュウたちはクリスマスの惨劇で脱出トンネルへと人々を誘導し外の世界を目指す。
(タイトル画面に戻り実際に脱出に成功したかは明らかにならない)
運命を受け入れなかった場合、より確実な方法で全ての人を救う道を探すため再びタイムリープを行う。
サクヤルート
洋服のデザイナーを目指す後輩サクヤをマークすることにしたシュウ。
いつもは調査のため文化祭の展示を必要最低限の写真撮影で済ませていたが
今回はサクヤの希望もあり人形を製作することになる。
その人形の形がどことなくコロボックルに似ていると気がついた時、頭の中でピンと来るものがあった。
かつて日本と呼ばれていたというこの街は日本語で会話が成立している一方で不可思議な名称のものが多い。
そして安定した積雪、ここは北海道でオンネトーなどの地名はアイヌの言葉ではないか?
連想によって記憶を取り戻すコツを掴んだシュウは次に自分が最初に発見されたオンネトーで現場検証を行い
自分が街と外界を繋ぐ唯一の道として噂になっているオーロラの逆鱗を破り
凍結した湖の上を渡って侵入したのではないかと考える。
もしもこの推理が正しければオンネトー周辺に脱出できるルートがあるはずだ。
その推理は正しくオンネトーを渡った先にはハリボテで隠された通路が存在した。
二人は店長の協力してもらい湖を渡る船を製作しクリスマスに備えた。
そして爆破が始まった。自分が一度侵入に成功している以上オーロラの先の安全は確保されていると考えていい。
人々の命を救うという目標はこれで達成できるはずだ。
しかし救えたのはあくまで人だけ、仲間たちの故郷は今回も炎に包まれた。
シュウは悩んだ末に黒幕を突き止め街を守るため再びタイムリープを選択する。 コトハルート
ギドウと並んで学院で最高の芸術家として有名な先輩コトハをマークすることにしたシュウ。
今回のループでは最初からサクヤの行動が変化していることに違和感を感じるが
あくまで目標はコノハだと頭を切り替え彼女のデッサンモデルをしながら関係を深めていく。
その結果、シュウは過去のループでは得られなかった情報を手に入れる。
リンカが失踪したのは去年のクリスマスであること。
失踪直前にミューズと呼ばれるドラッグを使用していたこと。
ミューズには記憶喪失になる副作用が存在すること。
リンカがこの街の不自然さに気がつき、1917年以後に誕生した創作技法を編み出す天才だったことを知り
シュウは自分の記憶喪失もミューズの副作用によるものではないかと考えるようになる。
クリスマス直前、シュウはコノハに25日に訪れる世界の終わりについて話す。
普通に考えれば荒唐無稽な話だがコノハはそれを信じてくれる。
実は失踪前にリンカがクリスマスに世界の終わりが訪れる可能性を伝えていたというのだ。
この街で101年前に起きたアポカリプスを再現しようとしている人間がいる、破壊の美学に気をつけろと。
リンカはそれを秘密の小部屋で知ったらしい。 その秘密の小部屋とはキリエルートの際に見つけたコントロールルームではないか?
そう考えたシュウは侵入を試みるが前回と同じ方法では侵入できないようになっていた。
そう、敵もまたタイムリープを行っているのだ。
過去のループで成功した方法も次のループでは対策されてしまう。
そこで今回のシュウは黒幕の「破壊の美学」を利用するという過去にない作戦を実行する。
もし単純に街を焼き人を殺すだけならば、より効率的な方法がいくらでもある。
だが過去の事件は全てクリスマスの夜、7回目のラッパを合図にして起こされてきた。
ではもしもラッパが消えればどうなるのか?
シュウや仲間たちと協力して楽団のラッパを盗み出して隠すが、黒幕はあっさりとそれを取り戻し計画は失敗する。
しかし収穫もあった。黒幕はわざわざレコーダーとボイスチェンジャーを使いシュウにメッセージを残していたのだ。
黒幕は今までにない見事な着眼点だったとタイムリーパーであることを示唆する台詞でシュウを褒め
今回もアポカリプスは正しく訪れるが生き残りたければ地下に逃げろと告げる。
地上の楽園が滅びることは予言によって確定しているが地下はその限りではない。
もしも信じるのならば21時44分に開かれる開かずの扉を使うといい。
開かずの扉、美術回廊の開閉状況は過去に何度か確認しているが多くは爆発が起きる22時以降のことだった。
罠かもしれないが確かめみる価値はある、2人は仲間を連れて美術回廊へと向かう。
(タイトル画面に戻り成功したかどうかは不明のまま終わる) 真ルート
黒幕の正体も分からないままで終わることに納得せずタイムリープを選んだ場合に分岐。
再びユネの待つ異空間へと戻ってきたシュウだが、力を使いすぎた反動かユネの体調が悪くなっているように見える。
だがユネ自身にはそういう自覚はないようだ。
あらためて作戦会議を始めるが既に11回のループで黒幕の可能性が高そうな身近な人物はあらかた調査してしまった。
もう打つ手はないのだろうか?
そんな時、何気なく話題にした二人の出会いの記憶の違いがシュウに閃きを与えた。
シュウはユネに自分を12月2日ではなくそれよりも以前、自分がこの街に最初にやってきた時まで飛ばして欲しいと頼む。
そして時は遡る。
傷だらけの状態でオンネトーで目覚めたシュウはともすれば倒れてしまいそうになる意識を繋ぎ止め
不意をついてミューズで自分の記憶を消そうと迫っていた「黒幕」、サクヤの腕を掴んだ。
黒幕は自分と同じタイムリーパー、だから自分の行動をある程度まで妨害できるのは分かる。
だがいくら何でも黒幕の動きはシュウの行動を上回りすぎている。
同じタイムリーパーという条件でありながらここまでの差がつくものなのか?
ではもしも条件が対等でなかったとしたら?
ユネが感じていたタイムリープ時の重みの違和感が人数だけでなく過去に飛ばす距離も関係していたとしたら?
そう、黒幕は常にシュウよりも過去に戻ることで有利なポジションを確保していたのだ。
ユネとシュウの記憶の違い、それは凍結したオンネトーの湖面に浮かぶフロストフラワー。
この現象は気温が下がる1月以降にしか起きない。
シュウが最初にこの街に来たのは11月ではなく1月だったのだ。
(オープニングで出会ったと思っていたユネはサクヤの変装) 過去に何度か脳裏に浮かんだ「シュウ先生」は幻覚でなく過去に最低1度はあった現実。
おそらく何事もなければ自分は2018年の1月に教師としてこの街に赴任するはずだったのだ。
それを毎回サクヤがミューズで記憶を消し、10ヶ月のブランクを作った上で
2018年11月28日に「発見」され教師ではなく生徒として聖アレイア学院に転入するよう仕組んでいた。
サクヤはシュウの推理を肯定し自分は2017年12月2日からタイムリープを繰り返す存在だと告げる。
シュウはなぜこんな真似をしているのかサクヤに問う。
彼女が悪意からこんな行為を行い街を焼いているとは考えられない。
過去のループでもアポカリプスを防いだり街の秘密を暴く行為は妨害してきたが
その一方で人々が生き残るための脱出経路を潰す真似はしていない。
しかしサクヤはその質問に答えることなくシュウの意識を奪う。
シュウが再び目覚めた時そこは2018年11月28日のユネの部屋だった。
幸いなことに10ヶ月前のサクヤとの記憶は残っていたが
自分が何者でなぜ外からこの街に来たのかはミューズによって消されていた。
おそらくはこの記憶こそが全ての謎に迫る鍵であり、サクヤが暗躍する目的なのだろう。
シュウは今度こそサクヤに話を聞こうと考えるがユネによるとサクヤは1週間前に失踪してしまったらしい。
シュウは仲間たちと手分けしてサクヤを探すがどこにも見つからない。
そんな時、過去のループで街の秘密を知っていることが判明している謎のラジオDJリラが
世間話を装ってラジオでシュウに「何度やっても見つからないなら向こうから出てくるのを待てばいい」と
アドバイスめいたメッセージを伝えてくる。 単純に信じる訳にはいかないが自分より情報量の多いタイムリーパーを能動的に見つけるのが困難なのも事実。
そこでシュウは視点を変えて連続壁画事件を調査することになる。
1年前から各地に出現する謎の落書き、すぐにシスターリリィが消してしまうので実物を見たことはなかったのだ。
だが人々が「壁画」と呼ぶものの正体にシュウは愕然とする。
「12月25日アポカリプスきたる。街が破滅する。みんな逃げて。世界の中央を開けろ」
それは「壁画」でも「絵」でもなく、日本語で書かれたアポカリプスに対する警告文だったのだ。
この時はじめてシュウはこの街に来てから一度も文字を見かけたことがないことに気がつく。
これは重要な手がかりになる。少しずつ街の謎に迫る手応えを掴み始めたシュウは次にコントロールルームへと向かう。
だが今回も初回だけは成功した侵入方法は使えなかった。
するとスピーカーから「もう裏道は使えませんよ先輩」とサクヤの声。
シュウは対話を求めるがサクヤはそれを拒否し「今回はもう何もしないから先輩の好きにしてください」と連絡を絶つ。
形としては拒絶されたがシュウにはそれが本心からの行動とは思えなかった。
何とかサクヤともう一度会って話がしたい。
そのためにシュウはこれまで余計な誤解を避けるため可能な限り隠していたタイムリープの情報まで仲間たちに伝える。
それが良い意味で作用したのか、12周目にしてはじめてユネが異空間での記憶をこちら側で取り戻す。
ユネはサクヤが自分たちと同じ方法でタイムリーパーとなったなら、もう一人リンゴを食べた人間がいるはずだと指摘する。
第四のタイムリーパー、その正体はいったい誰なのだろうか?
シュウは次に落書き事件の犯人特定に乗り出す。
既に過去のループで落書きが起きる日と場所は把握済みだ。
張り込みの結果それが店長の仕業であることが分かる。
だが店長自身は自分が書いている文字の意味を理解していなかった。
これは失踪直前のリンカに定期的に書き残すよう頼まれたものだという。
メッセージがリンカのものだと判明したことで、シュウはリンカの親友であるコノハに暗号を解いてもらい
チャペルの隠し通路から一度はサクヤに侵入を阻まれたコントロールルームへと辿り着く。 コントロールルームには巨大のモニターとは別に様々な資料が残されていた。
「グランドツアー計画」それこそがこの街で行われていた実験の名前。
その詳細を調べようとした瞬間、背後から声がかけられる。
シスターリリィ、部下を率いて現れた実験管理者である彼女は
それ以上あなた達が知る必要はないとミューズでシュウたちの記憶を消そうとする。
絶体絶命のピンチ、それを救ったのは失踪していたはずのリンカだった。
初対面の先輩に礼を述べるシュウにリンカは呆れた顔でアンチミューズを使いシュウの記憶を復元させる。
かくしてシュウは外での記憶を取り戻した。
だが既にシュウたちが街の謎に迫りつつことがあることはシスターリリィにバレている。
いつ追手がかかっても不思議ではない。
しかし翌日になってもシスターリリィがシュウを拘束する気配はなかった。
上層部から干渉する必要はない、どうせクリスマスに全ては終わると指示が出たらしい。
心配事が一つ減ったが代わりに別の問題が浮上する。
異空間にいた頃から少しずつ悪化していたユネの体調が深刻なものとなり遂には声が出なくなってしまったのだ。
タイムリープはやはりノーリスクで世界を巻き戻せるほど都合の良いものではなかった。
この力は対価として相手が最も大切にしているものを奪うのだ。
そして歌唱を極めようとするユネにとってそれは自分の声だった。
ユネの変化を感じながら何でもないと言い訳する彼女の優しさに甘えてループを繰り返してきたシュウは自分の愚かさに苦しむ。
だがここで自暴自棄に陥ることは許されない、まだアポカリプスは終わっていないのだから。
ここでしくじれば何のためにタイムリープを繰り返したきたのか分からない、贖罪について考えるのは街を救った後だ。 そしてクリスマスが訪れる。
だが過去のループと違い今回は爆弾が炸裂し街を炎で包むことはなかった。
呆然とする「真犯人」男子寮長ギドウにキリエは勝ち誇った笑みを見せる。
シュウが容疑者である仲間たちの誰をマークしても必ず発生してきた大火災。
全ての可能性を潰したことで仲間犯人説は崩れたかに思えたが
タイムリーパーであるサクヤが何らかの理由で犯行に協力していたと考えれば容疑は復活する。
それゆえシュウは天才的な演技力と爆弾の知識を持つキリエに協力を頼み
犯人がすり替えられた偽の爆弾をセットするように誘導していたのだ。
しかし犯行が暴かれてなおギドウは不敵に笑う。
外から実験を操る悪意の蛇、学長の渡良瀬惣一に唆されたギドウに止まるという選択肢はなかった。
なぜならギドウは、この街の人間は物心ついた時から「そうあるように」文字や科学すら奪われ教育されてきたのだから。
ギドウは仲間たちへの友情や生まれ育った街への愛着は何ら変わっていないと語り
その上で街1つをキャンパスにした大破壊が芸術であるならば、芸術家は全てを犠牲にしてそれを為すべきであると宣言する。
そして爆発シーンを愛するキリエに同類として同じ道を歩もうと誘う。 同時刻、シュウはユネと共に手紙でチャペルへと呼び出したシスターリリィと対面し頭を下げる。
それに対してシスターリリィは自分もシュウを見殺しにしようとしたのだから同罪だと言い
二人に「最後の授業」グランドツアー計画の全貌について話し始める。
グランドツアー計画は1941年イタリアのクローザで始まった日独伊三国による極秘プロジェクトだった。
その目的は能動的に古典芸術を生み出すこと。
1917年、芸術家マルセル・デュシャンが衝撃的な作品を発表する。
泉と名付けられたそれはただのトイレにサインが書かれただけの代物だった。
デュシャンは作品を通じて人々に「芸術とは美しいものとは限らない」とメッセージを発信したのだ。
現代アートの始まりである。
だがその意欲的な試みは芸術と芸術でないものの境界線を破壊する行為でもあった。
グランドツアー計画の推進者たちはそれを古典芸術の終焉、アポカリプスと呼び美しくない芸術を憎悪した。
それゆえに彼らは作り上げたのだ。
デュシャンによって境界線が破壊されてしまう前の「美しい芸術」のみを糧とし
近代芸術に汚染されることなく創作に生涯を捧げる芸術家たちの街を。
この街で文字がなかったのも古典芸術の愛好者たちが理想とするルネサンス期の傑作は
識字率が低かったからこそ誕生したという考え方があるからだ。
街1つを人工的に管理するため莫大な費用が必要となったが
それらは街に集められた天才たちが作り出す至高の芸術品を売却することで解決した。 説明を聞いていたユネはここで疑問を覚える。
それではなぜこの街は破滅を、アポカリプスを迎えなければいけないのか。
それは現在のグランドツアー計画の責任者である渡良瀬惣一が難病にかかったことが原因だった。
絶対に治療不可能な病気というわけではないが延命を図るには莫大な資金が必要となる。
そこで渡良瀬惣一は最初の実験地であるクローザの崩壊の様子を描いた
「クローザの失楽園」が天文学的な金額で売買されたことを思い出す。
クローザの失楽園は事故がきっかけで誕生した偶然の産物だった。
だが閉鎖環境で育った天才が「世界の終わり」を描けば奇跡のような傑作が作り出される可能性は高い。
シスターリリィを中心とするスタッフの多くはこの方針に反対だったが最高責任者には逆らえない。
そして渡良瀬惣一は学院最高の芸術家として知られるギドウに外の世界の作品を見せ
破壊の美学に取り憑かれるよう誘導した、これがアポカリプス計画の全貌だった。
シュウは湧き上がる憎悪を押し隠し、もう1つだけ質問をする。
ギドウに世界を滅ぼすよう唆した渡良瀬惣一は現在何をしているのか。
シスターリリィは痛ましいものを見る目で「渡良瀬修」に答えた。
聖アレイア学院の学長、そしてあなたの父親である渡良瀬惣一はアポカリプスをその目で見ることなく病死した、と。 物語は再びギドウとキリエへと視点を移す。
ギドウは沈黙を続けるキリエにもう一度、破壊を愛し爆発を愛するお前ならば俺の心が分かるはずだと声をかける。
だがキリエは笑いながら「そんなもんはまったく分からねぇ」と予想外の答えを返す。
「理解は出来るが友人たちを犠牲には出来ない」ではなく「まったく分からない」
その答えにはギドウの脳裏には末恐ろしい想像が頭に浮かぶ。
キリエと近くに隠れていたコトハはその推測を肯定する。
そう天才的な演技力の持ち主であるキリエは爆破になど元から興味はなかった。
ただ親友のリンカから「破壊の美学に気をつけろ」と言伝を受け取ったコトハの頼みを聞いて
同じ思想の持ち主に犯人が共感と協力を求めてくるその日まで
2年間毎日「破壊をこよなく愛する映画監督志望の少女」を演じていただけだったのだ。
コトハはギドウになぜ渡良瀬惣一の誘惑に乗ったとたずねる。
ギドウと同じく渡良瀬惣一の面談に合格したリンカは誘惑に乗らなかったというのに。
ギドウはそのリンカこそが自分がアポカリプスへと突き進んだ理由だと告げる。
「美しい芸術」を至高のものとするこの街においてギドウとコトハは比類なき天才だ。
しかし才能のある人間であれば古典芸術のみを学ぶことを強制された閉鎖環境で
たった一人独力で現代アートの境地に辿り着いてしまうリンカこそが真の天才と呼ぶに相応しいと分かる。
そしてギドウは自分の幼馴染の桁違いの実力を理解してしまう優れた感性の持ち主だった。
負けず嫌いの嫉妬深い人間が、芸術のみが価値を持つこの街で絶対に勝てない才能と毎日向き合ってどうして正気でいられよう。
だから俺は渡良瀬惣一という毒を受け入れ、究極の破壊芸術アポカリプスでリンカを超えると宣言する。 そんなギドウをコトハは君はそんな男ではないと喝破する。
既成概念を打ち壊すリンカの才能は確かに素晴らしい。
だがそれは優れた古典芸術を作り出すギドウの無意味を意味しない。
大体それほどリンカの才能を評価している人間が
「街を滅ぼす程度」のことでリンカを超えられると本気で信じられる訳がない。
そして本当に自分が無価値だと思っているならば、あれほど全身全霊で作品作りに打ち込める訳がないだろう!!
3年間ライバルとして競い合ってきた同級生の説得に心が折れたギドウはアポカリプスを諦める。
しかし未遂に終わったとはいえ仲間たちを裏切った自分にもはや居場所はないと
予備として隠し持っていた爆弾で自爆しようとする。
その決意は固く今度こそ説得は不可能なように思えた。
だが突然の来訪者がギドウの動きを止める。
「やめてください兄さん」
それはこの日まで姿を消していたギドウの妹、サクヤだった。
さらにそこへシュウが駆けつけ役者が揃う。 自暴自棄になっているギドウに俺たちにそれは許されないとシュウは語る。
なぜならギドウこそ2年前に赤リンゴを食べた第四の無自覚なタイムリーパーだからだ。
リンゴを食べた人間がクリスマスにやり直しを願えばそれは現実となる。
だが発端となるループの原因が分からない。
クリスマスの奇跡はやり直したい願いがなければ起きないのだ。
これまでに18回のループを経験しているサクヤはシュウこそがループの発端なのだと語る。
サクヤたちにとって最初の歴史、誰も運命に干渉していない世界線において
当初の予定通りにこの街の音楽教師として赴任したシュウは父親の野望を挫きギドウのアポカリプス計画を阻止してしまうのだ。
これによりアポカリプスの成功を望むギドウの祈りがタイムリープを引き起こす。
そして兄弟は試行錯誤を繰り返し7回目のループにおいてシュウの教師赴任自体を阻止することでアポカリプスを成功させた。
これで破壊を望むギドウと仲間たちだけは助けるサクヤの願いは叶いタイムリープは終わるはずだった。
だがタイムリープは終わらなかった、シュウが生徒として転入したことで歴史は大きく変化し
シュウとユネが2組目のタイムリーパーとなり時間を巻き戻してしまったからだ。
それに気づいたサクヤはこの世界が強力な円環構造となっていることを理解する。
ギドウの願いが完全な形で達成されてしまえばその結末を認めないシュウたちが必ず時間を巻き戻す。
だがシュウたちの願いが叶えば今度は必ずギドウがそれをタイムリープで覆す。
そのためサクヤは2組のタイムリーパーが同時に希望を叶える妥協点にたどり着けるよう調整を行っていたのだ。
アポカリプス自体は防ぐことが出来ないが、脱出自体は常に可能になっていたのもそのためだ。
妹たちから全ての真相を聞いたギドウは安易な死ではなく残りの人生を贖罪に使うよう説得され自爆を諦める。 これで一件落着かと思いきやシスターリリィがユネが突然姿を消したと言いシュウに携帯電話を手渡す。
電話の相手は謎のDJリラ。
彼女の正体は2番目に建設されたグランドツアー計画のイタリア校で青のリンゴを食べていた時を巡るアンナだった。
リラはそれまで青のリンゴを食べたシュウやサクヤが知らなかったタイムリープの代償について伝えてくる。
赤のリンゴは生命のリンゴ、タイムリープを行うたびに使用者の生命力は削られていく。
今回のループでユネが始めてこちらの世界に出てきたのは成功などではなく
もはや異空間に留まる力すら失っていたからだったのだ。
仲間たちの前から黙って消えようとするユネにシュウはこれからは俺がお前の声になると必死に伝えるが
ユネは最後の力を振り絞りシュウにメリークリスマスと伝えて消えてしまう。
そんなユネにシュウは街が無事でクリスマスを超えられたとしても
お前のいない世界に意味なんてないと最後にもう一度奇跡を起こした。
そして時間はクリスマスイヴへと遡る。
突如として1日時間が巻き戻ったことに驚き、何が起きたのかと驚く仲間たちにシュウは
前夜祭のテーブルに並べられたアップルパイを指差す。
そうこれまでのループと違い今回のループは12月2日以前、シュウとユネがリンゴを食べる前にスタートしている。
1週目の世界ではその場でシュウが食べた青リンゴを今回はみんなで食べるアップルパイに混ぜておき
シュウ自身は時を戻す赤リンゴを食べておいたのだ。
役割を交換したことでユネは弓としての役割から解放され声を取り戻す。
これにてハッピーエンド、みんなは2度目のクリスマスを心から楽しみ
シュウは直前の選択肢で選んだユネとサクヤどちらかの女の子と付き合う結末を迎える。 以上です。
本作の正式名称は「アメイジング・グレイス -What color is your attribute?-」ですが
名前欄の文字数制限に引っかかってしまうのでサブタイトルは省略しました。
Wiki掲載時にどうするかはその時の編集者さんのご判断に任せます。 主人公ジェダルは幼い頃から貧困の中で育ち、天才的な戦闘の才能を頼りに傭兵として生きてきた青年。
ある時無能な指揮官の失態で負け戦につき敗残兵となってしまったジェダルは迎撃都市グラセスタに奴隷として売られてしまう。
グラセスタは地下迷宮から湧き出る魔物を迎撃するために大量に奴隷を購入し迎撃の駒としていた。
本来であれば一度奴隷に落ちた人間はそう簡単に自由を取り戻すことはできないが
グラセスタでは戦士たちの士気を高めるために実力次第で自由民への昇格、はては王となることさえ可能な実力主義制度を取っていた。
身分と場所が変わっても自分に出来ることは戦うことだけ。
逆境に慣れているジェダルは気持ちを切り替え最下層の奴隷から成り上がることを目指すが
奴隷戦士として戦い始めて早々に迎撃作戦に失敗した貴族が責任問題を回避するための捨て駒として吊るし上げられあわや処刑という危機に見舞われる。
そんなジェダルを救ったのはリリカという名の貴族令嬢だった。
リリカは命を救った恩を着せるでもなく、自分の絶対的な味方としてグラゼスタ最深部の探索を手伝って欲しいと告げる。
リリカはかつて両親と共にグラゼスタの地下に広がる黒の杭を探索中、謎の怪物に襲われ
満月の夜を除き魂を人形に移さなければ生きられない身体へと変貌させられてしまっていた。
そのためリリカは本来の肉体を取り戻すため自分と共に困難な状況でも諦めず最深部への探索に同行してくれる勇敢な戦士を探していたのだ。
リリカに協力することは先の戦いで魔神フルーレテイに不可思議な異物を埋め込まれた自分を変貌の危険から守ることにも繋がると考えたジェダルは協力を受諾。
二人はグラセスタで傭兵として生きる曲者ぞろいの仲間を雇い、また誰も到達したことがない最深部探索に向けた冒険を開始する。 調査を進めるため下層へと進むうち、ジェダルたちは不命体と呼ばれる存在に遭遇する。
不明体は死者とも生者とも言えない半端な姿と驚異的な耐久力を有し、本来は両立不可能なはずの光と闇の属性を同時に操る生き物だった。
黒の杭を探索する傭兵や騎士団を取り込み、それ以前の記憶や意思を持ちながらも地上への帰還を拒む不命体。
その扱いを巡ってグラセスタは即時処刑を主張する強硬派の迎撃王サロと詳細な調査と研究を主張する穏健派の迎撃匠合長レギとの間で対立が起こる。
サロから不命体の調査を命じられたジェダルとリリカは真実を知るために更に下層へと進みそこであまりに残酷な真実を知る。
地下で不命体を作り出していたのは、死んだと思われていたリリカの両親たちだったのだ。
二人は不命体はグラセスタで極秘裏に研究されていたプロジェクトであり人類が進むべき新たなステップだと語る。
リリカは必死に説得を試みるが自身もまた不命体へと変貌し精神を蝕まれていた両親たちにその声は届かず戦闘となる。
激戦の後、崩れ落ちていく肉体と共に理性を取り戻した二人は過去の真実を語る。
病弱な娘を救うために研究に参加したこと、しかし本当に正しいことなのか疑問を捨てきれなかったこと。
その迷いを黒幕に見抜かれ無理矢理に不命体に変貌させられたこと。
リリカが生き残ったのは不命体の弱点である月女神リューシオンへの信仰心の強さであったこと。
黒幕がリリカをあえて生かしておいたのは彼女を利用してリューシオンへの対抗策を研究するためだったこと。
そして最後に計画の黒幕が過酷な環境で死んでいく人々の儚さに絶望した迎撃匠合の長レギであることを告げた。
ジェダルたちはサロと共闘してレギをあと一歩のところまで追い詰める。
しかし実はそれこそがレギの真の狙いだった。
あえて重傷を負った状態でリューシオンの効果を受けた不命体と融合することでレギは念願だったリューシオンへの耐性を獲得し逃亡する。
かくしてレギのグラセスタの人間その全てを不命体へと変える救済クーデターは間一髪のところで防がれた。
しかし都市に平和が訪れることはなく新たな問題が巻き起こる。
元々弱肉強食を是とする迎撃王サロは都市の良心であり穏健派のリーダーであったレギを一掃したことで極端な恐怖政治を開始したのだ。 先のクーデターで無理矢理に不命体に変化させられた民衆まで処刑すると知ったリリカは
研究者や自らの意思で変化したものは加害者として罰するとしても
善良な被害者まで処刑するのはやりすぎだと考え処刑中止のために動き出す。
そしてリリカの家に保管されていた両親の研究資料によりジェダルたちはサロの正体を知る。
実はサロもまたレギによって作り出された不命体だった。
通常の不命体は魔王リュクシマとレギの因子によって作られた種を埋め込まれると精神を汚染され
それ以前がどんな人間であれ「全ての人間は不命体となるべきだ」というレギの思想の信奉者になってしまう。
サロはジェダルと同様にこの精神汚染から逃れることができた数少ない例外だった。
奴隷出身のサロは人の意思を奪う精神汚染を激しく嫌悪していた。
それゆえに自分を王にして強硬論を主張させ、自身は穏健派として人気を得ながらグラセスタを支配していたレギと袂を分かち
意思を捨てた不命体を皆殺しにする道を選んだのだ。
真実を知り城へと乗り込んできたジェダルたちと対面したサロはグラセスタは実力が全ての都市だと語り
自分を止めたいのであれば王の座を賭けた決闘に勝利してみせろと告げる。
ジェダルはサロとの決闘に応じ大観衆の前で見事にサロを倒し新たな迎撃王となる。
勝利によって不命体の処刑を止めたジェダルはリリカの両親たちが残した研究データを利用して一部の不命体をレギの精神支配から開放する。
そして彼らの力を借りることで黒の杭の最深部へと到達し完全な生命体となる前にレギを倒す。
こうしてグラセスタを震撼させたレギの野望は潰えた。
しかし黒の杭に潜み地上侵攻を企む魔族との戦いが終わった訳ではない。
戴冠式を行い正式に国王となったジェダルは次期王妃となるリリカや仲間と共にパレードを行いながら次なる戦場へと思いを馳せるのだった。 まとめwikiの補助掲示板の反映をお願いいたします まとめwikiの補助掲示板の反映をお願いいたします オーバードーズの「ボクと三人のお姉さま〜おねえさん達と孕ませOK嫁選び同棲ライフ!〜」をお願いします 新社会人で一人暮らし橘木啓輔(啓輔)はある日、妹の橘木理帆(理帆)から幼馴染の纏絢萌(絢萌)の事をどうするのかと聞かれる。
突然そんな事を言われても何の事だかさっぱりの啓輔に理帆は一人で納得してその話はそこで打ち切ってしまう。
翌日、啓輔が帰宅すると家の前に絢萌がいた、絢萌は母から話は聞いていないのかときき、何故か大きな荷物を持っていた。
絢萌を家に入れた後、仕事でロンドンという絢萌母との電話で一人暮らしになってしまう絢萌と同居してくれないかと言われる。
本来なら啓輔の実家暮らしの予定だったが絢萌が啓輔との同居を望んだらしく、啓輔も絢萌との同居を受け入れる。
そうして幼馴染であり意識している少女、絢萌との同棲が始まった啓輔は色々と買い物をする事にする。
翌日は友人との飲み会があったが絢萌がいるので自重して切り上げる、そして翌日は日曜日なので一緒に買い物に行く事に。
そうして2人の家に変えていく啓輔と絢萌、料理は啓輔を支えたいという絢萌に任せる事になった。
それから一緒に家を出て、帰る時も時間を合わせて一緒に帰る啓輔と絢萌、そんな生活の中で啓輔は絢萌に以前よりも惹かれてく。
とはいえ年も離れているし絢萌には受験もあるのでどうすればと悩む啓輔、なので知り合いに相談してみたりもする。
さらに理帆からも後押しされて告白しようと決意したある日、絢萌の通う学園から絢萌が倒れたと聞いて急いで向かう啓輔。
過労だという絢萌を家まで連れて帰り、そして絢萌の事が好きだから1人で頑張らずに2人でやっていこうと伝える。 絢萌もずっと好きだったと受け入れてくれて恋人同士に、家事に関しては話し合って今後は辛かったら報告する様に言う。
それからデートしたり、キスにはまったり、そしてついに絢萌とセックスもして2人の仲は増々進展していく。
そうして無事に年末を迎えるがその時に何故か涙を流す絢萌、理由は気になるが誤魔化されたのでとりあえずは様子を見る事に。
とはいえそれ以降はいつも通りな絢萌、そうしてついに絢萌の両親が帰国、啓輔も絢萌との付き合いを報告する。
そしてその日に帰宅する予定だったが絢萌が準備が出来てないと言って延期する事に、そしてその日の夜の事。
夜中にふと目が覚めた啓輔は何か音がしているのが聞こえた、それは絢萌が泣いている為で同棲生活の終わりを悲しんでの事だった。
年末の涙もこれが原因、大好きな人と暮らすこの家で過ごしたいという絢萌に啓輔は落ち着いたら一緒に暮らせるように話そうと約束。
それを聞いて絢萌も翌日に帰宅、それから絢萌の受験が落ち着くまでは週末だけ会う時間を過ごしていく。
そうして無事に試験も終了したので絢萌と絢萌両親を家に招いて絢萌と同棲したい事を伝える啓輔。
絢萌も啓輔といたい事を伝えた結果、婚約を条件に同棲を認めてもらい、その日からすぐに絢萌は啓輔の家で過ごすのだった。
そうして試験は無事に合格し、絢萌とは大学卒業と同時に結婚する事になり、それからもイチャイチャ過ごすのだった。 新社会人で一人暮らし橘木啓輔(啓輔)は幼馴染の纏絢萌(絢萌)が両親の仕事でロンドンについて行って少しブルーな気分。
そんな時、父から母が病気になったので安全をとって妹の橘木理帆(理帆)を啓輔の家に住まわせるように言われる。
理帆がちょうど受験の時期だからだ、という事で病気の完治が確認できる1カ月くらいの間、理帆と暮らす事になった。
啓輔としては理帆の面倒をみるつもりだが、理帆も仕事で疲れている啓輔をサポートしようと考えるのだった。
初日は客人用の布団が汗臭いという事で理帆と一緒にベッドに寝る事に、その夜に啓輔は昔の夢を見る。
翌日からは実家から取って来た布団で理帆は寝る事に、、そして家事に関しても話し合う事に。
理帆としては色々してあげたいが家事がダメなので簡単な事だけを任せる事に、それから朝は一緒に出る事になった。
土曜に理帆と一緒に家具を少しだけ買って、日曜は友人との飲み会があったが理帆の事が気になってあまり楽しめなかった。
一方で恋愛的な意味で啓輔が好きな理帆がさりげないアピールを繰り返すも特に反応はしなかった。
そうして当初の同棲終了予定日が近づく、啓輔としては理帆と生活は嬉しいが理帆が1人でいると心配なので実家に居て欲しかった。
そして同棲最後の夜、理帆のお願いで一緒のベッドで寝た啓輔は再び昔の夢を見る、翌朝に理帆を実家に送ろうとすると電話が。
母からで父が感染したらしく同棲は延期、という事で再び理帆の事を色々と気にかけてるようになる啓輔は知人のマスターに相談する。
最近見る夢、小さい頃の啓輔と理帆が山に登った時、疲れたという理帆にその場で待つように言って一人で山頂に上った啓輔。
それからすぐ戻るつもりが少し迷ってしまい、理帆が待っている筈の場所にいなくて酷く心配をする、とはいえすぐに合流が出来たが。 しかし啓輔はそれから理帆が一人でいる事に対してどうしても不安になってしまうのだった。
一緒に聞いていたウェイトレスの言葉を聞いて無意識に理帆を子供扱いしていたのではと、そして過去の記憶の上書きを考える。
という事で休日に理帆を誘って以前の山でハイキングする事に、理帆の提案でケーブルカーもあるので夜景も見る事にした。
当日、無事に山頂まで着いたのでそこで理帆に昔の事を謝罪しながら自分の事を話し、これからは子供扱いをしない事を伝える。
それを聞いた理帆は今までのアピールがうまくいかなかったのは子供扱いされていたからではと考え、想いをぶつける決心をする。
翌日、一緒に帰る事になった啓輔と理帆、そして理帆に促されて途中にあるベンチに腰かけて、何事かと思う啓輔に理帆がキスをする。
そして理帆から異性として好きと言われる啓輔、いきなりの事なので頭が混乱はしているが嫌いになる事はないと答える啓輔。
それかた毎日キスしたり同じベッドで寝たり、デートをしたり、何故か理帆が以前より勉強を頑張ったり、そしてついに初エッチ。
そうして啓輔も理帆が好きだとはっきり伝えたが両親に関して2人で悩み、関係は言えないが結婚は出来なさそうと伝える事に。
クリスマスを一緒に過ごし、理帆から最近勉強を頑張っているのは志望校のレベルを上げて再び啓輔と同棲する為だと聞く。
そして年末、理帆は実家に帰り、啓輔もついて行き理帆と再び同棲する事と結婚についてだけ両親に伝えておく。
そしてセンター試験の一次には絢萌も帰省して久々に話し、そして理帆は希望の大学に無事に合格し、再び同棲するのだった。 ◎簡易版
剣士である伊庭八郎は上からの指示でりんという少女を連れていくという密命を受ける。
最初は喋れなかったりんだが旅をしながら感情豊かになっていき、八郎も惹かれる。
しかしりんを狙う存在との戦いで2人は離れ離れに、八郎は左腕も失う。
目覚めた八郎は助けてくれた人から最強の兵器を与えてもらうがそれは心を代償にした。
無事にりんと再会するが兵器の影響で心を失っていく八郎、さらに再びりんと離れ離れ。
八郎は自分の全てを賭けてりんを取り戻すも、戦いと兵器の多様が原因で死亡する。
実は人造の神みたいなりんはその身の全てを持って八郎を蘇らせる、左腕も心も復活。
それから八郎はりんを探して、なんかあってりんと再会出来て子供も出来るのだった。 ◎本編
1853年、他国からやって来た黒船により機関を取り入れた江戸は代償として青空を失っていた。
1863年、江戸で剣を指南する伊庭八郎(八郎)は敬愛する剣聖、男谷信友(信友)とこれからの事について話していた。
その後、弟である伊庭亥朔(亥朔)、そして偶然出会った亥朔の友人の森林太郎(林太郎)と共に茶屋で一時を過ごす。
途中、林太郎が用事があると中座、その林太郎の忘れ物を見つけたので亥朔が明日渡すというので任せる事にして帰宅する。
林太郎が中座したのは以前長崎で会ったシーボルトの娘のお稲を見つけたからで、そして追いかけて金髪の少女に会う。
少女はリィナ(りん)、曰くお稲の娘らしい、そしてお稲とも会う事は出来たがもう二度と来る事は無いようにと言われる。
その夜、江戸城のとある場所で勝海舟(勝)、土御門藤子(藤子)、蓬髪の男の3人が大機関という物の為に動いていた。
翌日、学問所へ行く亥朔に付き合っている途中で林太郎の姿を見つける、昨日の忘れ物を返す為に八郎が追いかける事になった。
林太郎はお稲に会う為に再び向かっていた、しかしその途中で殺人があったのだと知る、そこにあったのは爺と黒ずくめ数人の死体
林太郎は昨日りんとした会話の中にいた人物がこの爺であると思い、心配になる。
そこにいた同心と共にお稲と会った場所に、しかし既にお稲もりんもいなかった、一応は安心する林太郎。
それを見た同心が様子を変える、実は同心ではなく黒ずくめの仲間である男はお稲を追っているらしく林太郎を人質にしようとする。
そこに八郎が現れて男たちと相対する、そして男たちは八郎の実力を見て撤退、八郎達は八郎の仕事場である道場へ向かう。
道場で事情を話した林太郎は八郎にお稲達を助けてくださいとお願い、八郎は受け入れてお稲達を探す為に夜の江戸へ。
しかし八郎が見つけたのは息絶え絶えなお稲、そしてその時に空を飛ぶ人型の機関兵器、天颶が目に入る。
天颶は江戸の機関技術で出来た大砲たちを圧倒的な力で一掃して何処かへと去っていった。
そしてりんを回収したのは江戸城の財政を司る小栗上野介(小栗)の指示を受けた信友であった。
翌日、りんを探していた八郎に信友の部下から急用があると聞いたので信友の家へ、そして信友は八郎に密命を下す。 今日中に江戸を発ち下田へ、そこで積み荷を受け取って京へと向かえと、上意であると言われて何故とも言えずに受け入れる八郎。
信友から1本の業物を受け取って下田に到着、そこで信友の知り合いの江川太郎左衛門(江川)から積み荷の元へ案内される。
そこにあったのは鉄の処女、それに八郎が触れると中から異人の少女が姿を現す、その少女に一瞬圧倒される八郎。
翠玉の首飾りと翡翠色の鍵を持つ少女、りんと共に京に向かう事に、最後に江川から誰も頭から信用しないようにと助言をもらう。
京に向かいながらりんが喋れない事に気づき色々と安心させてあげると凄くりんに懐かれた八郎。
そして東海道のとある宿についた八郎達、八郎が1人でいると蓬髪の男が八郎にりんは貰うと宣戦布告をしてきた。
それから旅を続けて現れた刺客を退けたのもつかの間、飛空艇というこの時代では滅多に見かけないものが八郎達の前に現れる。
そこから現れたのは蓬髪の男と刺客数人、そして蜘蛛型の機関兵器『スマウグ』、それらが八郎達に襲い掛かる。
主に使う大刀は刃こぼれ、予備の長脇差は刺客相手の為、故に八郎はスマウグに対して信友から受け取った業物を抜く。
スマウグに傷を負わされ、りんに支えられながら八郎が業物を振るうと雷を放ちスマウグを撃破、そのまま逃走に成功。
そして琵琶湖までたどり着いた時、八郎は久しぶりの青空をその目にして、りんの声を聴いたのだった。
一方、いずれ王と口にする岩倉具視(岩倉)は左腕の演算機械を使い天颶、クラビッツシステムの制御系を無理矢理奪う。
そしてそれを使って京にいる将軍を襲撃、護衛にいた新選組隊士、土方歳三(歳三)もその戦いに参加しようとする。
しかし斉藤一に命じられて将軍を連れてその場を逃走、そうしてそこにいた新選組は歳三を残して全滅してしまう。
八郎達も無事に京についたが誰にりんを連れて行けばわからないし、何故かりんに関して色々と割り切れないでいた。
夜、宿を探していた八郎達に攘夷派が襲い掛かるがそこに歳三に救われて、八郎達を知っているらしく新選組の屯所へと案内されることに。
(ちなみに歳三が女性でありながら男性の名前を使っているのは舐められない為と、女を侮る相手を逃がさない為とか
屯所にて近藤勇(勇)と会い、歳三に小栗から回状で江戸からの密使を保護せよとの知らせを受けていたと聞く。 そのまま八郎達は新選組の元で厄介になりながら今後について考えていく事になった。
実は見つけ次第身柄を押さえよとの命令だったが勇の命で八郎がいたい時まで屯所へと置いておく事になる。
江戸、未来を予知するための演算装置を操る部屋で勝は藤子、蓬髪の男、そして武器商人であるグラパー商会と密談していた。
『組織』の末端構成員でありグラパー商会のリコリス・B・グラパー(リコリス)は八郎の業物、雷電兵装に興味を示していた。
そして岩倉に呼び出された藤子、用事のある蓬髪の男、飛空艇の持ち主のリコリスが京へと向かう事になった。
京では兄である桂小五郎の意思と名前を継いだ幾松が攘夷派の吉田稔麿(吉田)と会い、手に入れた情報を渡していた。
屯所の方では土方が勇に気に入られた八郎に興味を持ち、八郎は歳三と会話して京の現状を聞いて少しずつ行動をしていく。
その夜、りんを屯所に置いて1人で行動している八郎を刺客が襲撃、人斬りの河上彦斎(河上)は飛天の如き技を持つ剣鬼。
追い詰められるが騒ぎを聞いて現れた歳三達のお陰で河上は撤退、そして河上が八郎の名前を知っている事からりんの事も漏れたと推測。
土方達から攘夷派が何かを企んでいると聞き、河上が桂小五郎の手下である事から何かあると考える八郎。
故に屯所で修行していると歳三に呼び出される、そして攘夷派がついに行動をすると聞いて八郎も共に行く事にする。
桂小五郎がいるなら河上もいると考え、そして池田屋に乗り込むが情報を掴まれていて逆に反撃を受ける新選組達。
無傷の八郎と歳三が中心となって何とか反撃に出るも攘夷派、幾松と吉田は蓬髪の男の乗っていた飛空艇で逃げられてしまう。
その場に河上がいない事に気づいた八郎はりんが狙われていると気づき、急いでりんのいる屯所へと戻る事にする。
屯所につくとりんの護衛をしていた新選組は全滅、りんを無事に発見するが河上の襲撃、河上は八郎との決着の為に待っていたのだった。
本気の河上との戦いで徐々に追い詰められていく八郎、その姿を見てりんの黄金瞳が発言、空から天颶が現れる。
そしてりんは八郎に目もくれずに天颶と共にその場を去ってしまい、八郎はその隙を突かれて河上に左腕を斬られる。
それでもりんを追う為に河上に立ち向かう八郎、その瞬間に落雷が落ち、気が付いた八郎はりんを追うために歩みだす。 しかし流血が原因で倒れそうな八郎、その前に世界の敵を名乗る男が現れ、信友から任されたといい八郎の左腕と命を預かると言う。
一方の歳三達は将軍のいる城へ向かい攘夷派との戦闘を開始、最初は意志の高さもあり押していたが薩摩の人型機関兵器が現れる。
無敵ともいえるそれに追い詰められるも何処からかやって来た天颶によって兵器は動きを止め、歳三達は何とか生き残る事が出来た。
それから3カ月、歳三達のいる幕府軍は岩倉の休戦協定により命は繋いだが京からは追い出されて、軍の再編もままならないでいた。
りんは気が付くとリコリス達と共におり、リコリスと藤子に命じられて天颶の起動実験への協力をさせられていた。
そしてリコリスから人間ではないと言われ、さらに生きていると信じていたお稲が既に死んでおりその事を八郎が知っていたと聞く。
その事で苦しむりん、すると腕がモヤになり消えそうになり、もう1人の自分が消えたら楽になると言ってくる。
何とか元に戻るもりんはずっと一緒にいてくれた八郎の事を求める。
そして八郎は京より一里離れた信太の森の小さな庵にいた、そして八郎を救った世界の敵、ニコラ・テスラ(テスラ)もいた。
八郎の持つ雷電兵装、電磁刀もテスラが作ったらしく雷電装神といい、テスラは呪いだと言ってそれを好ましく思っていない模様。
庵の主である狐耳の葛葉、テスラからプセールと呼ばれる人種と聞く、に看病されながらテスラに言われて休むしかない八郎。
それからまたしばらくしてテスラがりんの居場所を突き止める、岩倉と手を組んで吉田達も共にいる事を聞かされる。
そしてテスラから八郎の役目とは誰が誰の為に成すものかと聞かれ、考えて自分の為にりんを扶けたいと答える八郎。
その答えを聞いたテスラは八郎に手をやろうと言う、それは最新の雷電装神であり、これで電磁刀を振るえばその火力は絶大だと。
代わりに並大抵でない痛み、そしていつかはこころを喰らってしまうと言うがそれでもと八郎は覚悟して受け入れる。
その八郎を探す藤子は崖っぷちであった、岩倉に命じられて探していたが全く見つからず、そこに蓬髪の男とリコリスが現れる。
そして人を超える力を与えると言ってそれを受け入れる藤子、そして蓬髪の男によって先祖の血であるプセールの血を発現させる。 そして覚醒した藤子はその力で眷属を生み出してそれを八郎の元へ飛ばす、一方で八郎は施術が終了して機械腕も馴染んでいた。
そこにテスラからカワラバンを受け取り、大政奉還により朝廷に政治の実験と将軍の位が返上され、
将軍は死亡、そのまま岩倉の手によって朝廷は幕府を必要としない状態になり、さらに元幕府軍を消そうとしていた。
それでもりんを選んだ八郎、そしてりんをいかに取り戻すか考えているとそこに藤子の放った眷属が現れて居場所がバレる。
という事で急ぎ出立、その直後に森に火が上がる、それをやった蓬髪の男を見てテスラは探し物が見つかったとそこへ向かう。
飛空艇と蓬髪の男をテスラに任して八郎は葛葉と共にりんのいるという御所へ、葛葉の力で空間を飛んで侵入成功。
そして無事にりんと再会して抜け出そうとするところに藤子と河上が立ちふさがり、葛葉と八郎が立ち向かう。
テスラは蓬髪の男、チクタクマンの呪いを受けた坂本龍馬(龍馬)との戦闘を開始、しかしその途中で転移されて逃げられる。
一方、天颶のある鞍馬山で吉田と幾松がりんから盗み取っていた翡翠の鍵で天颶を起動させようとしていた。
しかし事前にそれを知っていた岩倉によって幾松は死亡、吉田も殺されそうになるも転移してきた龍馬の手で助かり、そのまま転移で逃走。
転移先で龍馬は呪い、正しき歴史を吉田に見せてそれを変える為に人を止めろと言い、吉田は受け入れて、代わりに龍馬は消滅。
吉田には逃げられたものの岩倉は奪った翡翠の鍵で天颶を起動させるのであった。
八郎と河上との戦い、河上は圧倒的な力を誇るも八郎は機械腕と電磁刀の力を全開にして河上を追い詰めていく。
そしてまともな心を失い河上にトドメを指す直前にりんによって止められて、河上はいずれまたと言ってその場から逃走。
葛葉と藤子の戦い、葛葉は子孫である藤子の為に魂を削って一撃を喰らわせ、その悲しい人生を終わらせ、反動で葛葉も消滅。
そして元幕府軍と朝廷軍の戦闘、江川の連れてきた機関砲台により機関兵は攻略するが天颶によりまたも敗走を重ねる。
八郎とりんも京を出て江戸に向かうが、機械腕と電磁刀の多用で八郎は心を消耗し、りんも守る事以外に関して感じなくなってきていた。
下田で江川と再会、そこで幕府が朝廷に下り、それが原因で殆どの幕府軍が藩を守る為に朝廷に屈する事を選んだのだと聞く。 しかし箱根ではまだ軍がいるらしく、それを聞いた八郎はりんと共にそこに向かう事を選ぶ。
箱根に無事に到着するがすぐに天颶と機関兵が襲撃、天颶の力で箱根側の機関のみ停止させられてあっという間に削られていく。
八郎が戦うも既に限界寸前、せめて敗残兵の一部を逃がすのが精いっぱいであり、八郎もりんと共に逃げ出す。
岩倉はその事に喜び、残りは江戸を滅ぼすだけとなったがそこにリコリスと吉田が現れて、吉田の手によって岩倉は殺される。
八郎とりんがとある宿に泊まった時、りんの母親の話になりそこで初めてりんの母親がお稲であった事に気づく八郎。
その事に酷く後悔をする八郎を慰めるりん、りんは八郎はお稲の死を隠していたのではないと知って安心したのだ。
そして八郎も人であり悩んだりする人間だと言うが、色々と限界であった八郎は逆上してりんに掴みかかってしまう。
その勢いでりんの着物がはだけて正気に戻る八郎、しかしりんは八郎を慰めてあげたいと言って八郎を受け入れる。
愛し合っていないと駄目と説得するが、愛していないのと言われてた八郎は愛していると返してりんと繋がる。
その夜、何者かに呼ばれたと感じたりんが外に出るとそこにいたのは河上でりんは捕らえられてしまう。
後から目覚めてその事態に気づいた八郎が見たのは機械の足を手に入れた河上、河上は北で待つと言ってりんを連れ去る。
(河上を改造したのはリコリス達、怪我したのを拾った後に改造を提案したら快諾されたので
追いかけようとする八郎に歳三が声をかける、北の五稜郭の頭目も今やおかしくなってしまったのだと聞く。(勇は少し前に処刑された。
それは『結社』が原因だった、結社が戦闘データの回収の為に五稜郭頭目にも呪いを与えていたのだった。
そして五稜郭は捕らえたりんを使ってまさかの浮上、空中要塞五稜郭にも天颶と同じ機関を停止させる力があった。
その力で朝廷軍を撃破、そこに天颶がやって来て空中五稜郭との戦闘を開始、一方で八郎と歳三は五稜郭が飛ぶ前に潜入していた。
そこで歳三からりんが人でない事、カムイの欠片という物を用いて楠本稲という学者が造った人造の神である事を聞かされる。
しかし2人ともりんはりんと考えていた、そして八郎はりんの元へ、歳三は落とし前を付けると言って互いに別れて進む。 そして河上との4戦目、機関の足で音速を超える斬撃を繰り出すのに対して八郎は刀をその身で受けて反撃の一撃を与える。
しかし河上は機関の足から生まれた化け物、クトゥルフ系の何かと合体、無限に再生する足を使って八郎に攻撃を仕掛けてくる。
八郎はテスラから使わずに済めばと言われた兵装、『荷電粒子の神槌』を放ち、それにより河上は消滅した。
その代償は大きく既に八郎は限界寸前、それでも最後の意地でりんの元へとたどり着き、そしてりんを救い出す事が出来た。
だが限界を迎えた八郎はそこで死亡、嘆き悲しむりんは力を全開放、五稜郭の力を受け入れていく。
そしてりんを人の形たらしめていた翠玉の首飾り、演算器をも手放して八郎を取り戻す為に力を行使する。
りんに力を取られて崩壊していく五稜郭、その中で歳三は頭目からの精神攻撃も意に介さずに切り捨てた。
天颶、そしてそれに搭乗した吉田は最後に自爆をしようとするが、五稜郭制圧の為に来ていた朝廷軍により撃破される。
りんは八郎の中にいた、機械腕と電磁刀を使い尽くした結果、虚無となっていた八郎の中。
それでも八郎を信じて中をさまよい、ついに唯一残っていた八郎を見つけ出してりんは八郎から受け取ったものを与えていく。
それは耀き、それは八郎が喪ったはずのも、欠け堕ちたものを埋めていくのであった。
それから、勝と小栗は罷免されて事後の調停役として信友が任命、その親書を運ぶという名目で五稜郭まで来た亥朔。
五稜郭跡地に生まれた巨大な大樹を眺めながら消息を絶った八郎を探すが見つからない、その時、鈴の音が聞こえた。
それに導かれて大樹に向かうと皮が捲れてその中から八郎が現れ、八郎は左上が生えておりその中には翠玉の首飾りと鈴のリボンがあった。
それから、新政府のお尋ね者となった八郎は遠い北の大地でりんと、その間に出来た子と過ごしていくのだった。
※追記
・りんの母体はチキサニ媛、アイヌの祖神で木の女神でもあり五稜郭後の巨木はりんの力
・最後について:テスラ曰く八郎は再誕したらしく、おそらくりんも再誕したのではとの事。
・歳三は一応は生死不明、リコリスは生存したが『組織』は脱退する ◎短縮
デーモンと呼ばれる存在と戦う存在、スターズの上泉夕里の戦いに巻き込まれた高杉星司は夕里と繋がる事によって命を繋げる。
そのせいで夕里と1m以上離れられない様になる、故に夕里と同棲する事になって様々な夕里の表情を知っていく星司。
夕里も星司のお陰で調子を上げていき、星司のお陰でスランプからも脱して絶好調な状態。
そうして互いに好きになって恋人になる2人、そうして敵の親玉も倒して、結婚して子供も出来るのだった。 ◎本編
クラスメイトである上泉夕里(夕里)に惚れている青年、高杉星司(星司)がある夜に外出していると謎の生物に襲撃される。
そこに変わった衣装の夕里が現れて星司を救う、そこにマーヤ・クリエンケ(マーヤ)と名乗る少女が現れて夕里に攻撃を仕掛けてくる。
互角の戦いを繰り広げていたが星司を庇って夕里が大怪我、星司も命は助かったが瀕死、マーヤは捨て身の一撃で退ける。
そこに学園の保険医で担任でもある与那嶺芙慈子(芙慈子)が現れて星司達に何かを施し、目覚めると学園の保健室にいた星司。
夕里の無事も確認し、芙慈子から今回の件に関して説明を聞く、星司を襲った謎の生物の名前はデーモン。
昔国防の為に悪魔召喚したが失敗し、呼び出された魔神とその配下、デーモン達は暴走を開始して人々を襲い始める。
悪魔召喚した術者は責任を感じて今度は別の悪魔を召喚してデーモン達に対抗する叡智を求めた。
その力がスターズ、所謂魔法少女でそれにより世界を平和にするのが煌めく星空の会であり、夕里と芙慈子はそこに所属しているらしい。
そして芙慈子から今回の件で2人の命を助ける為に命の共有をしたと聞かされる星司と夕里、2人の小指は糸で結ばれていた。
糸は魔力で出来ているらしく普通の人には見る事は出来ずに切る事も出来ないが1m以上離れると死んでしまうとか。
そして学園でも色々と誤魔化す為に恋人として振舞い同居もする事になり期限は3カ月、夕里はすぐに気持ちを切り替えて受け入れた。
実は学園では猫をかぶっており、色々と残念でちょっぴりアホの子な夕里に幻滅するも星司も受け入れる。
翌日の学園では芙慈子の手によって隣の席に、そして芙慈子の他にも夕里の後輩の佐竹鹿子(鹿子)も色々としてくれる事になった。
家事は鹿子に任せっぱなし、性格はネアカ、色々と天才的なせいでメンタルは弱く友達も皆無な夕里。
しかしデーモンと戦う姿に星司も見直して色々と努力しようと決意、そして芙慈子は夕里の力が強まっている事を知る。
それはそれとして性欲の限界が近づいてくる星司、ある日処理しようとしたところを夕里に見つかってしまい芙慈子を呼ばれる。
芙慈子は理解してくれて夕里と話し合う事に、そしてマウントを取りたい夕里の手によって処理される事になった。 それから数日後、夕里の給料査定になるが星司の一件でマイナス査定となったので期限いっぱいまでに何とか挽回を目指す事に。
そんな日のデーモン退治、いつもとは違う強力なデーモンに夕里が攻撃を受けそうになり咄嗟に前に出てしまう星司。
その時、女性にしか使えない筈の魔法で攻撃出来た星司、そしてそのまま夕里の力によってデーモンは消滅した。
その後給料査定は無事にプラスに、星司が力を使えたのは夕里と繋がっているのが理由ではないかとなった。
その日の夜、星司が夕里にマッサージをする事になり、夕里の肌に興奮してしまってそのまま愛撫してイカせてしまう。
夕里に怒られるも星司は自分が一度は幻滅はしたものの未だに夕里に惚れていると理解し、告白しようと思う。
まずは夕里と気まずくなってしまったので魔法について教えてもらう事に、そうしてちょっとずつ会得していく。
その夜、夕里から再びマウントを取りたいのか性欲処理をしてあげると言われ、今度は口でしてもらう事になった。
ある日、鹿子と模擬戦をする事になった夕里だが敗北してしまい、それから調子を崩して落ち込んでしまう夕里。
何とか慰めて少しは立ち直るも空元気、星司は鹿子から話を聞いたりして決意して、夕里に男女として好きだと告白。
失敗するかもと恐れていたがそれでも言えたと、だから夕里にも鹿子ともう1度戦ってほしいと言う。
それを聞いて夕里も敗北を恐れてしなかった鹿子との再戦を決意、星司への告白はそれまでお預けとなった。
それから普段は全くしない修行を開始、鹿子対策もしっかりと準備して再戦、今度は無事に勝利した夕里。
実は今回の模擬戦は夕里へ発破をかける為のものだった、最初から怪物的な活躍をしていた為に色々と大雑把になっていたとか。
その夜に再度告白、夕里は好きとかは分からないが気に入ってはいる、それでもいいならという事で恋人になりキス。
それから夕里とイチャイチャしながら過ごしているとマーヤが学園に転校してきたので屋上で話し合う事に。
マーヤはデーモンとの契約で変身する力を持っており、本人曰く契約でスターズを倒す為に夕里に決闘を申し込んでくる。 学園に転校してきたのは一般人は巻き込みたくないマーヤと芙慈子達の思惑が重なった為であった。
そして芙慈子達の上司は何とかマーヤを仲間に出来ないかと考えており、マーヤは星司を害したので罪を償おうとしてくる。
それからマーヤが星司に迫ってきて夕里が怒る状況が勃発、星司がマーヤと付き合っている事を説明してマーヤも控える。
そして今回の事で夕里は星司が好きと自覚してそれを伝えてくれて初エッチ、それからさらにイチャイチャな時間を過ごす事に。
それからマーヤを仲間にする為に星司と夕里はマーヤを尾行してその人となりを調べる事にする。
その結果、素直で優しい性格だと判明、そして芙慈子がマーヤに戦う理由を聞いてみると契約だからと言う。
その瞬間に魔力の揺らぎを感知、そこからマーヤが操られている可能性がある事が判明する。
故に説得は無駄と判断、マーヤを一度倒してから洗脳を解くなり、その為の装置を破壊するなりの方法が必要であると判断。
その為にさらなる修行、そしてマーヤの挑戦を受けて勝った方が負けた方に1つ命令が出来ると約束をさせる。
そうしてついにマーヤとの戦い、星司は星空の会から装備を受け取ってはいるが自衛と応援のみで戦うのは夕里のみの一対一。
修行で対策も積んできており互角以上の戦い、そして大技同士の衝突で負けそうになるも星司の応援を受けて無事に勝利する。
夕里は勝者の権利として下僕、言い方はあれだが友達になる様にマーヤへと命令する。
しかしマーヤは契約の際に呪いの苗を身体の内に入れられており、敗北したのでそのまま死んでしまうという。
一緒に来ていた芙慈子が星空の会へ何とか連れていこうとするがその前に夕里が呪いの苗を引っ掴んで抜き取る。
そしてそれを鹿子が凍らせて無事解決、そうして無事にマーヤも仲間に加わるのだった。 さらに身体も完治して糸はいらないという事が判明するが、夕里は星司と離れたくないと駄々をこねるので夏休みの間は一緒にいる事に。
それから皆で魔法の修行したり、海に行ったりしながら過ごしていく日々、その一方でデーモンの出現数が増えていた。
そしてついに同居している夕里の家にデーモン達の親玉である魔神が襲撃、いつもとは違い危機感を覚えた夕里は初っ端から全力。
しかし魔神は無傷でついに夕里は敗北、そして魔神は夕里を洗脳しようとするが星司が間に入ってそれを妨害する。
その瞬間、夕里と繋がっていた糸が切れてこれまで星司流れていた夕里の力が一気に吹き出してくる。
それを使って魔神の武器を奪って反撃を開始、今までの修行のかいもあって夕里の魔力を操り無事に魔神を撃破する。
しかし起き上がった夕里が洗脳されたままだった、しかし妨害により洗脳が半端だった事もあり星司はうまく夕里を誘導していく。
そのままエッチに持ち込んで洗脳を解除する、夕里は正気の戻ったが星司にやられた魔神がその間に復活していた。
そして魔神との再戦、今度は星司にやられた傷もありダメージを与える事が可能になり、無事に魔神を消滅させた。
とはいえデーモンが消える事は無かった、それはそれとしてそれからも夕里とイチャイチャを続けていく星司。
それから10年後、星司は夕里と結婚をして一人娘を授かっており、これからも夕里とともに過ごしていくのだった。 ◎短縮
何やら訳ありそうな少女、マーヤ・クリエンケを家に連れて帰る高杉星司、すると家に異形の者の魔神サブナクが現れる。
そしてサブナクに誘われてマーヤの手伝いにする事に、そこで能力を手に入れる代わりにマーヤから離れなくなる。
そのままマーヤと共にサブナクの敵と戦う星司、その途中にデーモンと戦うスターズと呼ばれる存在と知り合う。
スターズ達の力で実は操られていたマーヤの洗脳を解除、星司とマーヤはサブナクと敵対する事になった。
その後、好きになったマーヤの妹分のペトラを救った事でマーヤからも好かれて恋人になる。
そしてスターズ達と協力してサブナクに勝利、それからマーヤと結婚して、マーヤは妊娠したのだった。 ある日、高杉星司(星司)が男に恐喝されていると謎の少女が見学してくる、気分の削がれた男は去っていく。
それから2カ月後、友人から美人の外国人少女がいるという噂を聞かされて、もしかして以前の少女かと思い行ってみる。
そこにいたのは以前会ったのとは別の少女だった、話すと何だか中二病な発言をする少女であるが、何故か印象が頭にこびりついた。
数日後、夢にまで見始めたので再び会いに行く事に、その日はお腹が減っているらしいので食べ物を買ってあげた星司。
翌日、流れで名乗ると少女はマーヤ・クリエンケ(マーヤ)と名乗ってくれる、しかし本当に訳ありらしくもう来ない様言われる。
しかし2週間後、夏休みに入った星司はマーヤの元へ、光と闇の戦いで弟子を連れてきた光に敗北をして撤退をしてきたらしい。
突然苦しみだすマーヤ、そこに異形の者が現れてマーヤを斬る付ける、すると何故かマーヤの苦しみは治まった。
その異形、魔神はマーヤと契約している相手らしく、デーモンと呼ばれる存在を率いて叡智を与えたり災いになったりするらしい。
今回、別の魔神が現れたらしく、それとの戦いに星司が必要だと言う魔神、魔神が星司に提案したのはマーヤの使い魔になるという事。
マーヤと幾度も会い、魔神とも会った星司には運命があると、そして星司に使い魔となって共にデーモンを倒せと言う。
断ったら危険な雰囲気で敵が人間でも無いので受け入れる事に、そして魔神サブナクとの契約でサテライトという名の使い魔になった。
そして力の吸引して放つ魔法を得たが、代償ににマーヤとの関係を他人に話せず、マーヤと1m以上離れたら死んでしまう状態になる。
サブナクが去った後、まずはテント暮らししているマーヤを自宅に誘う事に、家には母がいたが星司の恋人と思って親戚の家に行った。
翌日、家にサブナクがやって来て決壊を張ってくれる、そしてマーヤにはこれから個対個から個対多の戦いをするように言って去る。
そしてマーヤから支援してくれる団体、『吠えたける獅子の会』の冊子を貰って、デーモンに対しての知識を得る星司。
敵対デーモンと初戦闘が発生するが星司も魔法でマーヤを援護して無事に勝利、しかし魔法の連発で消耗してしまう星司。 翌日、家に来たサブナクに相談すると精神が合わないと言う、曰く秩序に即した人間より欲望に忠実な方が良いらしい。
(マーヤは真面目だが個を貫く鉄の信念m強烈な自我で力にしているらしい
つまり欲望を満たせと言われてついマーヤを見てしまう星司、するとサブナクはそれを満たせと星司の考えをマーヤに伝えてしまう。
マーヤは星司が甘えたいと誤解して抱きしめてくれる、それはそれで満足なので次の戦闘で魔法は問題なく使えた。
それから毎日訓練するマーヤに引っ張られて星司も訓練しながら、敵対デーモンを倒す日々を過ごしていく星司とマーヤ。
半月程経ったある日、サブナクからそろそろ戦いの決着がつくので大規模な襲撃があると伝えられる。
ある日、マーヤとの外出中に敵対デーモンが出現、しかも今までは別空間で戦っていたが今回はこちらの世界に侵攻してきた。
急いで撃退するがジリ貧、そこにマーヤと敵対関係の魔法少女、スターズが2人現れるが状況が状況なので一時的に協力しあう事に。
殲滅が終わった後、スターズはマーヤに攻撃を仕掛けてきそうだったので逃走、スターズは一般人の記憶操作があるので追ってこなかった。
無事に帰宅出来たがスターズの1人、上泉夕里(夕里)は星司のクラスメイトなので自宅を知られてしまう可能性があった。
それから数日後、サブナクが家にやって来て星司が魔法を使う事に疲労を感じ始めている事を指摘する。
マーヤに抱きしめれらる程度では満足できなくなってきている事も、マーヤの前で指摘されてしまい、さらに次の欲望もマーヤに教えられる。
サブナクは暫く家に来られない事を伝えて去ってしまう、そしてマーヤと2人きりになって気まずい星司。
星司がマーヤに謝ると、マーヤは星司になら良いと尻を触る事を許可してくれて、お陰で欲望を満たす事も出来て魔法の力も上がった。
数日後に夕里とその仲間達がやって来て家に入られる、夕里達は『煌く星空の会』と言ってデーモンと戦う組織らしい。
以前見かけたスターズの1人は佐竹鹿子(鹿子)、学園の保険医で担任でもある与那嶺芙慈子(芙慈子)も組織の一員だった。
そして色々聞いてくるが当然答えられない、しかしその様子を見て鹿子が何か事情があって話せないのではと推測してくれる。 そして芙慈子が仲良くしないかと提案してくるのでマーヤと話し合う事に、敵対デーモンの存在があるので受け入れる事に。
数日後に夕里達が遊びに来る、星司はおそらく調査しに来ているのだと考えてがサブナクから解放されたくもあるので受け入れる。
その夜、欲望を満たす途中で暴走して素股までしてもらい、そこまでしてもらった星司はマーヤを気に入ってもいるので責任を取ろうと決意。
そして付き合ってくれと言うとマーヤは巻き込んだのは自分だから責任を取る必要はないと断る。
それからマーヤに対して気まずい星司、そして夕里達が来ている時に敵対デーモンの存在を感知して戦いに向かう。
後から来た夕里達の援護もあり無事に勝利、そして何度も調査した結果、芙慈子は星司達のサブナクからの呪いを解明する。
そして数日後、夕里達がやって来て星司とマーヤにかかっていた呪いを解除、1m以上離れられないの以外は解決した。
自分が洗脳されていたと聞いて落ち込むマーヤ、夕里達と一緒にそれを慰めているとそこにサブナクが現れる。
サブナクは敵の魔神を倒したと言って、そしてサブナクが戦いを仕掛けてきて戦闘が始まるが瞬殺、しかしそれは本体では無かった。
戦いの傷が癒えたら再び現れると言って立ち去るサブナク、そして星司達も『煌く星空の会』に参加する事になった。
夏休みも終わりマーヤも学校に通う事になった、ついでに新しいサテライトのヒューズがマーヤ付きになる。
学園では星司とマーヤが恋人同士という事で傍にいる事になった、そしてサブナク打倒の為に部として集まる事になった。
そこで特訓やデーモン退治で魔法を使う星司、マーヤは自分から欲望を満たしてくれと言ってくれる。
それから皆で過ごしながらやはりマーヤが好きだと感じるが、一度振られた手前積極的にいけない星司。
そんな時、マーヤの妹分でマーヤに会う前に会った少女、ペトラ・グリューン(ペトラ)が星司の家にやって来る。
泊まる場所が無いと言うのでペトラも星司の家で住む事に、それからペトラがいるのが当たり前になるくらいに過ごしていく。
そんなある日、ペトラの様子が何かおかしい事に気づく星司、その数日後にペトラによってマーヤから離されてしまう星司。 力が高まっていたお陰ですぐに死ぬ事は無かった星司、ペトラの様子がおかしい事から洗脳されていると推測して説得しようとする。
そのお陰でペトラは正気に戻り、マーヤ達も不在に気づいてやって来て、星司の言葉から隠れているデーモンを発見。
元人間らしいが夕里がお構いなしに攻撃を仕掛けて無事に捕縛、そしてペトラを抱きしめてくれた星司を抱きしめるマーヤ。
その後、治療と検査の為にペトラは芙慈子の元へ向かった、そしてそのペトラからマーヤと告白する様に後押しさせる。
そして2人きりになった時に星司が告白しようとするとその前にマーヤから告白される。
その後、以前の告白の時に責任を取る為ではなく好きだから付き合ってと言えなかった事を怒られつつも、恋人になる。
それからペトラも無事と判明し、恋人としてイチャイチャしながらサブナク対策もして、ペトラともエッチする。
それから季節が秋になったが熱い日が続くある日、サブナクが星司の家にやって来て決戦の日を伝えてくる。
最近熱いのもサブナクが敵の魔神を取り込んだせいらしく、それほどの力で敵を一掃する為に宣戦布告してきたらしい。
それからはいつも以上に修行を重ね、決戦日には各地から100名ものスターズが集まってサブナク率いるデーモン軍団との決戦。
雑魚を倒してサブナク戦、ダメージを与える事は可能だがそれ以上に強烈なサブナクの攻撃で1人、また1人と倒れていく。
サブナクの余興で残ったのは星司とマーヤ、そこでヒューズの助言である案を思い付いた星司、その為にマーヤは時間稼ぎ。
そしてその間に星司がスターズ達から力を集めてマーヤの攻撃で隙の出来たサブナクにぶつけて、ついに撃破する。
それから月日は流れて、残党デーモンを討伐しながらマーヤとは結婚をして、マーヤは妊娠をしたのだった。 ◎登場人物&簡易版
+大倉 弘之:株で儲けている青年、1と違って良い人
⇒宮森姉妹が借金で危機と知って、助けようと奔走する
+宮森 香純:幼い容姿の教師の姉、根は真面目だがよく現実逃避するし果てしなく嫉妬深い
⇒現実を見ない香純にイライラする事はあるも頑張って何とか救い出して告白。
教師と生徒という関係から一度は断るも香帆のお陰で無事に恋人になる。
+宮森 香帆:学園のアイドルの妹、姉と比べてしっかり現実を見ており
⇒仲良くなるも誤解から一度は関係が途切れるが、それでも何とか説得して借金から救いだす。
その後、誤解だと気づいた香帆から告白されて無事に恋人になる。 ◎共通
酷い義母と離れる為に1人暮らしている学生、大倉弘之(弘之)は株で成功してそこそこのお金を持っていた。
そんな弘之の通う学園の教師、宮森香純(香純)は何かと弘之の事を気にかけてくるがあしらって帰宅。
しかし空腹だった弘之は普段行かないファミレスに行ってみる、そこで香純の妹の宮森香帆(香帆)と会う。
バイトしているらしく黙っていてほしいと言われる弘之、翌日の学園でも念押しされたので頷く。
バイトしている理由を聞くと死んだ両親の借金が原因だとか(ちなみに香純が連帯保証人となっての借金
翌日にお礼として香帆が弁当を作ってきてくれる、お昼にそれを食べようとすると偶然香純に見られる。
香純はそれを弘之の彼女が作ったものだと誤解しているらしく、弘之はついからかいたくなる。
◎香純
折角なのでからかい可愛い香純の姿を見た後に屋上へ、そこで弁当を堪能していると香帆がやって来る。
流れで香純の話になり、香純が今まで彼女が出来た事が無い事を知る弘之。
翌日、学園に遅刻した弘之の前に香純が現れてこのままでは単位が足りないかもだから補習をしようと言う。
逃げ出そうとする弘之だが実家に連絡すると脅されて諦める事に、という事で翌日の放課後に2人きりで補習をする事に。
そこで先日の弁当の件で弘之に彼女がいると思っている香純に、補習が原因で振られてしまったと嘘を吐く。
すると動揺して困った顔をする香純、その顔が可愛いと感じた弘之は代わりに映画に行くように誘う。
最初は首を縦に振らなかったが補習を真面目に受けると言うと香純も受け入れてくれて休日に見に行く事になった。
そして映画を見て、その後も一緒にいる為に買い物に付き合わせていると急に怯えだす香純。 ヤクザまがいの男がそこにいて香純は知り合いと言うが関係は不明、そして男が去った後に香純も用事があると帰ってしまう。
その後、行きつけのバーで飲んでいる途中で先ほどの男が借金取りだと気づき、さらにそこにその借金取りがいた。
さらに仲の良い店主から借金取りが弘之の知人と関係があると聞いて、その知人に連絡をして情報を探る弘之。
その前に香純にも借金取りから話を聞いたと言って何とか情報を探ろうとするが香純は関係の話だからと断る。
しかし弘之は自分が以前に傷害事件を起こした時に香純に助けてもらい、その時香純が弘之の卒業を見届けると言った話を出す。
そして香純がいなくなるならすぐにでも学園をやめると言うと、気持ちだけは受け取るとほんの少しだけ態度を軟化させる。
その後、知人の伝手で借金取りと直接交渉、香純の現状を聞いて週末まで総額を用意出来るなら解放しても良いと言われる。
しかし期限までに用意できたのは半額、そこに借金取りから連絡が来て素直に現状を話し、それでも香純はやめてくれと懇願。
借金取りは弘之は香純に惚れていると言い、それなら香純はデリヘル行だがそれを毎晩買えばよいと言う。
そして一カ月以内に総額も用意出来るなら解放と期限を延長してくれると口利きをしてくれるので受け入れる事に。
その後、今回の事で学園を休んでいたので香純から連絡、香純の弘之を心配する事で現実から逃げる姿に少しイライラする弘之。
そこで少し痛い目に合わせた方が現実を見るのではと思う、そして香純がデリヘルとして初めてやって来る日になる。
という事で変装して香純を出迎える弘之、そしてある程度脅した後に現状を説明するが未だに弘之から金を借りる事を断る香純。
そんな現実逃避を続ける香純に弘之が無理矢理犯そうとする態度を見せると泣き出す、それを優しく抱きしめる弘之。
そして落ち着いた香純に再び説明をすると、弘之にこんなに迷惑をかけて情けないと、何故そこまでしてくれるのかと言う香純。
弘之は香純を守れるなら大した事ではないと、そして可愛いからと答えて、それを聞いた香純と弘之はキスをし、そのままエッチ。
無事に香純とそういう関係にはなれたが教師と生徒の関係もある為に素直に好きとは言ってくれない香純。 とはいえ翌日以降もうまく香純を流してエッチ、香純も弘之とのそれを段々と受け入れていく。
そんな中で知人からの情報で一気に資金増大、借金返済が目前というところまでやって来る弘之。
しかし弘之は返済してしまえば香純との関係が途切れるのではと思ってしまい、そして自分の気持ちにも自信がつかない。
そこで香純の現状を話した香帆に相談、それで自分が香純にべた惚れと自覚出来た弘之はお金の事を話す事に。
そしてその夜、デリヘルでやって来た香純に事情を話して告白、しかし香純は生徒と教師だからダメと断る。
翌日、念のために予備の携帯を渡していた香帆から電話、香純が帰って来るなり泣き出して何か事情を知らないかと聞かれる。
なので告白して振られた事を説明、すると香帆は香純も泣く程に後悔をしているから弘之と付き合うとっておきがあると言う。
それは香帆が偽の恋人として香純の嫉妬心を煽る作戦、という事で香純に情報を流して香帆と偽装デートをする事に。
そして隠れて付いて来ているつもりの香純に思いっきり見せつけ、そして夜になり香純がデリヘルとしてやって来る最後の日。
香帆もその場におり、そして再び煽ると香純が間に割り込むも香帆の弘之が好きなのかという言葉に肯定できずに黙らされてしまう。
そして香帆が弘之にキスをしようとした時に泣き出す香純、そしてついに素直になって弘之に好きだと告白する香純。
弘之はそれを受け入れて恋人に、邪魔者は退散と香帆が去った後に事情を説明、今回の事も許してくれるのだった
それから借金も無事に返済して香純と過ごすがある日、2人が手をつないだ写真を撮られたらしく学園にその事がバレる。
奇跡的に互いに別々の場所でした言い訳がかみ合っていた事もあり、関係がバレる事はなく注意で済んだ。
しかし香純は自主謹慎、そしてそれが終わった後に屋上で2人で会い、香純は別れようと言う。
このまま付き合うのは無理、なら卒業まで待つしかないが香純にはそれが耐えられなかった、だから別れようと。 弘之はそれは逃げだと言うと香純も別れたくないと言う、そして弘之の言葉で香純も別れるのをやめる。
それからは週末に地方で会う事で我慢して、学園を卒業したら結婚しようと約束するのだった。
◎香帆
しかしぐっとこらえててきとうにあしらって屋上へ、そこで弁当を堪能していると香帆がやって来る。
感想を聞いてきたので素直においしかったと答えるとまた作ってこようかと提案してくる香帆。
だが借金の事を聞いているのですぐには頷けず、話し合いの結果、携帯を貸す代わりに弁当を作ってもらう事に。
メールをしたり、お弁当を一緒に食べたり、そんな感じで香帆と過ごしていき少しずつ惹かれていく弘之。
香帆も時間とお金が無くて友人達との会話についていけず、なんだかんだ優しい弘之と昼を過ごすようになる。
ある日、香帆の無垢な笑顔を残したくてバイト中の香帆の写真に撮って、それを待ち受けにする弘之。
それから数日後、香純の授業中に株関連で携帯を弄っているところをバレて携帯を没収されてしまう。
そしてそこから香純に香帆のバイトがバレてしまい、香純は香帆のバイト先を弘之に追及してくる。
しかし何か答える前に香純の元に電話がかかってきて、何かあるような顔で香純はそのまま帰ってしまう。
気になった弘之がついていくと借金取りに催促をされている場面だった、弘之も首を突っ込むもその場は何事なく終える。
香純に借金に関して聞くが何も答えず、翌日には香帆から携帯は返されて、弘之がバラしたと誤解されて嘘つきと言われてしまう。
裏社会に通じている知人の伝手で香純の借金の総額を知り、さらには風俗に落とされてしまう目前とまで知る。
そして何とかする為に株で稼ぐ事に、ガセである事も多いその知人の情報を手に株で勝負を仕掛けて無事に成功。
それを香純に無利子で貸そうとするが断られる弘之、現実を見れていない香純を説得できないなら香帆に頼るしかないと考える。 何とか頭を下げて香帆と話し合いの場を設けてそこで事情を説明、そして香帆も信じてくれて香純を説得すると言う。
再び携帯を渡して翌日、香帆のお陰で再び香純と借金について話せるので香帆のバイト先で話し合う事に。
しかし未だに弘之の提案に頷けない香純、そこでバイト中の香帆を呼んで説得してもらってようやく受け入れてもらう。
その後、知人を通じて借金は無事に返済完了して数日後、屋上で一人でいると香帆がお弁当を持ってきてくれる。
香純に礼をしろと言われたから、そしてお弁当を食べておいしかったと答えると泣いて謝られる弘之。
何事かと思っているとバイトの件について香純から話を聞いたらしく、弘之がわざとバラしたのではないと知ったらしい。
それなのに信じれなくてごめんなさいと、そしてまた自分と友達になってくれませんかと。
弘之は思いっきり抱きしめて当然と受け入れる、すると香帆は借りていた携帯を弘之に返す。
借金も返済出来たので弘之とのメールの為に稼いだお金で買ったらしい、そしてメールでアドレスを教えると言う香帆。
『大倉くんのこと、好きです 香帆より』、そんな内容のメールが弘之の携帯に届いた。
混乱する弘之に香帆は頬にキスしながら告白、それで弘之も香帆が好きだと気づいて大好きと答えて、恋人になる。
こうして恋人になった2人はイチャイチャ、不良である弘之とアイドルである香帆なのですぐに学園中にその事実が広まる。
香純にも報告するが、香純は色々と心配なので弘之の成績が上がったら認めると答える。
香帆はすぐにその条件を受け入れ、弘之も自分のせいで香帆に悪い噂がつき始めたので全力で取り込む事にする。
そして香帆の教えもあって無事に香純の出した条件を突破、その記念についに香帆とも初エッチを済ませる。
しかしその夜、香帆が家出してきたと言って弘之の住む部屋に転がり込んでくる、何やら香純と喧嘩したらしく憤慨している。
聞いてみると香帆の成績が下がった、と言っても誤差の範囲、と言って弘之との関係を認めてくれないかったらしい。 ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています