エロゲのストーリーを教えてもらうスレpart29 [無断転載禁止] [無断転載禁止]©bbspink.com
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0001名無しさん@初回限定2018/08/01(水) 22:15:50.30ID:7PSbnDKf0
とにかくいろんな諸事情により知りたいエロゲのストーリーを教えてもらうスレです。
スレッドの性質上、確実にネタバレがありますので注意してください。
発売して半年以内の新作について語る際は、名前欄にタイトルと新作ネタバレ用の共有トリップである

               #新作ネタ

………をつけてください。
◆l1l6Ur354A をあぼーん設定するとある程度新作のネタバレを防げるかもしれません。
またリクエストの際は、正確なタイトルとメーカー・ブランド名を附記してもらえると助かります。
その他諸注意は>>2をご覧ください。

まずはじめに、まとめwikiで既出かどうか調べてからリクエストしてください。
■エロゲのストーリーを教えてもらうスレまとめwiki Ver.2.0
http://wiki.livedoor.jp/esosmw658/d/

規制中の方には、↓が用意されております。
■エロゲのストーリーを教えてもらうスレ規制用
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/game/49670/1261317516/

注記:次スレは容量が500KBを超過した頃、または950レスに達した頃に立ててください

前スレ
■エロゲのストーリーを教えてもらうスレpart28
https://mercury.bbspink.com/test/read.cgi/erog/1514517608/
0081名無しさん@初回限定2018/11/16(金) 23:51:01.33ID:NAsFGc6r0
>>75
乙あり
>>80
乙、未解決はストーリー書いてくれる人が多かった時ならもっと意味はあったんだろうけどね
0082名無しさん@初回限定2018/11/20(火) 01:24:38.36ID:Uz3NNRhm0
SMEEの「晴れハレはーれむ」
LiLiTHの「LILITH-IZM03〜IFストーリー編〜」
CandySoftの「かみデレ」
Purple softwareの「アオイトリ」
ういんどみるの「アンラッキーリバース Unlucky Re:Birth/Reverse」
ALMAの「キミとボクとエデンの林檎」をお願いします
0083嘘リク2018/11/23(金) 16:33:44.50ID:J3NDGg/I0
「ハレ晴レユカイ」
「デビルリバース」
「キミとボクとエデンの林檎殺人事件」
をお願いします
0085名無しさん@初回限定2018/12/13(木) 22:21:12.93ID:XMsmk/Fy0
MOONSTONE Cherryの放課後☆エロゲー部!〜エロゲー制作のため女の子たちとえっちしまくりな毎日〜」
BaseSonの「戦国†恋姫X 〜乙女絢爛☆戦国絵巻〜」
ねこねこソフトの「ルリのかさね〜いもうと物語り〜」
裸足少女の「新妻こよみ」
ωrの「美少女万華鏡―神が造りたもうた少女たち―」
SkyFish pocoの「こねこねこねこ」をお願いします
0086嘘リク2018/12/14(金) 02:21:36.19ID:18vTFl7X0
「放課後☆格闘ゲー部!〜格闘ゲー制作のため強敵(とも)と格闘しまくりな毎日〜」
「戦国†剛爺X 〜長寿武将☆戦国絵巻〜」
「下妻駅こよみ」
「ねここねこ」
をお願いします
0087桜花裁き2018/12/29(土) 22:48:04.18ID:gKjLcDYf0
1話 桜花騒乱
エセ江戸な時代劇風の舞台、桜花町に新奉行誕生! 中町奉行・大岡志明! 名奉行を父に持つ期待のホープ!
志明は進撰組(捜査の手伝いしてくれる新撰組っぽい組織)や奉行所の仲間(幼馴染の発明家・平賀理夢、北町奉行の娘・遠山桜)と一緒に早速捜査を始めるぞ!
なんと容疑者を速攻逮捕! ロリ美少女・河合小梅ちゃん! 当然最初に疑われる美少女は犯人じゃないぞ!
近隣住民の目撃情報で容疑者が四人に絞れたぞ! ご都合主義ってやつだな!
凶器が『被害者の懐刀で右利き用』だったから『左利きは犯人じゃない!』『身内には懐刀を出さないから犯人じゃない!』『ロリは非力だから犯人じゃない!』
残ったお前が犯人じゃー! よし自白したな、犯人確定!! 第1話完!!!!!
ところがどっこい、名奉行の父ちゃんに御報告に行ったら誰かに襲われて死んでるー!! どうなってるんやー!!?

2話 膏火自煎
パパ奉行殺しの犯人はまだ捕まってない……。
今度の仕事は火事の調査! 長屋に火を付けたのは一体誰なんだ……。
天麩羅カスの不始末が原因でしたとさ!!!!! バーーーカじゃねえの!!!
でも被害者が焼死じゃなく何者かに殺害された可能性があるんだってさ。
そうだ、火事の現場で被害者と最後に一緒にいた奴が犯人に違いない! いったい誰なんだ!
その答えはリクサバ(陸上で生活するサバ。特に詳しい説明はない)だけが知っている……。
リクサバが火事現場で火傷した→そうか、リクサバが懐いてる人が火事の現場に入ったんだ→犯人はお前じゃー!
自白ゲット! 第2話完!!
ちなみに犯人は幼馴染発明家ちゃんのお師匠だったので、幼馴染発明家ちゃんはめっちゃへこんだ。
0088桜花裁き2018/12/29(土) 22:49:06.27ID:gKjLcDYf0
3話 至誠一貫
え、十六年前に処刑されたはずの鼠小僧がいきなり復活しておまけに超金持ちの両替商を殺害しただって!?
おまけに鼠小僧は両替商の自宅の地下倉庫に十六年間も監禁され続けていただって!?
更には自分が両替商を殺したと自白していてまるで誰かを庇っているかのようだって!?
暴漢に襲われて意識不明になった桜ちゃんがウルトラ無能すぎて偽の証拠を掴まされた挙句に冤罪をでっちあげちゃったって!?
ウルトラ反省した桜ちゃんが仲間に支えられて奉行したら速攻で犯人が自白しちゃったって!?
でも実は犯人が被害者を殺すように嘘の情報を吹き込んでいた黒幕がいてそいつまで見事に捕まえちゃったって!?
ようやく目覚めた志明くんがウルトラ推理で鼠小僧が幕府の裏情報を握ってる事まで察しちゃったって!?
鼠小僧から裏情報を引き出して幕府重鎮の将軍傀儡化の陰謀を暴いて牢獄送りにしちゃうなんて、さすしめ!(さすが志明くんの略)
ちなみに美少女小梅ちゃんの正体は先の将軍の娘で、実質的な将軍後継者ちゃんでした。なんてこったい。
おまけに志明くんを暴漢から庇って進撰組局長の近藤さんが怪我しちまったよ。すっちゃかめっちゃか!
0089桜花裁き2018/12/29(土) 22:49:31.64ID:gKjLcDYf0
4話 狂瀾怒濤

桜花町に激震走る。『進撰組局長・近藤尊、襲撃される――』
進撰組が総力をあげて犯人を追うも手掛かり一つなく、町民達は恐怖に慄いていた。
だがこれは幕府を揺るがす大事件の序章に過ぎなかった。
河合小梅の叔父である現将軍功時が近藤の見舞い帰りを狙われ、重傷を負ったのである。
犯人は進撰組の手練れのみが扱うと言われる平突きを用いる者。
状況が混迷を極めるなか、志明は将軍の護衛殺害に用いられた平突きを手掛かりにアリバイのない剣術の達人に容疑を絞る。
謎の町民、東条藍之助。奉行所の寮母、山南彩花。
志明の厳しい追及に東条はついにその正体を現す。――北町奉行、遠山景虎。
景虎は志明こそが事件の首謀者であると弾劾、志明の身柄を北町奉行所へと移送した。
その夜、牢獄の志明は侵入者により拉致される。侵入者の正体は山南彩花、信頼を寄せる身内のはずであった。
山南は志明に薬を盛り、志明に厳罰による統治の思想を植え付けて洗脳しようとする。
志明には先の将軍の血が流れている。つまり志明は小梅の腹違いの兄であり、自分達の旗頭になるべき人間であると。
志明は頑なな意思で洗脳を跳ね除け、山南の手から逃れることに成功する。
0090桜花裁き2018/12/29(土) 22:49:49.33ID:gKjLcDYf0
だが翌日、山南の死体が発見される。母同然の山南の死に進撰組隊士・沖田は激昂、犯人を血祭りにあげると叫ぶ。
志明は調査を重ね、近藤尊や遠山景虎といった主要な人物を集めて吟味を始める。
二件の襲撃事件の犯人、また山南の裏にいた黒幕の正体。
吟味を進める内、有力容疑者と目されていた景虎のアリバイが発覚、将軍襲撃が近藤か山南以外に不可能だと判明する。
また景虎は山南と敵対関係にあった事も分かり、黒幕の容疑は近藤のみに絞られる。
近藤襲撃事件は近藤が不自然に利き腕を庇った事から「疑いを逸らすための偽装」と判明、
将軍襲撃実行犯も現場に駆け付けた沖田から逃げた事から「沖田を娘同然に想う近藤」と推測された。
言い逃れできなくなった近藤はこの桜花を揺るがせた大事件の動機を語る。
近藤は妻子と幸せに暮らしていた。ある時、強盗を追う役人に誤って妻子を殺害されるまでは。
志明の父、志茂は役人に生きて罪を償うように促し、重罪を課す事を避けた。
激しい怒りを抱えた近藤は身分を問わない公平な裁きを求め、厳しい掟を敷いた自警団・進撰組を設立した。
この間違った世の中を変える。己の都合の良い将軍を傀儡とし、この世の中に何人の罪も許さない鉄の掟を敷く。
近藤は機会を伺い、進撰組局長の立場の裏で暗躍した。将軍傀儡化の障害になるだろう賢明な前将軍と志茂の暗殺。
山南の死はすべての罪を山南が被って仕切り直しを図るための山南・近藤の両者合意の殺人であった。
近藤の言葉を聞き終えた志明は、新たな将軍となる小梅ならば必ず今より良い明日を紡いでくれると答えた。

こうして桜花町を揺るがした大事件は解決した。近藤は進撰組隊士の嘆願により打ち首獄門ではなく切腹となった。
この一連の事件は後に大岡志明の名前と共に”桜花裁き”として語り継がれる事となる。
0092名無しさん@初回限定2018/12/29(土) 23:13:48.55ID:gKjLcDYf0
訂正
>暴漢に襲われて意識不明になった桜ちゃんがウルトラ無能すぎて偽の証拠を掴まされた挙句に冤罪をでっちあげちゃったって!?
>暴漢に襲われて意識不明になった志明くんの代理奉行になった桜ちゃんがウルトラ無能すぎて偽の証拠を掴まされた挙句に冤罪をでっちあげちゃったって!?
0095殻ノ少女2019/01/02(水) 21:44:12.95ID:21ckx5e60
≪登場人物紹介≫
時坂玲人  元刑事の探偵。猟奇犯罪の捜査に高い評価を得る。婚約者を殺害された過去を持つ。
朽木冬子  良家の女学生。自分という存在に違和感を抱える。時坂に不思議な共感を覚える。
時坂紫   玲人の妹。家事万能、生活力の無い兄を支える。両親は既に無く、兄妹仲は非常に良好。
四十宮綴子 紫の友人。裏表のない明るく活発な性格をしている。兄という存在に憧れて玲人に懐く。
水原透子  冬子の友人。家庭の貧困により自己嫌悪、他者憎悪を抱える。冬子を理想として崇拝している。
高城秋五  友人の探偵。和菜という妻がおり現在第一子を妊娠中。過去作カルタグラの主人公。
六識命   連続殺人犯。玲人の婚約者を殺害した産科医。六年前より消息不明。

≪物語≫ ※【】内は分岐。本筋を追いたい人は読み飛ばし推奨
昭和31年、戦後末期の春。私立探偵時坂玲人は奇妙な依頼を受ける。
「本当の私を捜して欲しい」。依頼主は櫻羽女学院の女学生、朽木冬子。
奇しくも櫻羽女学院に行方不明者の調査を依頼され、玲人は臨時講師となり冬子と再会する。
時を同じくして警察に猟奇殺人事件の捜査を依頼される。
事件の特徴は「被害者は少女」「四肢の切断と一部喪失」「子宮の摘出と黒い卵の挿入」「儀式めいた見立て」。
玲人は女生徒の失踪との関連性を直感、学院にて黒い卵の噂を調べる。
妹の友人、四十宮綴子に調査協力を頼んだ玲人は、女生徒の売春集団の証が黒い卵である事実に行き着く。
事件を調べる一方、玲人は依頼の真意を知るために冬子との関係性を深める。
二人は冬子によく似た少女が描かれた『殻ノ少女』という絵画を見る。
作者は芸術家、間宮心像。十年以上前に描かれたそれは黒い殻に包まれた四肢の無い少女の絵だった。
事件は続く。現場に残されたメモから殺人がダンテの神曲に見立てられている事が判明、
また被害者及び失踪者には朽木病理学研究所での堕胎経験がある事も判明した。
玲人は推理する、被害者は全員黒い卵の売春組織の一員なのではないかと。
0096殻ノ少女2019/01/02(水) 21:44:44.11ID:21ckx5e60
【玲人は生徒会長の月島織姫が売春組織の首謀者である確信を得て、事情を訊ねる。
 憔悴した織姫は罪を懺悔、被害者は全員売春仲間だったと告白する。
 その直後、二人は襲撃者により拉致され、織姫は玲人の目の前で無惨に殺される。
 玲人は犯人の正体を知るが、犠牲者の一人となる玲人にそれを誰かに伝える手段は無かった。】 

だが首謀者の月島織姫は犯人に殺害され、犯人の手掛かりはまた一歩遠のく。
玲人は織姫の部屋を捜索、現代風に神曲を解釈した小説「ネアニスの卵」が発見される。
ネアニスの卵の著者、葛城シンに取材した玲人は、彼が失踪した女生徒の西園と面識があった事を知る。
また現場に残された神曲の筆跡が西園と一致、西園に生き別れの兄がいる情報も入手する。
情報元は精神科医の西藤環。彼の患者だった学院教師、日下達彦は西園の実兄なのだと話していた。
捜査は大詰めを迎えたが、玲人には何より優先すべき事柄があった。婚約者の命日、玲人は墓参りへ行く。
六年前の春、玲人の子を身籠った婚約者の由記子は、当時産科医だった連続殺人犯六識命に惨殺された。
玲人はその悲劇的な成り行きを尾行してきた冬子に語り、二人は心の内に抱える喪失に共感と好意を覚える。
捜査は進む。玲人は日下の家から神曲の書かれたメモ帳を発見、犯人の確証を得る。
その矢先。友人の高城秋五の妻、和菜の誘拐の報せが入る。突然の凶報にも玲人は行動を起こす。

【日下の隠れ家を発見するも既に事は終わり、日下は服毒自殺していた。その隣には四肢を継ぎ接ぎされた西園の死体。
 だが和菜の姿は現場にない。和菜は左足が切断された状態で高城探偵事務所に郵送されてきた。
 命に別状はない。だが彼女の体内からは高城の子供が宿っていた子宮が失われていた。
 犯人の自殺で真相は闇に消え、拭い去れない悲しみだけが残った。時坂玲人の物語はそれでもなお続く。】
0097殻ノ少女2019/01/02(水) 21:45:16.35ID:21ckx5e60
【すべては遅すぎた。日下の隠れ家には完成した西園の死体と息絶えた和菜が残されていた。
 精神医西藤は、妹の再生という目的を達成した日下が無差別殺人犯になる可能性を指摘する。
 それが現実化するように玲人の妹、紫が行方不明になる。
 玲人は紫の監禁場所を突き止めるが、そこには檻の中で氷漬けにされた紫と檻の鍵を飲み込んだ高城、息絶えた日下がいた。
 妹の凍死か友人の殺害か、玲人は最悪の二者択一を与えられる。その選択の先で玲人が心の平穏を得る事は二度とないだろう。】

玲人達は日下の隠れ家に急行、気絶する和菜を無事保護する。
玲人は警官に抵抗する日下と対話。彼の動機が実妹への偏愛にあると直感、彼女を安らかに眠らせるよう説得する。
日下は嘆き悲しむ妹の姿を幻視すると無抵抗になり、そのまま警察に連行された。
事件は解決した。日下の動機は復讐と妹の再生、おそらく妹を誤って殺害した事で彼は狂気に侵されたのだろう。
すべては推測である。逮捕された日下は黙して真相を語る事は無かった。

捜査を終えた玲人は本格的に冬子の依頼に動き出す。
冬子が何者であるかを捜すため、玲人は戸籍を調査して冬子が養子である事実を突き止めるが、実の両親を辿る事ができない。
玲人は「殻ノ少女」のモデルが冬子の実母である可能性に思い至り、間宮心像を訪ねるが会えずに終わる。
世間は少女の四肢の肉片が発見される猟奇事件で賑わうが、玲人には関係のない出来事のはずだった。
だが紫の友人、綴子が行方不明になり切断された四肢が遺棄される。玲人は犯人を追い始める。
不幸は続き、冬子が事故に遭う。全身骨折に出血多量、命が助かっても後遺症は避けられない状態だった。
事故の原因は体調不良による眩暈。本来薬を使えば起きなかったそれは、玲人に嫉妬した友人の透子が誤解から薬を盗んだせいで起きた。

【崇拝する冬子が自分が原因となり死ぬ。透子にはその現実を受け止める強さは無かった。
 冬子は己の理想。理想の冬子が死ぬはずはない。妄執を狂わせた透子は己自身が冬子になる幻想に逃げ込む。
 冬子になりきる奇妙な振る舞いを続け、精神と肉体に異常を来たした透子は事故に遭い、天使になる幻想の果てに死に至る。】
0098殻ノ少女2019/01/02(水) 21:48:45.85ID:21ckx5e60
怯えるように病院を去った透子はそのまま行方知れずになり、またも遺棄された四肢が発見される。

【犯人の手掛かりを掴めずにいた玲人は、なぜか学院の養護教諭、朱崎寧々に監禁される。
 その寧々も何者かに殺害され、玲人は監禁場所でゆっくりと死に向かう。
 数日後、玲人の前に四肢の無い冬子の死体が投げ込まれ、玲人は真相の一端を掴んで衰弱死する。】

玲人は透子の部屋を捜索、葛城シンの写真を発見。警察に葛城シンの情報を求める。
葛城シン、本名は間宮心爾。殻ノ少女の作者である間宮心像の息子。
確たる証拠はないものの、玲人は心爾の犯行を疑い彼のアトリエに侵入、四体の少女と対面する。
黒い殻に包まれた四肢のない少女。それは殻ノ少女に模された被害者達の死体だった。
だが現場に心爾の姿はなく、更に入院中の冬子が何者かに誘拐されたとの報せが入る。
身代金目当ての杜撰な誘拐計画はすぐに露見。だが犯人の朱崎寧々は心爾に殺害され、冬子も連れ去られる。
玲人は手掛かりを求め、警官達と共に心爾の事務所を捜索する。

※以降、END1〜END4に分岐

END1
警察と共に心爾の父、間宮心像の屋敷に踏み込んだ玲人は心爾の死体を発見する。
心像は悔恨の言葉を残して自殺。冬子は屋敷の一室から発見されるが四肢が存在しない。
冬子は医者の延命手術により四肢と内臓の一部を切除されていた。
意識不明の冬子。玲人は冬子を支えるべき母の千鶴の様子がおかしいのを察して対話する。
千鶴は娘を愛せずにいた事を打ち明ける。玲人はもう一度母娘として向き合うように説得する。
冬子が意識を取り戻す。涙を流す千鶴、傍らの玲人を見て冬子は微笑んだ。

END2
間宮心像の屋敷に一人踏み込んだ玲人は、殻ノ少女そのものに作り替えられた冬子に対面する。
最期の瞬間、冬子は自分を捜しに来た玲人の姿に「ありがとう」と呟き、そして事切れた。
間宮心爾、間宮心像の親子は自殺。事件は残された人々の心に深い傷だけを残して終結した。
0099殻ノ少女2019/01/02(水) 21:50:17.50ID:21ckx5e60
END3
冬子の捜索を警察に任せ、玲人は冬子のルーツを捜す旅に出る。
冬子の実母、美砂が間宮心像の助手をしている最中に失踪した事実を突き止める。
玲人は関係者を集め、事件は心爾が幼少期に目撃した心像の芸術への狂気が発端なのだと話す。
心像は犯行を認め、隠していた四肢の無い美砂の死体……殻ノ少女の原型を見せて自首する。
残るは間宮心爾のみ。玲人は一枚の絵葉書から心爾の思い出の場所を突き止めて先回りする。
冬子の生首を携えて母親の妄想を語る心爾に、玲人は冬子を返すように言い、心爾を妄想から醒めさせる。
警察の到着を待つ間に心爾は監禁部屋から逃亡、入水自殺を図り母親のいる世界へ旅立つ。

END4
冬子のルーツを辿り、間宮心像の殺人を暴いた玲人は偶然にも六識命の居場所を突き止める。
その正体は精神科医、西藤環。身分を偽り、六識はあまりに身近な所に潜伏していた。
おそらく精神科医の立場を利用した西藤は、自分の患者だった日下や心爾を殺人するように仕向けていた。
玲人と対面した西藤こと六識は正体を隠すのをやめ、他人のように六識命の過去を語る。
玲人は葛藤の末、婚約者の復讐を諦めて六識を警察に引き渡した。
朽木冬子は帰らず、間宮心爾の行方も知れないままに時は過ぎる。
玲人はいない冬子に依頼完了の報告、再会の日が訪れる事を願う。
やがて夏が訪れ、高城夫婦の子供が産まれる。悲劇はあれども幸福もまた巡る。

≪登場人物紹介2≫
『朽木冬子』
数奇な運命を辿った少女。家庭環境と幼少期の記憶の欠如により『自分は何者なのか』という疑問に苛まれた。
冬子の存在をありのままに認める玲人との出会いは、自分の存在を認められない冬子の救いとなった。
実は冬子には遺伝的な父親はいない。奇跡か事故か、母親の遺伝子だけを受け継いで冬子は誕生した。
そのため冬子の容姿は実母の美砂と瓜二つであり、それが殻ノ少女に執着する心爾に狙われる原因となった。
また美砂の旧姓は六識であり、六識命の実妹である。二人は近親相姦関係にあり、美砂は冬子を命の娘だと思っていた。
0100殻ノ少女2019/01/02(水) 21:51:59.36ID:21ckx5e60
余談になるが、朽木家における冬子の母、千鶴もまた兄とは近親相姦の関係にある。
冬子に愛情を注げなかった理由も、兄を冬子に取られるのではないかという嫉妬によるもの。
また冬子自身に当時の記憶はないが、幼少期に母親に預けられた修道会で間宮心爾との面識もある。
近親相姦と殺人を犯す者達が彼女の周辺にはあまりに多い。何かの呪いだろうか。
四肢切断が回避できない事といい、大半のルートで死を迎えている事といい、シナリオライターは彼女に謝るべきだと思う。

『間宮心爾』
殻ノ少女に妄執した連続殺人犯。彼の犯行動機は母親への執着によるものでもある。
心爾に母親が三人いる。
一人目は遺伝的な母。彼女は醜形恐怖症により精神に異常を来たして性的虐待、抵抗した心爾に殺された。
二人目は代理出産の母。彼女は心爾を溺愛して犯行にも手を貸していたが、心爾が彼女に愛情を抱いていた様子はない。
三人目は継母、つまり美砂である。心爾は狂い死んだ母を忘れるように美砂に懐いたが、彼女は心像により殻ノ少女にされた。
これら幼少期の経験が心爾の在り方を決定付け、殻ノ少女への妄執を生み出したのだろう。
また美砂の死後、心爾は家出をして修道会に保護されている。
そこで心爾は美砂の娘である冬子と出会い交流を持っているが、その記憶は冬子も心爾も忘却している。

『六識命』
連続妊婦殺人犯。続柄的には冬子の伯父、遺伝的には兄となる。だが六識自身に冬子への興味はない。
六識曰く、彼は元々熱心なカトリック信者であり、堕胎を望む売春婦を罰したのが犯行の始まりだという。
だが実態は快楽殺人犯であったようで、出産に不安を抱えていただけの玲人の婚約者まで殺害している。
殺人への欲求、純粋な研究意欲、善意による救済。六識は内面に矛盾を抱えた狂人なのだと思われる。
実妹の美砂との関係は六識曰く相思相愛。また殺人犯となる前には将来を誓い合った婚約者がいた。
婚約者は病により死去している。彼女の死は六識が医者を強く志した一因となっている。
0102名無しさん@初回限定2019/01/02(水) 22:09:52.82ID:21ckx5e60
>>94
作品のノリは変わらない
ただ1〜3話は状況証拠と自白のゴリ押しが多すぎて真面目に書いても微妙だったのでノリ変えた
0103名無しさん@初回限定2019/01/02(水) 22:10:14.19ID:21ckx5e60
>>93だった
0104全裸・ローラ・ラン ◆l1l6Ur354A 2019/01/04(金) 14:45:50.99ID:i4cTrTUE0
特殊捜査官の蒼井ローラ(腹筋バキバキ)は敵に襲われて記憶喪失に!
場所は麻薬密造施設と化した夜の廃校舎、ローラは記憶を捜して徘徊する。
暴力と性欲の香り溢れる男達から逃げ隠れ、ローラは徐々に記憶を取り戻す。
有能捜査官なローラ(アナル丸出し)は囚われたパートナー(全裸)を救出。
麻薬施設は壊滅、裏切り者にも勝利、重要参考人も確保。任務完遂、パーフェクト!

ちなみにローラさんは潜在ドMなので敵に捕まった場合、すぐにアヘ堕ちする。
無事脱出しても民間人に輪姦されるとやっぱりアヘ堕ちする。
捜査官はオチンポに弱いと相場が決まってるから仕方ないね!
0105幕末尽忠報国烈士伝MIBURO2019/01/10(木) 15:37:33.21ID:32AGuVar0
歴史の流れはほぼ史実に準拠。
徐々に組織を大きくして幕府直参になった新撰組は戊辰戦争の敗北で幕府と共に壊滅する。
主人公の健は最初期に京都で入隊して、新撰組の隆盛から終焉までを見届けた隊士(※史実には存在しない)。
エンド有りヒロインは近藤勇、土方歳三、沖田総司、斎藤一、藤堂平助、山南敬助、永倉新八。

近藤勇 【史実:慶応4年(1868年)4月25日、新政府軍により処刑】
元隊士が影武者となり近藤は生存するが、近藤は新撰組局長としての死に場所を求め続ける。
かつて上役に仰いだ会津藩主から局長の任を解かれ、近藤は健と共に一人の人として生きる。

土方歳三 【史実:明治2年(1869年)5月11日、函館戦争にて戦死】
健は土方と共に戦い続けたが、死を覚悟した土方に故郷への文を託される。
健は一人多摩へ行き、土方の家族に彼女がいかに戦い抜いたかを涙ながらに語る。

沖田総司 【史実:慶応4年(1868年)5月30日、肺結核により病死】
健は病床の沖田を看病するため江戸に残るが、沖田は人斬り・中村半次郎に殺される。
維新後も機会を伺い続けた健は、西南戦争で半次郎を殺害して復讐を果たす。

斎藤一 【史実:大正4年(1915年)9月28日、病没】
健と斎藤は会津藩と共に戦い続けたが捕虜となり、維新後は新設された警視庁に入る。
薩摩への恨みを抱える斎藤のため二人は西南戦争を戦い、その後は平穏な余生を過ごす。

藤堂平助 【史実:慶応3年(1867年)11月18日、新撰組により粛清】
平助は近藤らの命を受けた健の協力で粛清を逃れるが、潜伏中に戊辰戦争が勃発する。
新撰組に合流した二人は奮戦するが捕虜になり、戦後は結婚して事業を興す。

山南敬助 【史実:元治2年(1865年)2月23日、脱走の罪で切腹】
健は切腹の覚悟を決める山南を説得、共に庄内藩へ逃れて生活を始める。
山南は新政府軍との交渉役を務め、その後も夫婦揃って庄内の発展に尽力する。

永倉新八 【史実:大正4年(1915年)1月5日、病没】
健は別組織を結成した新八、左之助と共に奮戦するが敗戦、左之助が行方不明になる。
戦後、新八は捨て子を拾う。その捨て子は後に左之助と出会い、新八と健の夫婦に報せの手紙を送る。
0106幕末尽忠報国烈士伝MIBURO2019/01/10(木) 16:09:59.19ID:32AGuVar0
実はこの作品は同ブランドの前作「忠臣蔵46+1」のその後のお話になっていて、
赤穂浪士の生存で歪んだ歴史を修正するために前作キャラが暗躍している。
健の新撰組入隊も謎の手紙(前作キャラの一魅によるもの)がきっかけになっている。
前レスの全エンドクリア後の最終ルートでは、これらの事実が一魅から健に伝えられる。
歴史修正の協力を頼まれた健は新政府軍側に潜り込んで土方と決闘、彼女の死を偽装する。
生存した土方はフランスに渡り軍事を学ぶ事になり、健は改名して日本に戻る事となる。
これらは37年後の日露戦争に日本が勝利するための布石だと一魅の口から語られて物語は終わる。
ちなみに健の改名後の名前は児玉源太郎、現代では日露戦争勝利の立役者として知られている。
0107名無しさん@初回限定2019/01/10(木) 16:11:15.61ID:32AGuVar0
尾張
複雑な幕末事情を丁寧にまとめるとキリがないのでバッサリ斬りました
0108神様のゲーム2019/01/14(月) 18:57:01.86ID:cmUgG/5w0
退屈した神がデスゲームを開催、6人の男女が拉致される。
ゲームはハーレム状態で射精しまくるTHEエロゲなルールのようだが、
実際は最低1人死亡確定、裏切り推奨、意図的な抜け穴だらけ、神のテコ入れ等クソゲー要素満載。
疑心、誤解、裏切り、狂気。神の悪意に追い詰められた参加者達は苦しんで死に、生き残った2名が解放される。
一ヶ月後。神に対立する悪魔とその協力者が、神殺しに至るゲームへの誘いにやって来る。
死んだ参加者達の蘇生を条件にされた”彼女”は神への憎悪に笑い、ゲームへの参加を承諾する。

→「悪魔のゲーム」に続く

なお「悪魔のゲーム」は原作者兼シナリオライターのブログで連載中。
0110アオイトリ2019/01/14(月) 20:36:39.03ID:mOmQN8BB0
◎登場人物
〇白鳥 律
主人公、触れた相手に幸福感を与える力を持ち、性行為をすることより強い幸福感を相手に与える。
幼少期に全寮制の女子校でミッションスクールである霧原学園に捨てられ、現在は学生兼神父という特例でそこに暮らしていた。
学園から出ようとするとその力によって悪魔を引き付けてしまうため生まれたから1度も学園から出たことはなく、悪魔から身を守るため神父として育てられ、礼拝堂のある屋敷で暮らしている。
生徒達の間で「神父に抱いてもらうと不安が消えて幸福感が与えられる」という噂が流れており、頻繁に生徒達から性行為を依頼されている。
過去に性行為を断った相手が自殺してしまったことでそれ以降性行為を断ることができず、仕方なく依頼された相手は必ず抱くことにしている。
〇メアリー・ハーカー
99年生きた吸血鬼。
とある事故で両親を失って自らも死にかけた歳に先代の吸血鬼に出会って吸血鬼となり、先代が消えてからも世界を転々としていたが、旅を終わらせる気になって故郷である霧原に帰ってきた。
血は輸血パックで補給し、人から吸ったことはない。
日の光が苦手で、強く祈ると血を吐くが、怪我はすぐ治る。
〇黒崎 小夜
主人公の生き別れの双子の妹。
特定の感情を触れた相手に流し込むことができる。
孤児院が身に合わず抜け出し、新宿で力を使って細々と生活していた。
〇海野 あかり
陥没乳首。
〇赤錆 理沙
主人公の初めての相手。
主人公達のクラスの担任として赴任してくる。
在学中は演劇部の部長で、卒業後も演劇を続けていた。
〇赤錆 美果子
理沙の妹。
天才。完全記憶能力を持つ。
好奇心から主人公に抱かれ、以降も不定期的に抱かれに来ている。
〇電話の悪魔
電話を介して主人公達と繋がっている悪魔。
神に近い現実改変能力を持つ。
〇柴田ゆき
あかりの友人
0111アオイトリ2019/01/15(火) 18:34:09.94ID:nB77wZ/R0
◎始まりの3日間(プロローグ)
1日目
とある11月の冬の日。
屋敷へあかりとモブの2人組が律に抱かれに訪れる。
モブを抱いた後、その姿を見て抱かれることに迷いを見せるあかりに律は己が生徒達を抱く理由について話す。
話が終わった後、あかりからそれでもと頼まれて性行為をする。
2人が帰った後、身体と頭を冷やすために夜の散歩に出ると、学園と外の境界付近に季節外れの桜が咲いていた。
見とれていると境界を踏み越えそうになりドス黒い感情に支配されかけ咄嗟に後ろに下がる。
直後、電話がかかってくる。
電話の発信元は本物の悪魔で、何者かが境界に穴を開けてくれたおかげで電話が通じたことこと、自分は主人公の下僕であることを伝えて電話を切る。
屋敷に戻ると温室の桜の木が咲いており、そこにメアリーがいた。
メアリーの血を植物に与えると面白いことが起きるらしく、境界の桜もメアリーがやったことらしい。
散歩したりお茶を飲んだりしながら彼女の過去について話した。
また、屋敷が100年前の彼女の家であり、旅をやめたメアリーは律と共にここで暮らすこととなる。

2日目
学校に行き何事もなく放課後に。
放課後、メアリーについて調べ、両親が強盗に刺殺されていたことを知る。
屋敷に帰ると悪魔がメアリーに電話をかけていた。
メアリーに生徒達を抱いていることを含めた律の経歴について全て伝えるが、メアリーはそれを受け入れ、それでも律と共に屋敷で暮らせるという。
その後、悪魔から律が悪魔にとってのキリストであること、その救世主性が目覚めると律としての人格は消えること、
悪魔は律が触れた相手の負の感情を喰らっていること、女性を抱き続ければ数年は今のままでいられるが抱かなければ数ヶ月のうちに悪魔が空腹によって暴走して律の人格を奪うということを聞く。
何事もなく食事をし、寝ようとした際に悪魔から救世主としての力の性質はキリストのように万能であること、一般的な吸血鬼は100年も経つと人生に飽きて残酷か享楽を醸し出すものであること、
メアリーは一般的な吸血鬼とはかけ離れていることを聞き、メアリーが100年を区切りに自殺しようとしていると勘づく。
0112アオイトリ2019/01/15(火) 18:35:17.11ID:nB77wZ/R0
3日目
早朝、礼拝堂でメアリーと救世主としての力について話す。
救世主としての力を使えば律が抱かなかった生徒やメアリーの両親を生き返らせることができ、不当に奪われた彼女らの命なら生き返る権利がある、と言うとメアリーは強く拒絶する。
両親が刺殺されたことを知られていたと知ったメアリーは当時のことについて事細かに話し始める。
吸血鬼となった彼女が犯人を殺さなかったことと同じ理由で人を生き返らせてはいけないのだ、人は自分を大事にするように他人も大事にするべきだ、と言い話を締める。
律はここでメアリーになぜ自殺しようとしてるのか、と問う。
メアリーは吸血鬼として人から血を吸ったりなどして生きたくはなくまだ人であるうちに人として死にたいこと、自らが生きている内に叶えたかった最後の願いは日を浴びることであること、
普通の女の子として学校に通えなかったことが唯一の心残りであること、律に知られてしまったので誕生日の6月に死ぬ予定だったが律が情を持たないように明日の朝には死ぬことを告げる。
学園を休み、メアリーに寄り添いながら学園の制服を買ってきてあげる等メアリーを救う方法を探すが見つからないまま翌日の夜明け直前になってしまう。
祈りながら朝日を見ると礼拝堂に向かったメアリーを追うこともできず呆然としていた律に悪魔が律の負の感情を煽り、悪魔の救世主として覚醒させるために電話をかけてくる。
そこで覚醒後に悪魔を絶対に殺すと脅すことでその脅し自体には屈しなかったものの律の怨嗟を見れた代償にと悪魔が優しさを見せ、メアリーに律の血を飲ませることで救えると聞く。
礼拝堂へ向かい、雑に手首を切ってその手をメアリーへ向ける。
吸血鬼の本能に逆らえず血を飲むメアリー。
初めて直接血を飲んだことを怒るメアリーだが文句を聞かずメアリーを玄関へと連れていく。
そのまま戸を開けて外に出て直後、日が昇るがメアリーは燃えることは無かった。
約100年ぶりの日差しに号泣するメアリー。
彼女はそのまま一日中屋敷の前で太陽を見続けていた。
0113名無しさん@初回限定2019/01/17(木) 02:44:57.05ID:thnnW/lC0
・時間を置いて数回に分けて投稿する際には、最後に「続く」と御書きください。そうする事でストーリーの投稿の混交を防げます。

今は人いないから困ってないけど
時期的に一ヶ月以内にすごい量投稿する人来ると思うので一応
0114名無しさん@初回限定2019/01/19(土) 00:36:57.70ID:l4hP1ZK30
どうにかなりそうなので神様のゲーム長文版予約しておく
0115名無しさん@初回限定2019/01/20(日) 15:06:54.65ID:X9wGk1BM0
【6人の参加者】
桐山一馬(元ヤン)
二十代後半の社会人。面倒見の良い兄貴肌。女性には優しく理不尽は許せない今時珍しい日本男児。

桐山心(ポニテ)
女子高生。一馬の従妹。いつもは明るいが人のために泣ける情緒豊かな少女。一馬を兄のように慕う。

円成寺琴子(お嬢様)
女子高生。総帥である母に英才教育を施される財閥後継者。清楚な雰囲気とは裏腹に内面は徹底した合理主義者。

水島萌(ギャル)
女子高生。心の友人。寂しがり屋な恋愛脳。一途な性格なのだが誤解されやすく彼氏とは長続きしない。

石動美月(美人さん)
医大生。難病に苦しむ姪のために医者を目指す生真面目な女性。男性恐怖症な事もあり交友関係は狭い。

槇島百合子(人妻)
三十歳の主婦。他人の悩みにも親身になれる母性的な女性。十代からの恋愛結婚で夫婦仲は未だに良好。

【ゲーム主催者】
神(クズ)
神。作中描かれないが姿はおそらく幼女。人間に残酷なデスゲームを遊ばせて笑うクズ。

【物語の流れ】
神により拉致された6人の男女は残酷なデスゲームへの参加を強制される。
女は性行為で生存ポイントを稼がなければ死。男は女3人の死で道連れに。
クリア条件は15日間の生存、もしくは”女3人と男の死”。つまりは生還の椅子取りゲーム。
神は人の醜悪さを鑑賞する事を望み、自殺・他殺は強制蘇生として暴力による決着を禁じる。
全員生還の最低ノルマは毎日6回の射精。残酷な神が容易い全員生還の道を用意するはずもなかった。
0116神様のゲーム2019/01/20(日) 15:08:02.31ID:X9wGk1BM0
≪1〜4日目≫
・萌
能天気に振る舞う彼女は内心誰よりもこの不条理な状況に怯えていた。
一馬に優しく抱かれた萌は泣き縋り、不安を打ち明け、一馬を頼りにするようになる。

・琴子
琴子は冷徹な思考を巡らせ、生還確率向上のために誰かを死に追い込む必要があると結論を得る。
人数が減れば射精回数も減らせる。後で女3人の殺害に舵を切るにも丁度いい。
だがこの殺害計画は後述する人物の尊い決断により必要性を失う事になる。
人の命さえ簡単に切り捨てる彼女の心は、しかし打算で抱かれたはずの一馬に恋をして以降歯車を狂わせ始める。

・百合子
夫を裏切りたくない。誠実な彼女は歪んだ神のゲームへの参加を拒むが、誰が最も苦しい立場にいるかに気付く。
全員の命を背負う一馬、その彼を支えるのが自分の為すべき事だと百合子は決意する。
彼女は一馬自身が目を背けていた「誰かを切り捨てなければならない」という良心の呵責を見抜き、慰め、赦しを与えた。
「必要な時は私を犠牲にしなさい」、そう伝える事によって。そんな誰よりも優しく、何よりも尊い決断をした女性。

・美月
彼女ほど早々に絶望的な状況に追い込まれた参加者も他にはいない。
男性恐怖症な事以上、美月には「他者を犠牲に生き残る」という選択肢が最初から存在しなかった。
人を救いたい。その信念のために人生を捧げてきた彼女には、それを否定する選択は死よりも重い。
生存を諦めた彼女は他の参加者のためにルールの検証や助言に動き、自分の意思を一馬と百合子に伝える。
一馬と最後の夜を過ごして死の恐怖を堪えた美月は皆と広間に集まり、ポイントが尽きる時を迎えようとしていた。
0117神様のゲーム2019/01/20(日) 15:08:30.63ID:X9wGk1BM0
・心(ポニテ)
元々強い絆で結ばれていた一馬と心だが、初体験以降その想いは別の愛情へと色を変えて更に強いものになる。
一馬の助けになりたい。そう願う心に神は琴子の企む殺害計画を暴露、殺意を抱くように仕向ける。
一度だけ使えるポイント強制移動権を与えられた心は権利行使を宣言、死の運命は美月から琴子へ移された。

・一馬(元ヤン)
一馬は悪意ある神に怒り、全員の生存を願い、何よりも心を大切に想っていた。
全員生還が絶望的だと理解した彼は心を守るために動き、琴子の計画も黙認していた。
余計な軋轢を避けるために美月の死を「男性恐怖症のため」と周囲には伝えていた。
同様に、神に気紛れに与えられたポイント強制移動権の存在も諍いの種にならないように伏せていた。

一馬はその時々に最善の道を選んだはずだった。だが上記のすべては最悪の結果に繋がる。
美月の真意も琴子の事情の変化も伝えられていない心は暴走、死ぬべきは琴子だとポイントを強奪する。
琴子を助けなければ。焦る一馬の脳裏に「神に与えられた権利」と「百合子の赦し」の記憶が過ぎる。
一馬は権利行使を宣言、琴子を死の運命から救う。ポイントを奪われたのは百合子、そして時は訪れる。
壮絶な苦痛に襲われた百合子は、だが最期まで一馬を責める言葉を残さずに息絶えた。
突然の悲劇に呆然とする一同を神は笑い、一馬が判断を誤るように記憶を投影したのだと告げる。
百合子に代わる新たな参加者が現れ、大前提だった人数削減が不可能だったのだと示される。
百合子の尊い死さえ嘲笑するような神の悪意に一馬は打ち震えて絶叫する。

【追加参加者】
石動アーニャ(ロリ)
重病患者。美月の姪。生命の危機でも家族の心を想える強い少女。長い入院生活のため友人も学校も縁遠い。
0120神様のゲーム2019/01/20(日) 16:49:11.73ID:X9wGk1BM0
≪4〜8日目≫
・一馬
これ以上無駄な争いを繰り返させないために、次に誰かの命を狙えば自分の生還を諦めてでも報復すると一馬は宣言、
その覚悟を示すために頸動脈を切り自殺してみせる。萌にも味方でい続けるか離れるかの二択を迫り、心と琴子の監視を依頼。
全員生存の道を模索するがポイント不足は深刻化、心・琴子・美月の三人は警告を無視するように企みを巡らせる。
何もかもが思うように進まず、命を背負う重責が一馬の精神を蝕む。やがて事件は起こり、一馬は己の不甲斐なさを痛感する。

・萌
萌は怖かった。不条理な死が怖かった、理不尽な状況が怖かった。それらを恐れずに適応する他の参加者達が怖かった。
だから一馬を頼り、依存した。心と琴子の監視を頼まれても従った。彼が何のためにそれを頼んでいるのかを理解できないまま。
だからその内に萌は一馬さえも恐ろしくなり、信じる事ができなくなった。彼女はただ死ぬのが怖かった。

・アーニャ
何よりも望んだ健康な身体。それを神に与えられたアーニャは状況も分からないままに無邪気に楽しんだ。
だが琴子からゲームの事、百合子の存在を教えられ、アーニャは自分が病から救われたのは百合子のおかげだと思うようになる。
アーニャは一馬に「百合子に救われた命を守って欲しい」とお願いする。だがそれを誰よりも強く願う人間は他にいた。

・美月
愛する姪を守りたい。生き残ればアーニャが健康体のまま戻れると神の答えを得た美月は、己の信念さえも捨てる覚悟を決める。
確実な方法は一馬の殺害。死ぬべきは自分ともう一人。美月は琴子に持ち掛けられた心殺害計画を断り、慎重に機会を伺う。
だが真剣に全員生存の道を模索する一馬が心痛める姿を見て、美月は自分が何かを間違えてしまったのだと気付いてしまう。
そして美月は一馬のための決断を下した。
0121神様のゲーム2019/01/20(日) 16:50:14.61ID:X9wGk1BM0
・心&琴子
琴子は今の最善手が一馬殺害だと解答を出すが、恋する琴子にはもう一馬殺害の意思は持てなくなっていた。
心は琴子の恋心に気付き、ある計画を打ち明ける。それは、死ぬべき人間を意図的に作り出す計画。
一馬はあまりに優しい。この先罪のない誰かを犠牲にしなければならなくなった時、一馬の精神は必ず壊れてしまう。
だから心は一馬の生存を願い、死ぬべき罪人を作り出すために美月に自分を襲わせる計画を立てた。
琴子は計画に穴があると見抜いたうえで、計画に気付いた美月がおそらく自ら罪人になる道を選ぶだろうと予想する。
一馬のために。思惑は多少違えども意志の一致した三人は計画を実行、美月は手筈通りに心殺害を失敗。一馬に死を宣告される。

三人の誤算は、一馬もまた心をよく理解している事だった。殺害未遂が三人の狂言だと気付いた一馬は己の不甲斐なさを痛感する。
虚偽の罪を背負ったまま死のうとする美月に一馬は本心を打ち明け、来世があれば結ばれようと誓い、別れのキスを交わす。
美月の消えた後には、何も知らされないままに愛する家族を失ったアーニャの悲鳴が響いていた。

【追加参加者】
円成寺椿(巨乳)
財閥総帥。琴子の母。並外れた洞察力と判断力と行動力を備えた現代の怪物。他人を利用価値だけで測る人種。
0122名無しさん@初回限定2019/01/20(日) 16:56:18.99ID:X9wGk1BM0
続く

それと殺害方法の説明入れ忘れてました
このゲームにおいて女性の飲食は「避難エリア」という専用スペースでのみ許可されており
このエリアへの女性の入室にはポイントが消費されます
これを悪用するとルールに則ったうえでの女性殺害が可能になる仕様になっています
0123神様のゲーム2019/01/20(日) 21:20:54.47ID:X9wGk1BM0
≪8〜10日目≫
・琴子
椿の参加。琴子の最も恐れていた可能性が現実になり、琴子は一馬に椿の監禁を提案する。
あまりに冷静すぎる椿の異常性に一馬も同意、琴子は無事椿の動きを封じ込める事に成功したかに見えたが……。

・椿&萌
この悪趣味なデスゲームでさえも彼女には攻略可能な娯楽に過ぎなかった。
椿は参加者を観察。死の恐怖を抱える萌に狙いを絞り、巧みな心象操作で裏切りを唆す。
予定通りに捕まった後、椿は萌の手により解放され、油断した一馬達を悠々と監禁する。
後は娘の琴子にポイントを与え、心とアーニャの死を待つのみ。椿は満足していた。
だが、萌は疲れていた。生きるために一馬達を犠牲にする薄汚い自分に、それでも死にたくないと願う自分に。

・アーニャ&心
美月の死はアーニャに暗い影を落とした。愛する美月を死に、殺したのは大好きだった一馬。
怒りと悲しみに押し潰されそうになるアーニャを一人にしないように心は付き添う。
だが椿の策略で二人は部屋に閉じ込められ、何もできずに飢えと渇きに襲われる。
絶望的な状況。それでも心は一馬が助けてくれると信じていた。だからアーニャも一馬をもう一度だけ信じる事にした。
今はまだ無理でも、いつか一馬を許せるようになる事を願って。

・一馬
ワイルドカード、それは神から与えられた第二の権利。その効果は発動するまで知る事はできない。
発動には宣言が必要であり、猿轡をされた一馬は琴子のポイント補給に一縷の希望を託す。
琴子は愛する一馬を凌辱された事に激怒、椿の肉を噛み千切る凶行に出る。
猿轡を外された一馬は権利行使を宣言するが、
その中身は「1人の生還と他全員の死」か「3人を生贄に死亡者数リセット」という絶望的な二択だった。
過酷なゲームと弱い自分に疲れた萌は一馬に殺される事を望み、琴子は一馬の命を救いたいと懇願する。そして一馬は生贄を選択した。
絶命する椿と萌。監禁部屋に行き、扉を開けた一馬の前には血涙を流す幽鬼のようなアーニャ。
一馬が助けに来てくれたと笑うアーニャに、一馬は赦しを乞うように真実を告げる。
豹変したアーニャは憎悪に満ちた形相で一馬を呪い続け、苦しみに塗れた一馬の死を願って逝った。
赦されるはずなどない。己の罪を直視した一馬の精神は壊れ、廃人と化した。
0124神様のゲーム2019/01/20(日) 23:15:20.66ID:X9wGk1BM0
≪10〜11日目≫
ゲーム調整のためか、神は新たな参加者をすぐには送らなかった。
心神喪失状態の一馬に琴子は心中を考えるが、心は一馬が琴子を生き残らせた想いを受け止めるように叱る。
同じ人を愛する二人は姉妹愛のような強い絆を感じるようになり、クリア後の三人の恋愛模様を夢見る。
暴れないように左手とベッドを繋いだ一馬を挟んで川の字に眠り、明けた翌朝。新たな参加者達が現れる。

【追加参加者】
春日部遼太(単純バカ)
高校生。心の友人。あまり頭は良くないが気の良い人柄。心に片想いをしている。

月宮優奈(幼馴染)
女子高生。遼太の幼馴染。少し気弱な普通の少女。子供の頃から遼太に片想いをしている。

榊穂乃佳(綺麗なお姉さん)
桐山家の幼馴染。一馬の弟の婚約者。一馬を兄のように慕い、心を妹のように想う。

【新ルール】
男追加、獲得ポイント減少、女3人の宣言で男1人殺害可能、男1人死亡後は獲得ポイント上昇、女2名死亡でゲーム終了

≪11〜12日目≫
・心&琴子
変更されたルールを見た二人は一馬以外に抱かれたくないがために遼太殺害を決意する。
心は穂乃佳に同意を求めるが、経験値のない善良な穂乃佳は殺人に拒否反応を示す。
穂乃佳の協力は後回しに、二人は遼太の監禁を目論むが失敗。逆上した遼太は理性が無くなり、欲望のままに行動する。
遼太の本性を穂乃佳と優奈に見せて殺害を決意させるため、心と琴子はわざと遼太を挑発する。
だが無益な争いを止めようとした穂乃佳の邪魔が入り、状況は悪化。琴子達は遼太に拘束され、遼太は心を凌辱しようとする。
心は叫ぶ、いつでも自分を守ってくれた大切な人を求めて。
悪鬼の形相、千切れた左手。遼太を殴り飛ばしたのは心神喪失状態から醒めた怒り狂う一馬だった。
0125名無しさん@初回限定2019/01/21(月) 02:37:22.92ID:LFtIYk3/0
おそらく数日中に残り2、3レス書き込みます
想定外に長くなり、投稿しながらでないと気力が持たなそうだったもので
半端に占有して申し訳ありません
0126神様のゲーム2019/01/22(火) 23:54:19.17ID:b/NY2jry0
≪12〜13日目≫
・遼太
最初に危害を加えたのは心達。だが理由があっても遼太の罪は許されるものではない。
遼太への制裁を終えた一馬は公平な立場を取り、彼の助命を願う優奈と共に遼太の言い分を聞く。
遼太は一馬の大人な対応に生きる希望を抱く。だが一馬は突然豹変、優奈に遼太殺害を命令する。
愛する遼太を殺せない。決然と断る優奈を一馬は強姦、更に死と蘇生を繰り返す恐怖を教えて意志を折る。
死の確定した遼太は男の見栄を張り、優奈に生き残るように伝えて別れた。
一馬は無慈悲に笑い、潔い死を装う遼太にこれから心の底から死を望ませてやると告げる。
悪魔。遼太は呆然と呟き、容赦ない暴力に晒され、もう殺してくれと懇願しながら死んだ。

・優奈&穂乃佳
優奈は幸福だった。歪んだ形でも大好きな遼太と結ばれた。だが幸福は優奈自身の選択で失われた。
生き残る。優奈は残された最後の理由を胸に、一馬の奴隷のように従順に振る舞う。
悪魔が時折見せる、優奈の生存さえ願う優しい男の顔。真実の一馬を見極められないまま優奈はその宣言を聞いた。

「突然だがゲーム終了のお知らせだ。俺はこれからお前達4人の中から2人殺す――」

穂乃佳は後悔する。大人の自分が心達を叱り、諫めるべきだったと。
その役目を果たしたのは一馬。不甲斐ない穂乃佳を叱ってくれたのも。穂乃佳は一馬の包容力に安心感を覚える。
遼太の死では意見が対立したが、穂乃佳は自分達を守るために必要な死だったと答える一馬を信じた。
罪悪感はありつつも、淡い恋心を抱いた事もある一馬との行為に嫌悪感は無かった。
すべては順調で、全員が無事に帰れる。穂乃佳はそう信じていた。

だが一馬は突如二名の命を道連れに死ぬ事を宣言した。
優奈と穂乃佳、自分を満足させたほうだけを生き残らせると。
死ねない理由を背負う二人は必死に一馬に奉仕する。そして一馬が告げた勝者は穂乃佳。
その結果に罪悪感、それに安堵感を覚えた穂乃佳は突然一馬に絞め落とされる。
目覚めた場所は、閉ざされた避難エリア。真の勝者は優奈、偽の勝利は穂乃佳を絶望させるための演出。
幸福な未来、長年の信頼。穂乃佳はすべてを失い、絶望して、ただ迫る死に怯えて死んだ。
一馬の真意は死んだ穂乃佳にも生きる優奈にも分からなかった。
0127神様のゲーム2019/01/23(水) 00:02:59.68ID:3Qu5P1Vy0
・琴子
一馬復活に感涙する琴子だが、優奈への強姦の事実に一馬の変化を察知する。
神の精神操作を疑い、一馬を問い質すよう提案する琴子に、心は一馬の決断を受け入れると答える。
愛し方の違い。心はそう言い、二人の意見は平行線を辿る。
そして一馬はゲーム終了を宣言、心はそれに従い一馬との死を望む。
心と一馬、通じ合う二人。繋がりを求めながらも取り残される自分。
琴子は幸せな未来を語り、二人に生きて欲しいと懸命に説得する。だが二人の意思は変わらない。
諦めた琴子は一緒に死なせて欲しいと涙を流すが、一馬はそれを拒んで去る。
琴子は届かない想いに泣き続けていた。

・心
皆を守る一馬にただ与え、そして死んだ百合子。
心は自分もまた一馬に与えたいと願い、ただ一馬を信じ続ける事を誓った。
遼太を殺しても、優奈を傷付けても、穂乃佳を殺しても、生きる事を捨てても。
それでも一馬が一馬であるかぎり、そこに一馬の意思があるかぎり、ただ信じ続けると。それが自分の愛だと。
琴子との別れを済ませ、二人は最期のデートをした。ただ普通の恋人のように過ごした。
一馬は心の死を思い涙を流す。心は他の何を知らなくとも、一馬の心がずっと泣いていた事だけは知っていた。
「愛してる」と言い残し、心は跡形もなく消え去った。一馬一人を残して。

・一馬
桐山一馬が何を思い、凄惨な行いの後の死を望んだのか。
それを知りたいと思ったのは主催者にして観客、すべての元凶である神だった。
神は死の確定した一馬を自分の空間に招き、本心を語るように命令する。
拷問された一馬は興味を惹くため、何よりも退屈を嫌う神に真実を知らずに時を待つ事を薦める。
数ヶ月待つだけで、とびきりの暇潰しができると。神は愉快な趣向に笑い、一馬の命を終わらせる。
死の際。心と百合子の幻覚に迎えられるなか、一馬は声もなく呟いた。「後は任せたぞ、壮士」
0128神様のゲーム2019/01/23(水) 00:06:16.42ID:3Qu5P1Vy0
【参加者名簿】≪死亡者≫
槇島百合子
当初はゲームへの積極的参加を拒絶したが、桐山一馬を支えようと尽力する。
円成寺琴子と救おうとした桐山一馬によりポイントを奪われて死亡する。

石動美月
一度は自分が犠牲になる選択をしたが姪の石動アーニャの登場により翻意、他の参加者の殺害を目論む。
だが桐山一馬の憔悴を見て再び翻意、桐山心殺害未遂の罪を被り処刑される道を選ぶ。

水島萌
桐山一馬の庇護下に入るが膨らみ続ける死の不安と恐怖に負け、円成寺椿に寝返る。
己自身の弱さ・汚さに疲れ、生き残る機会を捨てて桐山一馬に殺害される道を選ぶ。

円成寺椿
他者に媚びる事を嫌い、犠牲を強いる独力生還の道を選択する。
一度は状況を支配したが娘の円成寺琴子の予想外の抵抗に遭い、桐山一馬に殺害される。

石動アーニャ
命の尊さを説き、犠牲の無い全員生還の道を選択する。
だが叔母の石動美月の死、桐山一馬により確定された己の死に憎悪を撒き散らした末に死亡する。

春日部遼太
欲望と状況に流され、桐山心の強姦を試みるが桐山一馬に阻止される。
桐山一馬に脅迫された月宮優奈に円成寺琴子・桐山心を加えた三人により殺害される。

榊穂乃佳
正常な倫理観を保ち続け、他者に犠牲を強いる事無く生還を目前にする。
だが桐山一馬の暴走により避難エリアに監禁され、生還を強く望みながら死亡する。

桐山心
当初は犠牲を忌避したが、桐山一馬を第一に考えて他者の犠牲を厭わずに行動する。
生還を目前にしながらも死を望む桐山一馬に従い、その命を終える。
0129神様のゲーム2019/01/23(水) 00:23:15.20ID:3Qu5P1Vy0
桐山一馬
従妹の桐山心を守るために奔走するが、槇島百合子の死により他者を犠牲にする考えを放棄。
だが円成寺椿の策略を阻むために石動アーニャを殺害、その際に重篤な精神疾患を患うが奇跡的に回復。
それ以降豹変した桐山一馬は春日部遼太、榊穂乃佳、桐山心を死に追い込み、神に殺害される。

≪生存者≫
円成寺琴子
己の生存を最優先に考えていたが、桐山一馬・桐山心との出会いにより愛情を知る。
三人での生還を願い行動するも桐山一馬の暴走により二人は死亡、円成寺琴子のみの生還となる。

月宮優奈
特に目的なく状況に流されていたが、春日部遼太の死以降自分の生存を最優先に行動する。
桐山一馬に従順に従い、榊穂乃佳を犠牲にして生還枠を獲得する。

【エピローグ】
琴子と優奈は元の世界に解放される。死を願う琴子に、優奈は何故一馬が琴子を生き残らせたかを考えるべきだと言う。
一馬に託された百合子の遺書の入った封筒に、琴子はもう一通の手紙を発見する。それは琴子に宛てた一馬の遺書だった。
琴子への愛を綴った手紙の最後には「俺は君に託したい、その選択を君に委ねたい」と書き残されていた。

一ヶ月後。琴子の元に「桐山」を名乗る男からの連絡がある。それは一馬の弟の桐山壮士だった。
対面した桐山壮士から琴子は悪魔の存在を伝えられる。それは古より神と敵対する、もう一つの超常の存在。
壮士の呼びかけに老紳士の姿をした悪魔が現れ、これまでの出来事を語る。
神に拉致された一馬達を捜索する壮士に接触、神のゲームを共に観測していたこと。
心神喪失状態の一馬を悪魔の力で回復させたこと。
その際に「悪行を行い、穢れを溜め込み、一馬の魂を捧げること」を条件に死亡者全員を蘇生する契約を交わしたこと。
琴子は一馬の行動理由を知り、心が信じていた一馬の人間性を自分が信じ切れていなかったことに気付く。
だが悪魔は贖罪の機会を琴子に与える。これから始める『悪魔のゲーム』、神と悪魔の代理戦争に壮士と共に参加する。
一馬との契約が履行されるもう一つの条件は、壮士の神殺し。それに琴子が協力すれば、桐山一馬を現世に復活させる。
永遠に失ったはずの愛を取り戻し、神に復讐を為す。悪魔の差し出す狂おしいほどの希望に、琴子は嗤う。

そして物語は『悪魔のゲーム』に続く。
0133娘くずし〜父と娘の狂縁〜2019/02/01(金) 19:34:35.61ID:CY5OYioA0
一本の脅迫電話が父娘の運命を変えた……。
「娘に何もされたくなければ俺の言う事に従え……」
亡き妻の忘れ形であるゆかりを守るため、武也は脅迫者の言葉に従った。
キスに始まり一緒に入浴、ぶっかけ、そしてついに娘をレイプした武也……。
愛する娘を己の手で穢す。その行為に喜びを感じ始めている自分。
そして度重なる調教行為に快楽を求めるようになったゆかり。
壊れた二人の関係はもはや後戻りにする事はできなくなっていたのだった……。

ここで仕掛け人がネタバラシ。実は脅迫者の正体はゆかり本人。
父親に女として愛されたかったゆかりは、武也の自分への愛情を利用して思い通りに動かしていた。
調教されていたのはゆかりではなく武也でしたとさ。ゆかりちゃん妊娠大勝利!
胎児が女の子だと知って「お父さんに色目使ったら”あの女”みたいに殺してやる」とか考えてるけど、
ゆかりちゃんは幸せそうだしハッピーエンドなんだよ、きっと。ヤンデレって怖いね。
0134月影のシミュラクル〜解放の羽〜2019/02/02(土) 02:59:29.08ID:aRR1z3yL0
簡略版でいきます。ざっくり言えば、これは人間と人形と蜘蛛の物語。

昔々ある人形師が森深い土地に流れ着き、そこに住む大蜘蛛と居住契約を結んだ。
大蜘蛛は神にも等しい力はあるものの、「人間?何それ美味いの?」という状態だったので、
人形師の人形に魂の一部を降ろして、人間を真似して観察するようになった。
元々その人形には人形師の死んだ娘の魂もあり、大蜘蛛とは別の自我が芽生える。
こうして土地に住み着いた人間、自我のある人形、人形を通して観察する大蜘蛛という構図ができた。
ただ、人形の「人間を真似る」という性質ゆえに、周囲の悪感情も真似て周期的に怪事件を起こした。
人形師の一族はこの現象を抑えるために長年働き、人形も本人の意思ではないため内心悲しんだ。
でも当の大蜘蛛は相変わらず人間を変な動物くらいに認識してるので、これが問題だとは気付かない。
そうして現代の一族の当主、如月兼定とその娘、如月零は大蜘蛛との契約を無視して人形を破壊する決意をしてしまう。
0135月影のシミュラクル〜解放の羽〜2019/02/02(土) 03:08:09.67ID:aRR1z3yL0
主人公はこの人形師の一族である如月家の遠縁、卯月誠一という高校生。
3年前に街を離れたせいもあり兼定の事は「優しい親戚のおじさん」、零の事は「小生意気な幼馴染」くらいにしか認識してない。
一族の因縁もよく知らないままで人形の魂を起こす儀式(これを定期的にしないと大蜘蛛が暴れて人を喰い始める)に参加。
1周目は「血筋の関係で人形が零に瓜二つで、零の別人格だと誤解する」という事もあり、真相にまったく届かないまま終わる。
ルートが解放される毎に少しずつ真相に近づくようになり、最終ルートでは誠一は「紅(人形に誠一が名付けた名前)」という少女を愛するようになり、
紅を破壊する事で因縁を終わらせようとする如月家を説得し、何処かにいるはずの大蜘蛛と新たな契約を結ぶと宣言する。
実は人形師の一族には「蜘蛛が人間を理解するための魂」と対になる形で「人間が蜘蛛を理解するための感覚」を与えられていて、
その血が色濃い誠一は、蜘蛛の糸を手繰るように大蜘蛛の元を訪れる。
荒ぶる大蜘蛛を前にして、誠一は紅の中にある蜘蛛の魂、自分の中にある蜘蛛の感覚を返却して人間を理解してくれるように頼む。
そこでようやく人間という存在を理解した大蜘蛛は、紅を役目から解放して人間の身体を与え、自分自身で人間を見定めるようになる。
紅が如月の一族として迎えられ、誠一とも良い仲になった時には、まるで親が娘を祝福するようにその姿を現した。
こうして人と蜘蛛の新たな関係が築かれましたとさ。めでたしめでたし。

ちなみに最短6周でこの結末に辿り着けますが
1周目「おじさんも零も死んでしまい、何も分からないまま事件が終わる。そして生き残った紅に付け狙われる」
2周目「やっぱり如月親子は死亡、いきなり現れた紅に腕を切断されて行方不明になる」
3周目「同じく如月親子は死亡、紅に記憶を改ざんされて偽りの幸せの中で過ごす」
4周目「紅と零の願いにより誠一だけが生き残る」
5周目「壊された紅の想いを受け取り誠一が暴走、零に殺害される」
と、ろくでもない結末を経由しなければならないので結構凄惨でした
0138アメイジング・グレイス ◆l1l6Ur354A 2019/02/21(木) 01:38:00.42ID:ie2VR+Cy0
主人公シュウは2018年11月28日、湖畔で倒れているところを聖アレイア学院の生徒である二人の少女に助けられる。
少女たちの名はサクヤとユネ、その名前を聞いたシュウは驚く。
彼女たちの名前は夢の中で頭に浮かんできた情報「あなたはそこでサクヤという少女と出会うかもしれませんが初対面です」と一致していたからだ。
不思議なことはそれだけではなかった。
自分の名前すら自信が持てない記憶喪失、直前まで持っていたはずのリュックの喪失。
現代人ならば誰もが知っているスマートフォンを知らない少女たち、そして携帯電話を知っていたはずの自分ですらそれを上手く説明できない異常。
同時にサクヤたちも誰もが知っているはずの湖畔「オンネトー」を知らないシュウに驚き、彼を「外」からの来訪者ではないかと考える。
二人に連れられシュウは時計台の上から「街」の全景を見る。
そこには予想を超えた光景が待っていた。眼下に広がるのは現代では観光地でもなければありえない中世ヨーロッパを再現したような馬車が往来する町並み。
そして街の周囲はオーロラと呼ばれる巨大な水晶の壁に覆われていた。
サクヤたちの話ではオーロラの外は既に滅んでしまっておりそれについて知ろうとすることは禁忌だという。
話を聞いたシュウは記憶喪失ではあるがここが自分がかつていた世界とは決定的に違う場所であると確信する。
聞けば距離や高さの単位までメートルではなく独自のものを使っているようだ。
「日本語」は通じるがメリーゴーランドがジョストラと呼ばれるなど固有名詞にも違いがある。
その一方でダヴィデ像などの芸術品だけは自分の知っている世界のものと変わらない。
不可思議な異世界に迷い込んだシュウはこの先どうすればいいのかと途方にくれるが
聖アレイア学院の教師であるシスターリリィは事情を聞くとあっさりとシュウを学院の転入生として迎え入れる。
そしてそれは夢の中で頭に浮かんだ情報とまったく同じ展開だった。
0139アメイジング・グレイス ◆l1l6Ur354A 2019/02/21(木) 01:38:53.36ID:ie2VR+Cy0
こうして聖アレイア学院の生徒となったシュウは自動車が存在しないにも関わらず
生体認証によるロック機能が標準搭載されている学生寮に驚きながらも学院の一員として生活をスタートさせる。
その日の終わり、時計台でユネと会話をしたシュウは彼女がバベルの塔の逸話やフランス、オランダを知っていることに驚く。
なぜ異世界の人間がオランダやフランスを知っているのか。その答えは衝撃的なものだった。
オーロラに囲まれたこの街はかつて「日本」と呼ばれた国であり、ここ以外の全ては101年前のアポカリプスによって消滅したのだと。
もしもその話が事実であればここは未来でありシュウがかつて生きた世界は既に存在しないことになる。
普通であれば絶望し自暴自棄になっても不思議ではないが、なぜかシュウの心にそうした感情は浮かばず
湧き上がってくるのは出会ったばかりのはずのこの街とそこで生きる人々をもっと理解したいという強い衝動だった。
聖アレイア学院の授業はシュウの知る世界とは全く違うものだった。
授業は1時間目から4時間目までと短く午前中だけで終わり、授業内容は全て芸術に関係するものなのだ。
そんな環境なので生徒の作品は全てが超一流。
元いた世界でのシュウの美術の成績は平均程度だったがこの街では虫けら同然。
さらに勉強科目は全てが美術なので他の得意科目で挽回することもできない。
それは全てが芸術中心の街で生きていく上で致命的すぎる問題だった。
何とか自分にも出来ることはないかと友人たちの専攻科目を見学するが
自分と同年代の若者にも関わらず明確な目標を持ち、生涯をかけて極めるべき道を持っている少女たちへの劣等感は増すばかりだった。
そんなシュウの悩みを救ってくれたのは男子寮の先輩であるギドウだった。
ギドウは芸術に本格的に打ち込んでこなかったシュウと街の人間の間にある差は簡単に埋まるものではないが
外から来たお前だからこそ出来ることもあるはずだと、昔自分が使っていたカメラを手渡す。
カメラもまた撮影技術が要求される分野だが、絵画や彫刻に比べれば技術の習熟度による差は生まれない。
これなら自分の弱点を補い、知識や視点の違いといった武器を生かして自分にしか作れない作品を生み出せるかもしれない。
シュウはギドウに感謝してカメラを受け取った。
0140アメイジング・グレイス ◆l1l6Ur354A 2019/02/21(木) 01:39:26.21ID:ie2VR+Cy0
翌日シュウはシスターリリィの補習を受けるために美術回廊へと案内される。
美術回廊は聖アレイア学院の地下全域に広がる巨大な展示施設で、膨大な美術作品が保管されていた。
何か興味のある作品はあるかと聞かれた瞬間、頭痛と共に一つの作品名が浮かぶ。
「クローザの失楽園」作者も構図も知らないのにシュウは気がつくとそう口にしていた。
その言葉にシスターリリィの顔が曇る。
そんな作品はここにはないという。次にピカソの名前を上げるが友人たちはピカソの存在自体を知らなかった。
やはりここは異世界なのか、しかしピカソはないがゴッホの作品はあるらしい。
首を傾げながらもシュウは補習を受け絵画の世界には象徴する事物によって描かれている人物を特定できるアトリビュートという約束事があることを学ぶ。
その日の夜のこと、映像製作専攻の少女キリエが部屋を尋ねてきてシュウが黒サンタでないことを確認に来る。
異世界めいたこの街にもクリスマスにサンタが来るという伝承は存在していた。
サンタはオーロラによって外界と隔絶されたこの街に出入りできる唯一の存在なのだという。
そしてこの世界ではサンタと一緒に黒サンタもまたやってくると信じられていた。
サンタは良い子にプレゼントを配り、黒サンタは悪い子を連れ去る。
よくある御伽噺だが、キリエはサンタは信じていないが黒サンタはいるかもしれないと告げる。
キリエと天才的な画家であるコトハの2人はかつてこの街から消えてしまった学院生徒リンカを知っていた。
リンカは悪い人間ではなかったが、この街のタブーであるオーロラの外に強い興味を抱いていたらしい。
もしもリンカの失踪の原因が外の知識を求めたからであれば、外から来た自分は黒サンタにとってどんな存在になるのだろうか。
いずれにせよ自分はまだこの街に関する情報をもっと知る必要がある。
0141アメイジング・グレイス ◆l1l6Ur354A 2019/02/21(木) 01:40:01.46ID:ie2VR+Cy0
そう考えたシュウはシスターリリィにもっとも気になっていた質問をする。
101年前に起きたとされるアポカリプスとは一体何なのか。
そして世界が滅んだのになぜこの街だけが存続しているのか。
この問いに1917年にパンドラの箱が開かれ神の怒りにより世界は滅亡したが
大いなる恵み、アメイジング・グレイスと呼ばれる奇跡が起きオーロラがこの街だけは守ったからだとシスターリリィは答える。
美術回廊に保管されている大量の美術品もアメイジンググレイスが人類の至宝である芸術を守った結果らしい。
ピカソが美術回廊になかったのは彼の作品がシュウの知る歴史において1917年以降に製作されたものだからだった。
この街に近代美術は存在しないのだ。
シスターリリィは丁寧にこの街に伝わる歴史を説明してくれたがシュウは納得しきれない違和感を感じる。
街で出会った人々はみな優秀で聡明だ。
そんな人たちの誰もが「世界は滅んだが奇跡により街だけは守られた」という伝説を疑う余地など一切ない常識として考えている。
まるでゲームの世界観設定のようだ。
12月2日の夜、シュウはユネに付き合ってクリスマスツリーの飾り付けに同行することになる。
この街には最初にクリスマスツリーに飾りをつけた人間の願いが叶うという伝説があるのだ。
ユネはこの街にアメイジング・グレイスが訪れますようにと願い
続けてシュウは自分の記憶が戻ることを願った。
その瞬間ツリーにつけた青と青のリンゴ飾りが光を放ち、何と本物のリンゴに変化してしまった。
クリスマスツリーは元々アダムとイヴのいたエデンの中央にあった木を模したものだという。
だから飾りにアダムとイヴが楽園を追放される理由となった知恵の実、リンゴが使われているのだ。
シュウたちは突然現れたリンゴに少し不気味なものを感じながらも、本物か確かめるために食べてみることにした。
翌日気がつくと2人は寮のベットで目覚めていた。
リンゴを食べるところまでは記憶に残っているがそれ以降どうやって帰ってきたか分からない。
不思議に思うシュウとユネだが身体に異変が起きなかったこともあり誰かに相談することはしなかった。
0142アメイジング・グレイス ◆l1l6Ur354A 2019/02/21(木) 01:40:45.14ID:ie2VR+Cy0
12月第二週、シュウは校舎でフクロウの絵を見つける。
誰かの落とし物だと思ったシュウは女子寮長であるコノハに相談するがコノハはすぐに絵を隠すように指示し
誰にも聞かれず話をするために、かつてシュウがユネたちに保護されたオンネトーへと案内される。
オンネトーはオーロラに隣接される街の外縁部。
もしかすると自分はあの壁を超え、湖を渡りこの街に来たのかもしれないとシュウは考えるが
コノハはその推理を否定しながらフクロウの絵を湖に浸す、するとフクロウの絵はあっさりと溶けてしまった。
オンネトーは強い酸性湖であり、ごく一部の生物しか生存できない環境なのだ。
次にコノハはフクロウの絵の正体を告げる。
あれはブロッターと呼ばれる紙に薬物を染み込ませた一種のドラッグらしい。
平和そのものに見える街で薬物が流通していることに驚くシュウだがコノハの回答は極めて納得のいくものだった。
ドラッグは使用者に多幸感を与えるがそれは副産物でしかない。
使用者が知恵の女神ミネルヴァの象徴であるフクロウの絵の記されたドラッグ「ミューズ」に求めるものはインスピレーション。
高度な芸術作品を創り出すのに必要不可欠なアイディアを人為的に得るためだった。
翌日街一番のラジオ番組「オーロラナイト」の話をしながら登校していると人だかりが。
シスターリリィに話を聞くとこの街では1年前のクリスマスから
不定期に街に壁画を記した連続落書き事件が発生しているらしい。
今回は聖アレイア学院がターゲットになったようだ。
0143アメイジング・グレイス ◆l1l6Ur354A 2019/02/21(木) 01:41:13.98ID:ie2VR+Cy0
12月第三週、食堂の話題は学院の話となる。
街の教育機関はチック→チベッタ→アレイアと進学する形となっておりチックとチベッタは複数あるが
最高学府であるアレイアは1つしか存在しないらしい。
教師の数は約20名で美術回廊の管理員も兼ねている。
最高責任者は学長だが元の世界と違いアレイアの学長はみな面談の時に1度会っただけらしい。
面談では三枚の絵のうちどれが一番美しいかを聞かれる。
右は写実的に描かれた死体、真ん中は綺麗な風景画、そして左は元の世界で1917年以後に誕生したキュビズムの絵だった。
奇妙な違和感を感じるシュウだがその違和感は学長の名前を聞いた衝撃で吹き飛ぶ。
ワタラセ。その名前を聞いた瞬間に湧き上がる強烈な負の感情。
そして意識は暗転した。
12月第四週、クリスマスに開催される文化祭を仲間たちと楽しむシュウ。
街に来て1ヶ月足らずだが個性的な友人たちと過ごす日々は素晴らしいものだった。
こんな日がずっと続けばいい。
そんな思いは午後10時を知らせる7回目のラッパと共にあっさりと打ち砕かれる。
街中のあらゆる場所から上がる火の手。空から降る雪に似た何か。
その勢いは留まることを知らず被害を拡大ざせていく。
それもそのはず、この街には元の世界では当然のものとして存在したある概念が欠落していたのだ。
それは「災害」、奇妙なことにこの世界では誰も災害が起こる危険性を想定していなかったのだ。
当然ながら消防組織も存在しない。そして街の周囲はオーロラによって封鎖されている。
絶望的な状況、あるいはこれこそが101年前に起きたアポカリプスなのか。
そして「この世界」に終わりが来た。
シュウが最後に目にしたのはアメイジンググレイスが起きることを祈るユネから放たれる強い光だった。
0144アメイジング・グレイス ◆l1l6Ur354A 2019/02/21(木) 01:41:58.78ID:ie2VR+Cy0
気がつくとシュウとユネは美術回廊を模した異空間にいた。
状況の変化に戸惑うシュウにユネはこれを食べれば分かると青いリンゴを差し出す。
リンゴを食べるとユネの言った通り頭に知識が刻まれ
ここで先程までいた世界とは全く別の次元に存在する場所であることが何となく分かるようになる。
しかし一体なぜこんな事が起きたのか。
するとユネはそのことは分からないんだと驚く。
どうやらユネの食べた赤リンゴと青リンゴでは手に入る情報が違うようだ。
ユネの説明によると二人がこの異空間に飛ばされたのはタイムリープを行うことで過去へと戻り
クリスマスに起きた破滅的な災害を防ぐためだという。
まるで以前に授業で見た映画「時を巡るアンナ」のような展開だ。
だがそんな都合のいい出来事が本当に起きるものだろうか?
半信半疑のシュウだが物は試しとユネの力でタイムリープの開始地点、二人でリンゴを食べた12月2日の夜に飛ばしてもらうことになる。
ユネがタイムリープの力を貯めている最中、シュウは不思議なビジョンを見る。
場所は美術回廊で仲間たちと共にいる自分、だがそこでの自分は「シュウ先生」と呼ばれていた。
疑問を抱くシュウだがタイムリープの準備が終わったこともあり、ただの幻覚と忘れることにした。
0145アメイジング・グレイス ◆l1l6Ur354A 2019/02/21(木) 01:42:32.01ID:ie2VR+Cy0
2周目の世界。
タイムリープに成功したことに驚き喜ぶシュウだがもう一人のタイムリーパーであるはずのユネは異空間での出来事を覚えていなかった。
どうやら赤リンゴを食べたユネは過去に飛ばす力を持っているが、実際に戻れるのは青リンゴを食べたシュウだけのようだ。
予想外の展開だが一人であっても記憶を継承して過去に戻れたのは僥倖だと考えを改めクリスマスの悲劇を回避するために動き出す。
シュウは様々なイベントを通じて親しくなっていた仲間たちとの人間関係がリセットされていることに寂しさを覚えながらも
街に防災組織はないが貴重な芸術作品を収蔵している美術回廊は防災対策が施されていることなどを学んでいくが
この周回では下手に前回と行動を変えて1週目と人間関係が変わることを恐れてしまい
クリスマス直前に火事の注意を呼びかける程度で終わってしまう。
そしてクリスマス当日、やはりというべきか7回目のラッパと共に火災が発生する。
そして当日の行動を変えたことで前回はいなかったキリエの口から
火災には映画の爆発シーンなどに使われる石鹸爆弾が使われていることが判明する。
やはりクリスマスの悲劇は事故や災害ではなく人為的に起こされたものだったのだ。
シュウは仲間たちを先導して安全地帯である美術回廊を目指すが既に回廊は何者かによって封鎖されていた。
迫りくる火の手、シュウは自らの失敗を悔やみもう一度チャンスをくれと願う。
そして再びユネの祈りによって世界に光が満ちた。
目覚めるとそこは前回同様の異空間だった。
そこでシュウは再びユネと再会する。
予想通りユネはシュウを過去に飛ばして以来ずっとここでシュウの帰りを待っていたらしい。
シュウは悲劇を防げなかったことを詫びるが、ユネはダメだったならもう一度挑戦すればいいと慰める。
二人は互いに今日までの出来事を情報交換する。
ユネによると二人が食べたリンゴは生命のリンゴと知恵のリンゴで
タイムリープ後も記憶を継承できるのは知恵のリンゴを食べたシュウだけらしい。
そして異空間に戻るトリガーはクリスマスにクリスマスツリー周辺でリンゴを食べた両方あるいは片方が祈ること。
二人が納得できる結末に辿り着いた時はじめてシュウたちはクリスマスを超えることが出来るのだ。
0146アメイジング・グレイス ◆l1l6Ur354A 2019/02/21(木) 01:42:59.81ID:ie2VR+Cy0
3週目の世界、2周目と違い既にシュウはクリスマスの惨劇が人為的なものだと理解している。
だが人の起こす惨劇であれば人の手によって止められるはずだ。
シュウはまずクリスマス当日に使われている石鹸爆弾を探すことを考える。
過去2回の経験を生かした探索によりシュウは怪し気な物体を発見。
さっそく映画製作でよく石鹸爆弾を作っているキリエに相談すると確かにこれは石鹸爆弾だという。
ただし期待できる爆発の規模は小さく起爆装置がついていないのも不自然らしい。
製作者の心当たりもなく、キリエが知る限り石鹸爆弾を作れるのはキリエとキリエに作り方を教えてくれたシスターリリィだけだという。
謎は深まるばかりだが悩むのは爆弾を全て回収してからでいい。
シュウは仲間たちの手を借りて各地に設置された18個の爆弾を回収した。
だがクリスマス当日、以前と爆破の順番こそ変化したものの火災はこれまでと同じように街を飲み込んだ。
さらにタイムリープの直前、シュウはキリエから衝撃的な事実を聞く。
爆弾の処分を任されたキリエは火薬を再利用しようと分解を試みたが内部は空だったという。
そう回収された18個の爆弾は極めて精巧に作られたダミーだったのだ。
それが意味することも分からないまま再び時は巻き戻る。

4週目の世界。
シュウを過去に送ってくれるユネの話によるとタイムリープは無制限に出来るものではないらしい。
本人の申告によるとあと7回が限度、今度こそ成功させなければとシュウは決意をあらためる。
今回は爆弾探しと平行して過去と意図的に行動を変化させることが目標だ。
ユネの好きなタイムリープ映画「時を巡るアンナ」も些細な日常の変化がハッピーエンドに繋がっていた。
だが本来の自分と異なる行動を取るのは不自然で意外に難しいことだった。
さらに今回のループは3週目で発見した場所にダミー爆弾が置かれていなかった。
シュウは行動の変化が爆弾の設置を防いだのかと淡い希望を抱くが結末は結局変わらなかった。
0147アメイジング・グレイス ◆l1l6Ur354A 2019/02/21(木) 01:43:37.95ID:ie2VR+Cy0
再び異空間に戻ってしまったシュウ。
そこでユネは気になる言葉を口にする。
ユネによるとタイムリープは弓を引いて矢を飛ばす感覚に近いらしいのだが
シュウを飛ばす際の重さは赤リンゴが伝えてくる本来の数値よりもかなり重いのだという。
過去3回のタイムリープでシュウが行動を変化させることで多少なりとも未来が変化することは確認できている。
絶対に変わらないのはクリスマスに街が炎に包まれるという結末だけ。
このことからユネはシュウ以外にもタイムリープしている人間がいて
その人物がシュウの変えた未来を更に修正して惨劇を起こしているのではないかと推理した。
これにより二人は方針の転換を決定する。
最初に探すべきは爆弾ではなく人、誰がタイムリープを繰り返してまで街を放火するのか突き止めることが真相解明に繋がるはずだ。

ここで選択画面が出現し誰を黒幕と仮定しマークしていくか決めることになる。

シスターリリィルート

爆弾を製作することが可能で美術回廊の管理者でもあるシスターリリィをマークしたシュウ。
だが交流を重ねても堅物に見えて意外に自堕落な一面があることくらいしか分からなかった。
そしてクリスマスがやってくる。
シュウは後夜祭をシスターリリィと回る約束をしていたが彼女が現れないまま惨劇は始まってしまう。
そんな時、誰かが落としたラジオが目に止まる。
ラジオからは人気番組のオーロラナイトが「いつもと変わらず」に放送されていた。
正体不明の人気DJリラは「安全な場所」から燃え盛る街の情景を眺めながら
みんなが罪を犯した訳ではないけどやっぱりこの街はそういう運命なんだよねとつぶやく。
0148アメイジング・グレイス ◆l1l6Ur354A 2019/02/21(木) 01:44:10.95ID:ie2VR+Cy0
店長ルート

聖アレイア学院の卒業生で商店街の事情通とも知られている男性、店長をマークしたシュウ。
失踪したリンカとの間で秘密の約束をしたことや過去に大きな怪我をして数日間の記憶を失った経験があることを聞くが
それ以上の収穫はなくクリスマスの惨劇は繰り返される。

ギドウルート

男子学生寮の寮長で学院屈指の芸術家として名高いギドウをマークしたシュウ。
負けず嫌いでチェスが趣味であることや、失踪したリンカの幼馴染であること
過去に何度か自分の作品をその完成度の高さに嫉妬した同級生に破壊されたことなどを知る。
12月23日、文化祭に展示予定だった「嘆き」という作品をギドウ自らが破壊しそのまま失踪する事件が発生する。
過去のループでは起きなかった展開にシュウは戸惑うがそれが意味することが分からぬままクリスマスとなり世界は終わりを迎えた。

ヨウジルート

同級生のヨウジをマークしたシュウ。
とはいえこれまでのループでの出来事を考えるとヨウジが黒幕である可能性は限りなく低い。
そこでシュウはヨウジのマークと並行して
クリスマスに世界が滅亡することを大勢の人に伝える作戦を決行する。
敬虔な街の人たちからは白い目で見られるがそんなシュウの言葉をヨウジはイタズラではないと信じてくれた。
ヨウジは真正面から危険性を訴えるのではなく、都市伝説のような噂話として警告した方が信じる人は増えると提案。
この作戦が成功し今回は仲間たちが後夜祭当日に各地の警備をしてくれることになった。
しかし微妙な時系列の変化こそあったものの惨劇は今回も繰り返された。

ここまでは順番自由で選択可能、本筋であるヒロインルートは順番固定。
0149アメイジング・グレイス ◆l1l6Ur354A 2019/02/21(木) 01:45:09.56ID:ie2VR+Cy0
キリエルート

爆発シーン満載の映画製作を愛する少女キリエをマークすることにしたシュウ。
爆弾を作れる数少ない一人である以上、彼女は有力な容疑者だ。
すると今回はいつものタイムリープとは違い、この街で来た直後のように頭に不思議なメッセージが浮かぶ。
「あなたはこれから大切な人と生き延びる道を探します。そう、決して定められた運命に抗うことなく」
シュウはキリエについてよく知るためにいつもは断っていた彼女の映画の主演を務めることにした。
これにより文化祭で発表される演目は間に合わせ企画の戦隊ものではなく
本来の予定であったタイムリープ映画「アメイジング・グレイス」へと変更される。
映画の内容は主人公のシュウが何度も失敗を繰り返しながらも時間を巻き戻し、最後にヒロインと結ばれる「時を巡るアンナ」をモーチフにした作品。
映画撮影は順調に進んでいたが女優として天才的な能力を持つキリエに愛の告白の演技指導を受けたことでシュウは彼女に惚れてしまう。
個人的に好意を抱いたことでシュウは過去のループ以上の熱意を持ってキリエのことを知っていく。
キリエは時々姿を消すことがあったが、それは街を封鎖しているオーロラを超えて外の世界を見るための脱出トンネルを掘るためだった。
トンネルの存在はクリスマスの惨劇で最大の懸念事項であった安全地帯の確保に繋がるかもしれない。
そう考えたシュウはキリエの脱出計画の共犯者となった。
だがトンネル計画は予想外の展開を迎える。地下を掘り進めるうちに人工的な下水道施設を発見したのだ。
下水道はオーロラ側にも続いていたが準備もなしにオローラを超えるのは危険と判断し街の方角へと進む。
そこで二人は巨大なコントロールルームを見つける。
0150アメイジング・グレイス ◆l1l6Ur354A 2019/02/21(木) 01:45:36.36ID:ie2VR+Cy0
さらに後日、今度はオーロラ側も探索し地上への脱出口を発見した。
実際に脱出できるか扉を開いてみようとするシュウだがその瞬間ここがタイムリープの分岐点だと直感が訴えてくる。
もしもこの先へ進めば二度とタイムリープすることはできない。それでも進むべきなのか。
運命を受け入れた場合、シュウたちはクリスマスの惨劇で脱出トンネルへと人々を誘導し外の世界を目指す。
(タイトル画面に戻り実際に脱出に成功したかは明らかにならない)
運命を受け入れなかった場合、より確実な方法で全ての人を救う道を探すため再びタイムリープを行う。

サクヤルート

洋服のデザイナーを目指す後輩サクヤをマークすることにしたシュウ。
いつもは調査のため文化祭の展示を必要最低限の写真撮影で済ませていたが
今回はサクヤの希望もあり人形を製作することになる。
その人形の形がどことなくコロボックルに似ていると気がついた時、頭の中でピンと来るものがあった。
かつて日本と呼ばれていたというこの街は日本語で会話が成立している一方で不可思議な名称のものが多い。
そして安定した積雪、ここは北海道でオンネトーなどの地名はアイヌの言葉ではないか?
連想によって記憶を取り戻すコツを掴んだシュウは次に自分が最初に発見されたオンネトーで現場検証を行い
自分が街と外界を繋ぐ唯一の道として噂になっているオーロラの逆鱗を破り
凍結した湖の上を渡って侵入したのではないかと考える。
もしもこの推理が正しければオンネトー周辺に脱出できるルートがあるはずだ。
その推理は正しくオンネトーを渡った先にはハリボテで隠された通路が存在した。
二人は店長の協力してもらい湖を渡る船を製作しクリスマスに備えた。
そして爆破が始まった。自分が一度侵入に成功している以上オーロラの先の安全は確保されていると考えていい。
人々の命を救うという目標はこれで達成できるはずだ。
しかし救えたのはあくまで人だけ、仲間たちの故郷は今回も炎に包まれた。
シュウは悩んだ末に黒幕を突き止め街を守るため再びタイムリープを選択する。
0151アメイジング・グレイス ◆l1l6Ur354A 2019/02/21(木) 01:46:10.22ID:ie2VR+Cy0
コトハルート

ギドウと並んで学院で最高の芸術家として有名な先輩コトハをマークすることにしたシュウ。
今回のループでは最初からサクヤの行動が変化していることに違和感を感じるが
あくまで目標はコノハだと頭を切り替え彼女のデッサンモデルをしながら関係を深めていく。
その結果、シュウは過去のループでは得られなかった情報を手に入れる。
リンカが失踪したのは去年のクリスマスであること。
失踪直前にミューズと呼ばれるドラッグを使用していたこと。
ミューズには記憶喪失になる副作用が存在すること。
リンカがこの街の不自然さに気がつき、1917年以後に誕生した創作技法を編み出す天才だったことを知り
シュウは自分の記憶喪失もミューズの副作用によるものではないかと考えるようになる。
クリスマス直前、シュウはコノハに25日に訪れる世界の終わりについて話す。
普通に考えれば荒唐無稽な話だがコノハはそれを信じてくれる。
実は失踪前にリンカがクリスマスに世界の終わりが訪れる可能性を伝えていたというのだ。
この街で101年前に起きたアポカリプスを再現しようとしている人間がいる、破壊の美学に気をつけろと。
リンカはそれを秘密の小部屋で知ったらしい。
0152アメイジング・グレイス ◆l1l6Ur354A 2019/02/21(木) 01:46:33.12ID:ie2VR+Cy0
その秘密の小部屋とはキリエルートの際に見つけたコントロールルームではないか?
そう考えたシュウは侵入を試みるが前回と同じ方法では侵入できないようになっていた。
そう、敵もまたタイムリープを行っているのだ。
過去のループで成功した方法も次のループでは対策されてしまう。
そこで今回のシュウは黒幕の「破壊の美学」を利用するという過去にない作戦を実行する。
もし単純に街を焼き人を殺すだけならば、より効率的な方法がいくらでもある。
だが過去の事件は全てクリスマスの夜、7回目のラッパを合図にして起こされてきた。
ではもしもラッパが消えればどうなるのか?
シュウや仲間たちと協力して楽団のラッパを盗み出して隠すが、黒幕はあっさりとそれを取り戻し計画は失敗する。
しかし収穫もあった。黒幕はわざわざレコーダーとボイスチェンジャーを使いシュウにメッセージを残していたのだ。
黒幕は今までにない見事な着眼点だったとタイムリーパーであることを示唆する台詞でシュウを褒め
今回もアポカリプスは正しく訪れるが生き残りたければ地下に逃げろと告げる。
地上の楽園が滅びることは予言によって確定しているが地下はその限りではない。
もしも信じるのならば21時44分に開かれる開かずの扉を使うといい。
開かずの扉、美術回廊の開閉状況は過去に何度か確認しているが多くは爆発が起きる22時以降のことだった。
罠かもしれないが確かめみる価値はある、2人は仲間を連れて美術回廊へと向かう。
(タイトル画面に戻り成功したかどうかは不明のまま終わる)
0153アメイジング・グレイス ◆l1l6Ur354A 2019/02/21(木) 01:47:06.52ID:ie2VR+Cy0
真ルート

黒幕の正体も分からないままで終わることに納得せずタイムリープを選んだ場合に分岐。
再びユネの待つ異空間へと戻ってきたシュウだが、力を使いすぎた反動かユネの体調が悪くなっているように見える。
だがユネ自身にはそういう自覚はないようだ。
あらためて作戦会議を始めるが既に11回のループで黒幕の可能性が高そうな身近な人物はあらかた調査してしまった。
もう打つ手はないのだろうか?
そんな時、何気なく話題にした二人の出会いの記憶の違いがシュウに閃きを与えた。
シュウはユネに自分を12月2日ではなくそれよりも以前、自分がこの街に最初にやってきた時まで飛ばして欲しいと頼む。
そして時は遡る。
傷だらけの状態でオンネトーで目覚めたシュウはともすれば倒れてしまいそうになる意識を繋ぎ止め
不意をついてミューズで自分の記憶を消そうと迫っていた「黒幕」、サクヤの腕を掴んだ。
黒幕は自分と同じタイムリーパー、だから自分の行動をある程度まで妨害できるのは分かる。
だがいくら何でも黒幕の動きはシュウの行動を上回りすぎている。
同じタイムリーパーという条件でありながらここまでの差がつくものなのか?
ではもしも条件が対等でなかったとしたら?
ユネが感じていたタイムリープ時の重みの違和感が人数だけでなく過去に飛ばす距離も関係していたとしたら?
そう、黒幕は常にシュウよりも過去に戻ることで有利なポジションを確保していたのだ。
ユネとシュウの記憶の違い、それは凍結したオンネトーの湖面に浮かぶフロストフラワー。
この現象は気温が下がる1月以降にしか起きない。
シュウが最初にこの街に来たのは11月ではなく1月だったのだ。
(オープニングで出会ったと思っていたユネはサクヤの変装)
0154アメイジング・グレイス ◆l1l6Ur354A 2019/02/21(木) 01:47:57.23ID:ie2VR+Cy0
過去に何度か脳裏に浮かんだ「シュウ先生」は幻覚でなく過去に最低1度はあった現実。
おそらく何事もなければ自分は2018年の1月に教師としてこの街に赴任するはずだったのだ。
それを毎回サクヤがミューズで記憶を消し、10ヶ月のブランクを作った上で
2018年11月28日に「発見」され教師ではなく生徒として聖アレイア学院に転入するよう仕組んでいた。
サクヤはシュウの推理を肯定し自分は2017年12月2日からタイムリープを繰り返す存在だと告げる。
シュウはなぜこんな真似をしているのかサクヤに問う。
彼女が悪意からこんな行為を行い街を焼いているとは考えられない。
過去のループでもアポカリプスを防いだり街の秘密を暴く行為は妨害してきたが
その一方で人々が生き残るための脱出経路を潰す真似はしていない。
しかしサクヤはその質問に答えることなくシュウの意識を奪う。
シュウが再び目覚めた時そこは2018年11月28日のユネの部屋だった。
幸いなことに10ヶ月前のサクヤとの記憶は残っていたが
自分が何者でなぜ外からこの街に来たのかはミューズによって消されていた。
おそらくはこの記憶こそが全ての謎に迫る鍵であり、サクヤが暗躍する目的なのだろう。
シュウは今度こそサクヤに話を聞こうと考えるがユネによるとサクヤは1週間前に失踪してしまったらしい。
シュウは仲間たちと手分けしてサクヤを探すがどこにも見つからない。
そんな時、過去のループで街の秘密を知っていることが判明している謎のラジオDJリラが
世間話を装ってラジオでシュウに「何度やっても見つからないなら向こうから出てくるのを待てばいい」と
アドバイスめいたメッセージを伝えてくる。
0155アメイジング・グレイス ◆l1l6Ur354A 2019/02/21(木) 01:48:42.43ID:ie2VR+Cy0
単純に信じる訳にはいかないが自分より情報量の多いタイムリーパーを能動的に見つけるのが困難なのも事実。
そこでシュウは視点を変えて連続壁画事件を調査することになる。
1年前から各地に出現する謎の落書き、すぐにシスターリリィが消してしまうので実物を見たことはなかったのだ。
だが人々が「壁画」と呼ぶものの正体にシュウは愕然とする。
「12月25日アポカリプスきたる。街が破滅する。みんな逃げて。世界の中央を開けろ」
それは「壁画」でも「絵」でもなく、日本語で書かれたアポカリプスに対する警告文だったのだ。
この時はじめてシュウはこの街に来てから一度も文字を見かけたことがないことに気がつく。
これは重要な手がかりになる。少しずつ街の謎に迫る手応えを掴み始めたシュウは次にコントロールルームへと向かう。
だが今回も初回だけは成功した侵入方法は使えなかった。
するとスピーカーから「もう裏道は使えませんよ先輩」とサクヤの声。
シュウは対話を求めるがサクヤはそれを拒否し「今回はもう何もしないから先輩の好きにしてください」と連絡を絶つ。
形としては拒絶されたがシュウにはそれが本心からの行動とは思えなかった。
何とかサクヤともう一度会って話がしたい。
そのためにシュウはこれまで余計な誤解を避けるため可能な限り隠していたタイムリープの情報まで仲間たちに伝える。
それが良い意味で作用したのか、12周目にしてはじめてユネが異空間での記憶をこちら側で取り戻す。
ユネはサクヤが自分たちと同じ方法でタイムリーパーとなったなら、もう一人リンゴを食べた人間がいるはずだと指摘する。
第四のタイムリーパー、その正体はいったい誰なのだろうか?
シュウは次に落書き事件の犯人特定に乗り出す。
既に過去のループで落書きが起きる日と場所は把握済みだ。
張り込みの結果それが店長の仕業であることが分かる。
だが店長自身は自分が書いている文字の意味を理解していなかった。
これは失踪直前のリンカに定期的に書き残すよう頼まれたものだという。
メッセージがリンカのものだと判明したことで、シュウはリンカの親友であるコノハに暗号を解いてもらい
チャペルの隠し通路から一度はサクヤに侵入を阻まれたコントロールルームへと辿り着く。
0156アメイジング・グレイス ◆l1l6Ur354A 2019/02/21(木) 01:49:18.93ID:ie2VR+Cy0
コントロールルームには巨大のモニターとは別に様々な資料が残されていた。
「グランドツアー計画」それこそがこの街で行われていた実験の名前。
その詳細を調べようとした瞬間、背後から声がかけられる。
シスターリリィ、部下を率いて現れた実験管理者である彼女は
それ以上あなた達が知る必要はないとミューズでシュウたちの記憶を消そうとする。
絶体絶命のピンチ、それを救ったのは失踪していたはずのリンカだった。
初対面の先輩に礼を述べるシュウにリンカは呆れた顔でアンチミューズを使いシュウの記憶を復元させる。
かくしてシュウは外での記憶を取り戻した。
だが既にシュウたちが街の謎に迫りつつことがあることはシスターリリィにバレている。
いつ追手がかかっても不思議ではない。
しかし翌日になってもシスターリリィがシュウを拘束する気配はなかった。
上層部から干渉する必要はない、どうせクリスマスに全ては終わると指示が出たらしい。
心配事が一つ減ったが代わりに別の問題が浮上する。
異空間にいた頃から少しずつ悪化していたユネの体調が深刻なものとなり遂には声が出なくなってしまったのだ。
タイムリープはやはりノーリスクで世界を巻き戻せるほど都合の良いものではなかった。
この力は対価として相手が最も大切にしているものを奪うのだ。
そして歌唱を極めようとするユネにとってそれは自分の声だった。
ユネの変化を感じながら何でもないと言い訳する彼女の優しさに甘えてループを繰り返してきたシュウは自分の愚かさに苦しむ。
だがここで自暴自棄に陥ることは許されない、まだアポカリプスは終わっていないのだから。
ここでしくじれば何のためにタイムリープを繰り返したきたのか分からない、贖罪について考えるのは街を救った後だ。
0157アメイジング・グレイス ◆l1l6Ur354A 2019/02/21(木) 01:49:53.81ID:ie2VR+Cy0
そしてクリスマスが訪れる。
だが過去のループと違い今回は爆弾が炸裂し街を炎で包むことはなかった。
呆然とする「真犯人」男子寮長ギドウにキリエは勝ち誇った笑みを見せる。
シュウが容疑者である仲間たちの誰をマークしても必ず発生してきた大火災。
全ての可能性を潰したことで仲間犯人説は崩れたかに思えたが
タイムリーパーであるサクヤが何らかの理由で犯行に協力していたと考えれば容疑は復活する。
それゆえシュウは天才的な演技力と爆弾の知識を持つキリエに協力を頼み
犯人がすり替えられた偽の爆弾をセットするように誘導していたのだ。
しかし犯行が暴かれてなおギドウは不敵に笑う。
外から実験を操る悪意の蛇、学長の渡良瀬惣一に唆されたギドウに止まるという選択肢はなかった。
なぜならギドウは、この街の人間は物心ついた時から「そうあるように」文字や科学すら奪われ教育されてきたのだから。
ギドウは仲間たちへの友情や生まれ育った街への愛着は何ら変わっていないと語り
その上で街1つをキャンパスにした大破壊が芸術であるならば、芸術家は全てを犠牲にしてそれを為すべきであると宣言する。
そして爆発シーンを愛するキリエに同類として同じ道を歩もうと誘う。
0158アメイジング・グレイス ◆l1l6Ur354A 2019/02/21(木) 01:50:12.94ID:ie2VR+Cy0
同時刻、シュウはユネと共に手紙でチャペルへと呼び出したシスターリリィと対面し頭を下げる。
それに対してシスターリリィは自分もシュウを見殺しにしようとしたのだから同罪だと言い
二人に「最後の授業」グランドツアー計画の全貌について話し始める。
グランドツアー計画は1941年イタリアのクローザで始まった日独伊三国による極秘プロジェクトだった。
その目的は能動的に古典芸術を生み出すこと。
1917年、芸術家マルセル・デュシャンが衝撃的な作品を発表する。
泉と名付けられたそれはただのトイレにサインが書かれただけの代物だった。
デュシャンは作品を通じて人々に「芸術とは美しいものとは限らない」とメッセージを発信したのだ。
現代アートの始まりである。
だがその意欲的な試みは芸術と芸術でないものの境界線を破壊する行為でもあった。
グランドツアー計画の推進者たちはそれを古典芸術の終焉、アポカリプスと呼び美しくない芸術を憎悪した。
それゆえに彼らは作り上げたのだ。
デュシャンによって境界線が破壊されてしまう前の「美しい芸術」のみを糧とし
近代芸術に汚染されることなく創作に生涯を捧げる芸術家たちの街を。
この街で文字がなかったのも古典芸術の愛好者たちが理想とするルネサンス期の傑作は
識字率が低かったからこそ誕生したという考え方があるからだ。
街1つを人工的に管理するため莫大な費用が必要となったが
それらは街に集められた天才たちが作り出す至高の芸術品を売却することで解決した。
0159アメイジング・グレイス ◆l1l6Ur354A 2019/02/21(木) 01:50:34.28ID:ie2VR+Cy0
説明を聞いていたユネはここで疑問を覚える。
それではなぜこの街は破滅を、アポカリプスを迎えなければいけないのか。
それは現在のグランドツアー計画の責任者である渡良瀬惣一が難病にかかったことが原因だった。
絶対に治療不可能な病気というわけではないが延命を図るには莫大な資金が必要となる。
そこで渡良瀬惣一は最初の実験地であるクローザの崩壊の様子を描いた
「クローザの失楽園」が天文学的な金額で売買されたことを思い出す。
クローザの失楽園は事故がきっかけで誕生した偶然の産物だった。
だが閉鎖環境で育った天才が「世界の終わり」を描けば奇跡のような傑作が作り出される可能性は高い。
シスターリリィを中心とするスタッフの多くはこの方針に反対だったが最高責任者には逆らえない。
そして渡良瀬惣一は学院最高の芸術家として知られるギドウに外の世界の作品を見せ
破壊の美学に取り憑かれるよう誘導した、これがアポカリプス計画の全貌だった。
シュウは湧き上がる憎悪を押し隠し、もう1つだけ質問をする。
ギドウに世界を滅ぼすよう唆した渡良瀬惣一は現在何をしているのか。
シスターリリィは痛ましいものを見る目で「渡良瀬修」に答えた。
聖アレイア学院の学長、そしてあなたの父親である渡良瀬惣一はアポカリプスをその目で見ることなく病死した、と。
0160アメイジング・グレイス ◆l1l6Ur354A 2019/02/21(木) 01:51:00.33ID:ie2VR+Cy0
物語は再びギドウとキリエへと視点を移す。
ギドウは沈黙を続けるキリエにもう一度、破壊を愛し爆発を愛するお前ならば俺の心が分かるはずだと声をかける。
だがキリエは笑いながら「そんなもんはまったく分からねぇ」と予想外の答えを返す。
「理解は出来るが友人たちを犠牲には出来ない」ではなく「まったく分からない」
その答えにはギドウの脳裏には末恐ろしい想像が頭に浮かぶ。
キリエと近くに隠れていたコトハはその推測を肯定する。
そう天才的な演技力の持ち主であるキリエは爆破になど元から興味はなかった。
ただ親友のリンカから「破壊の美学に気をつけろ」と言伝を受け取ったコトハの頼みを聞いて
同じ思想の持ち主に犯人が共感と協力を求めてくるその日まで
2年間毎日「破壊をこよなく愛する映画監督志望の少女」を演じていただけだったのだ。
コトハはギドウになぜ渡良瀬惣一の誘惑に乗ったとたずねる。
ギドウと同じく渡良瀬惣一の面談に合格したリンカは誘惑に乗らなかったというのに。
ギドウはそのリンカこそが自分がアポカリプスへと突き進んだ理由だと告げる。
「美しい芸術」を至高のものとするこの街においてギドウとコトハは比類なき天才だ。
しかし才能のある人間であれば古典芸術のみを学ぶことを強制された閉鎖環境で
たった一人独力で現代アートの境地に辿り着いてしまうリンカこそが真の天才と呼ぶに相応しいと分かる。
そしてギドウは自分の幼馴染の桁違いの実力を理解してしまう優れた感性の持ち主だった。
負けず嫌いの嫉妬深い人間が、芸術のみが価値を持つこの街で絶対に勝てない才能と毎日向き合ってどうして正気でいられよう。
だから俺は渡良瀬惣一という毒を受け入れ、究極の破壊芸術アポカリプスでリンカを超えると宣言する。
0161アメイジング・グレイス ◆l1l6Ur354A 2019/02/21(木) 01:51:32.50ID:ie2VR+Cy0
そんなギドウをコトハは君はそんな男ではないと喝破する。
既成概念を打ち壊すリンカの才能は確かに素晴らしい。
だがそれは優れた古典芸術を作り出すギドウの無意味を意味しない。
大体それほどリンカの才能を評価している人間が
「街を滅ぼす程度」のことでリンカを超えられると本気で信じられる訳がない。
そして本当に自分が無価値だと思っているならば、あれほど全身全霊で作品作りに打ち込める訳がないだろう!!
3年間ライバルとして競い合ってきた同級生の説得に心が折れたギドウはアポカリプスを諦める。
しかし未遂に終わったとはいえ仲間たちを裏切った自分にもはや居場所はないと
予備として隠し持っていた爆弾で自爆しようとする。
その決意は固く今度こそ説得は不可能なように思えた。
だが突然の来訪者がギドウの動きを止める。
「やめてください兄さん」
それはこの日まで姿を消していたギドウの妹、サクヤだった。
さらにそこへシュウが駆けつけ役者が揃う。
0162アメイジング・グレイス ◆l1l6Ur354A 2019/02/21(木) 01:51:53.20ID:ie2VR+Cy0
自暴自棄になっているギドウに俺たちにそれは許されないとシュウは語る。
なぜならギドウこそ2年前に赤リンゴを食べた第四の無自覚なタイムリーパーだからだ。
リンゴを食べた人間がクリスマスにやり直しを願えばそれは現実となる。
だが発端となるループの原因が分からない。
クリスマスの奇跡はやり直したい願いがなければ起きないのだ。
これまでに18回のループを経験しているサクヤはシュウこそがループの発端なのだと語る。
サクヤたちにとって最初の歴史、誰も運命に干渉していない世界線において
当初の予定通りにこの街の音楽教師として赴任したシュウは父親の野望を挫きギドウのアポカリプス計画を阻止してしまうのだ。
これによりアポカリプスの成功を望むギドウの祈りがタイムリープを引き起こす。
そして兄弟は試行錯誤を繰り返し7回目のループにおいてシュウの教師赴任自体を阻止することでアポカリプスを成功させた。
これで破壊を望むギドウと仲間たちだけは助けるサクヤの願いは叶いタイムリープは終わるはずだった。
だがタイムリープは終わらなかった、シュウが生徒として転入したことで歴史は大きく変化し
シュウとユネが2組目のタイムリーパーとなり時間を巻き戻してしまったからだ。
それに気づいたサクヤはこの世界が強力な円環構造となっていることを理解する。
ギドウの願いが完全な形で達成されてしまえばその結末を認めないシュウたちが必ず時間を巻き戻す。
だがシュウたちの願いが叶えば今度は必ずギドウがそれをタイムリープで覆す。
そのためサクヤは2組のタイムリーパーが同時に希望を叶える妥協点にたどり着けるよう調整を行っていたのだ。
アポカリプス自体は防ぐことが出来ないが、脱出自体は常に可能になっていたのもそのためだ。
妹たちから全ての真相を聞いたギドウは安易な死ではなく残りの人生を贖罪に使うよう説得され自爆を諦める。
0163アメイジング・グレイス ◆l1l6Ur354A 2019/02/21(木) 01:53:22.47ID:ie2VR+Cy0
これで一件落着かと思いきやシスターリリィがユネが突然姿を消したと言いシュウに携帯電話を手渡す。
電話の相手は謎のDJリラ。
彼女の正体は2番目に建設されたグランドツアー計画のイタリア校で青のリンゴを食べていた時を巡るアンナだった。
リラはそれまで青のリンゴを食べたシュウやサクヤが知らなかったタイムリープの代償について伝えてくる。
赤のリンゴは生命のリンゴ、タイムリープを行うたびに使用者の生命力は削られていく。
今回のループでユネが始めてこちらの世界に出てきたのは成功などではなく
もはや異空間に留まる力すら失っていたからだったのだ。
仲間たちの前から黙って消えようとするユネにシュウはこれからは俺がお前の声になると必死に伝えるが
ユネは最後の力を振り絞りシュウにメリークリスマスと伝えて消えてしまう。
そんなユネにシュウは街が無事でクリスマスを超えられたとしても
お前のいない世界に意味なんてないと最後にもう一度奇跡を起こした。
そして時間はクリスマスイヴへと遡る。
突如として1日時間が巻き戻ったことに驚き、何が起きたのかと驚く仲間たちにシュウは
前夜祭のテーブルに並べられたアップルパイを指差す。
そうこれまでのループと違い今回のループは12月2日以前、シュウとユネがリンゴを食べる前にスタートしている。
1週目の世界ではその場でシュウが食べた青リンゴを今回はみんなで食べるアップルパイに混ぜておき
シュウ自身は時を戻す赤リンゴを食べておいたのだ。
役割を交換したことでユネは弓としての役割から解放され声を取り戻す。
これにてハッピーエンド、みんなは2度目のクリスマスを心から楽しみ
シュウは直前の選択肢で選んだユネとサクヤどちらかの女の子と付き合う結末を迎える。
0164名無しさん@初回限定2019/02/21(木) 01:55:27.33ID:ie2VR+Cy0
以上です。
本作の正式名称は「アメイジング・グレイス -What color is your attribute?-」ですが
名前欄の文字数制限に引っかかってしまうのでサブタイトルは省略しました。
Wiki掲載時にどうするかはその時の編集者さんのご判断に任せます。
0166封緘のグラセスタ ◆l1l6Ur354A 2019/02/22(金) 21:37:47.38ID:rczMev1A0
主人公ジェダルは幼い頃から貧困の中で育ち、天才的な戦闘の才能を頼りに傭兵として生きてきた青年。
ある時無能な指揮官の失態で負け戦につき敗残兵となってしまったジェダルは迎撃都市グラセスタに奴隷として売られてしまう。
グラセスタは地下迷宮から湧き出る魔物を迎撃するために大量に奴隷を購入し迎撃の駒としていた。
本来であれば一度奴隷に落ちた人間はそう簡単に自由を取り戻すことはできないが
グラセスタでは戦士たちの士気を高めるために実力次第で自由民への昇格、はては王となることさえ可能な実力主義制度を取っていた。
身分と場所が変わっても自分に出来ることは戦うことだけ。
逆境に慣れているジェダルは気持ちを切り替え最下層の奴隷から成り上がることを目指すが
奴隷戦士として戦い始めて早々に迎撃作戦に失敗した貴族が責任問題を回避するための捨て駒として吊るし上げられあわや処刑という危機に見舞われる。
そんなジェダルを救ったのはリリカという名の貴族令嬢だった。
リリカは命を救った恩を着せるでもなく、自分の絶対的な味方としてグラゼスタ最深部の探索を手伝って欲しいと告げる。
リリカはかつて両親と共にグラゼスタの地下に広がる黒の杭を探索中、謎の怪物に襲われ
満月の夜を除き魂を人形に移さなければ生きられない身体へと変貌させられてしまっていた。
そのためリリカは本来の肉体を取り戻すため自分と共に困難な状況でも諦めず最深部への探索に同行してくれる勇敢な戦士を探していたのだ。
リリカに協力することは先の戦いで魔神フルーレテイに不可思議な異物を埋め込まれた自分を変貌の危険から守ることにも繋がると考えたジェダルは協力を受諾。
二人はグラセスタで傭兵として生きる曲者ぞろいの仲間を雇い、また誰も到達したことがない最深部探索に向けた冒険を開始する。
0167封緘のグラセスタ ◆l1l6Ur354A 2019/02/22(金) 21:38:14.83ID:rczMev1A0
調査を進めるため下層へと進むうち、ジェダルたちは不命体と呼ばれる存在に遭遇する。
不明体は死者とも生者とも言えない半端な姿と驚異的な耐久力を有し、本来は両立不可能なはずの光と闇の属性を同時に操る生き物だった。
黒の杭を探索する傭兵や騎士団を取り込み、それ以前の記憶や意思を持ちながらも地上への帰還を拒む不命体。
その扱いを巡ってグラセスタは即時処刑を主張する強硬派の迎撃王サロと詳細な調査と研究を主張する穏健派の迎撃匠合長レギとの間で対立が起こる。
サロから不命体の調査を命じられたジェダルとリリカは真実を知るために更に下層へと進みそこであまりに残酷な真実を知る。
地下で不命体を作り出していたのは、死んだと思われていたリリカの両親たちだったのだ。
二人は不命体はグラセスタで極秘裏に研究されていたプロジェクトであり人類が進むべき新たなステップだと語る。
リリカは必死に説得を試みるが自身もまた不命体へと変貌し精神を蝕まれていた両親たちにその声は届かず戦闘となる。
激戦の後、崩れ落ちていく肉体と共に理性を取り戻した二人は過去の真実を語る。
病弱な娘を救うために研究に参加したこと、しかし本当に正しいことなのか疑問を捨てきれなかったこと。
その迷いを黒幕に見抜かれ無理矢理に不命体に変貌させられたこと。
リリカが生き残ったのは不命体の弱点である月女神リューシオンへの信仰心の強さであったこと。
黒幕がリリカをあえて生かしておいたのは彼女を利用してリューシオンへの対抗策を研究するためだったこと。
そして最後に計画の黒幕が過酷な環境で死んでいく人々の儚さに絶望した迎撃匠合の長レギであることを告げた。
ジェダルたちはサロと共闘してレギをあと一歩のところまで追い詰める。
しかし実はそれこそがレギの真の狙いだった。
あえて重傷を負った状態でリューシオンの効果を受けた不命体と融合することでレギは念願だったリューシオンへの耐性を獲得し逃亡する。
かくしてレギのグラセスタの人間その全てを不命体へと変える救済クーデターは間一髪のところで防がれた。
しかし都市に平和が訪れることはなく新たな問題が巻き起こる。
元々弱肉強食を是とする迎撃王サロは都市の良心であり穏健派のリーダーであったレギを一掃したことで極端な恐怖政治を開始したのだ。
0168封緘のグラセスタ ◆l1l6Ur354A 2019/02/22(金) 21:38:39.22ID:rczMev1A0
先のクーデターで無理矢理に不命体に変化させられた民衆まで処刑すると知ったリリカは
研究者や自らの意思で変化したものは加害者として罰するとしても
善良な被害者まで処刑するのはやりすぎだと考え処刑中止のために動き出す。
そしてリリカの家に保管されていた両親の研究資料によりジェダルたちはサロの正体を知る。
実はサロもまたレギによって作り出された不命体だった。
通常の不命体は魔王リュクシマとレギの因子によって作られた種を埋め込まれると精神を汚染され
それ以前がどんな人間であれ「全ての人間は不命体となるべきだ」というレギの思想の信奉者になってしまう。
サロはジェダルと同様にこの精神汚染から逃れることができた数少ない例外だった。
奴隷出身のサロは人の意思を奪う精神汚染を激しく嫌悪していた。
それゆえに自分を王にして強硬論を主張させ、自身は穏健派として人気を得ながらグラセスタを支配していたレギと袂を分かち
意思を捨てた不命体を皆殺しにする道を選んだのだ。
真実を知り城へと乗り込んできたジェダルたちと対面したサロはグラセスタは実力が全ての都市だと語り
自分を止めたいのであれば王の座を賭けた決闘に勝利してみせろと告げる。
ジェダルはサロとの決闘に応じ大観衆の前で見事にサロを倒し新たな迎撃王となる。
勝利によって不命体の処刑を止めたジェダルはリリカの両親たちが残した研究データを利用して一部の不命体をレギの精神支配から開放する。
そして彼らの力を借りることで黒の杭の最深部へと到達し完全な生命体となる前にレギを倒す。
こうしてグラセスタを震撼させたレギの野望は潰えた。
しかし黒の杭に潜み地上侵攻を企む魔族との戦いが終わった訳ではない。
戴冠式を行い正式に国王となったジェダルは次期王妃となるリリカや仲間と共にパレードを行いながら次なる戦場へと思いを馳せるのだった。
0172名無しさん@初回限定2019/03/22(金) 17:40:53.93ID:JSvxhbEE0
オーバードーズの「ボクと三人のお姉さま〜おねえさん達と孕ませOK嫁選び同棲ライフ!〜」をお願いします
0173家の彼女2019/03/29(金) 20:45:31.77ID:ydun43BG0
新社会人で一人暮らし橘木啓輔(啓輔)はある日、妹の橘木理帆(理帆)から幼馴染の纏絢萌(絢萌)の事をどうするのかと聞かれる。
突然そんな事を言われても何の事だかさっぱりの啓輔に理帆は一人で納得してその話はそこで打ち切ってしまう。
翌日、啓輔が帰宅すると家の前に絢萌がいた、絢萌は母から話は聞いていないのかときき、何故か大きな荷物を持っていた。
絢萌を家に入れた後、仕事でロンドンという絢萌母との電話で一人暮らしになってしまう絢萌と同居してくれないかと言われる。
本来なら啓輔の実家暮らしの予定だったが絢萌が啓輔との同居を望んだらしく、啓輔も絢萌との同居を受け入れる。
そうして幼馴染であり意識している少女、絢萌との同棲が始まった啓輔は色々と買い物をする事にする。
翌日は友人との飲み会があったが絢萌がいるので自重して切り上げる、そして翌日は日曜日なので一緒に買い物に行く事に。
そうして2人の家に変えていく啓輔と絢萌、料理は啓輔を支えたいという絢萌に任せる事になった。
それから一緒に家を出て、帰る時も時間を合わせて一緒に帰る啓輔と絢萌、そんな生活の中で啓輔は絢萌に以前よりも惹かれてく。
とはいえ年も離れているし絢萌には受験もあるのでどうすればと悩む啓輔、なので知り合いに相談してみたりもする。
さらに理帆からも後押しされて告白しようと決意したある日、絢萌の通う学園から絢萌が倒れたと聞いて急いで向かう啓輔。
過労だという絢萌を家まで連れて帰り、そして絢萌の事が好きだから1人で頑張らずに2人でやっていこうと伝える。
0174家の彼女2019/03/29(金) 20:45:54.23ID:ydun43BG0
絢萌もずっと好きだったと受け入れてくれて恋人同士に、家事に関しては話し合って今後は辛かったら報告する様に言う。
それからデートしたり、キスにはまったり、そしてついに絢萌とセックスもして2人の仲は増々進展していく。
そうして無事に年末を迎えるがその時に何故か涙を流す絢萌、理由は気になるが誤魔化されたのでとりあえずは様子を見る事に。
とはいえそれ以降はいつも通りな絢萌、そうしてついに絢萌の両親が帰国、啓輔も絢萌との付き合いを報告する。
そしてその日に帰宅する予定だったが絢萌が準備が出来てないと言って延期する事に、そしてその日の夜の事。
夜中にふと目が覚めた啓輔は何か音がしているのが聞こえた、それは絢萌が泣いている為で同棲生活の終わりを悲しんでの事だった。
年末の涙もこれが原因、大好きな人と暮らすこの家で過ごしたいという絢萌に啓輔は落ち着いたら一緒に暮らせるように話そうと約束。
それを聞いて絢萌も翌日に帰宅、それから絢萌の受験が落ち着くまでは週末だけ会う時間を過ごしていく。
そうして無事に試験も終了したので絢萌と絢萌両親を家に招いて絢萌と同棲したい事を伝える啓輔。
絢萌も啓輔といたい事を伝えた結果、婚約を条件に同棲を認めてもらい、その日からすぐに絢萌は啓輔の家で過ごすのだった。
そうして試験は無事に合格し、絢萌とは大学卒業と同時に結婚する事になり、それからもイチャイチャ過ごすのだった。
0175家の妹 ◆l1l6Ur354A 2019/03/29(金) 20:46:52.80ID:ydun43BG0
新社会人で一人暮らし橘木啓輔(啓輔)は幼馴染の纏絢萌(絢萌)が両親の仕事でロンドンについて行って少しブルーな気分。
そんな時、父から母が病気になったので安全をとって妹の橘木理帆(理帆)を啓輔の家に住まわせるように言われる。
理帆がちょうど受験の時期だからだ、という事で病気の完治が確認できる1カ月くらいの間、理帆と暮らす事になった。
啓輔としては理帆の面倒をみるつもりだが、理帆も仕事で疲れている啓輔をサポートしようと考えるのだった。
初日は客人用の布団が汗臭いという事で理帆と一緒にベッドに寝る事に、その夜に啓輔は昔の夢を見る。
翌日からは実家から取って来た布団で理帆は寝る事に、、そして家事に関しても話し合う事に。
理帆としては色々してあげたいが家事がダメなので簡単な事だけを任せる事に、それから朝は一緒に出る事になった。
土曜に理帆と一緒に家具を少しだけ買って、日曜は友人との飲み会があったが理帆の事が気になってあまり楽しめなかった。
一方で恋愛的な意味で啓輔が好きな理帆がさりげないアピールを繰り返すも特に反応はしなかった。
そうして当初の同棲終了予定日が近づく、啓輔としては理帆と生活は嬉しいが理帆が1人でいると心配なので実家に居て欲しかった。
そして同棲最後の夜、理帆のお願いで一緒のベッドで寝た啓輔は再び昔の夢を見る、翌朝に理帆を実家に送ろうとすると電話が。
母からで父が感染したらしく同棲は延期、という事で再び理帆の事を色々と気にかけてるようになる啓輔は知人のマスターに相談する。
最近見る夢、小さい頃の啓輔と理帆が山に登った時、疲れたという理帆にその場で待つように言って一人で山頂に上った啓輔。
それからすぐ戻るつもりが少し迷ってしまい、理帆が待っている筈の場所にいなくて酷く心配をする、とはいえすぐに合流が出来たが。
0176家の妹 ◆l1l6Ur354A 2019/03/29(金) 20:47:18.91ID:ydun43BG0
しかし啓輔はそれから理帆が一人でいる事に対してどうしても不安になってしまうのだった。
一緒に聞いていたウェイトレスの言葉を聞いて無意識に理帆を子供扱いしていたのではと、そして過去の記憶の上書きを考える。
という事で休日に理帆を誘って以前の山でハイキングする事に、理帆の提案でケーブルカーもあるので夜景も見る事にした。
当日、無事に山頂まで着いたのでそこで理帆に昔の事を謝罪しながら自分の事を話し、これからは子供扱いをしない事を伝える。
それを聞いた理帆は今までのアピールがうまくいかなかったのは子供扱いされていたからではと考え、想いをぶつける決心をする。
翌日、一緒に帰る事になった啓輔と理帆、そして理帆に促されて途中にあるベンチに腰かけて、何事かと思う啓輔に理帆がキスをする。
そして理帆から異性として好きと言われる啓輔、いきなりの事なので頭が混乱はしているが嫌いになる事はないと答える啓輔。
それかた毎日キスしたり同じベッドで寝たり、デートをしたり、何故か理帆が以前より勉強を頑張ったり、そしてついに初エッチ。
そうして啓輔も理帆が好きだとはっきり伝えたが両親に関して2人で悩み、関係は言えないが結婚は出来なさそうと伝える事に。
クリスマスを一緒に過ごし、理帆から最近勉強を頑張っているのは志望校のレベルを上げて再び啓輔と同棲する為だと聞く。
そして年末、理帆は実家に帰り、啓輔もついて行き理帆と再び同棲する事と結婚についてだけ両親に伝えておく。
そしてセンター試験の一次には絢萌も帰省して久々に話し、そして理帆は希望の大学に無事に合格し、再び同棲するのだった。
0177瞬旭のティルヒア2019/03/29(金) 20:48:20.25ID:ydun43BG0
◎簡易版
剣士である伊庭八郎は上からの指示でりんという少女を連れていくという密命を受ける。
最初は喋れなかったりんだが旅をしながら感情豊かになっていき、八郎も惹かれる。
しかしりんを狙う存在との戦いで2人は離れ離れに、八郎は左腕も失う。
目覚めた八郎は助けてくれた人から最強の兵器を与えてもらうがそれは心を代償にした。
無事にりんと再会するが兵器の影響で心を失っていく八郎、さらに再びりんと離れ離れ。
八郎は自分の全てを賭けてりんを取り戻すも、戦いと兵器の多様が原因で死亡する。
実は人造の神みたいなりんはその身の全てを持って八郎を蘇らせる、左腕も心も復活。
それから八郎はりんを探して、なんかあってりんと再会出来て子供も出来るのだった。
0178瞬旭のティルヒア2019/03/29(金) 20:49:34.78ID:ydun43BG0
◎本編
1853年、他国からやって来た黒船により機関を取り入れた江戸は代償として青空を失っていた。
1863年、江戸で剣を指南する伊庭八郎(八郎)は敬愛する剣聖、男谷信友(信友)とこれからの事について話していた。
その後、弟である伊庭亥朔(亥朔)、そして偶然出会った亥朔の友人の森林太郎(林太郎)と共に茶屋で一時を過ごす。
途中、林太郎が用事があると中座、その林太郎の忘れ物を見つけたので亥朔が明日渡すというので任せる事にして帰宅する。
林太郎が中座したのは以前長崎で会ったシーボルトの娘のお稲を見つけたからで、そして追いかけて金髪の少女に会う。
少女はリィナ(りん)、曰くお稲の娘らしい、そしてお稲とも会う事は出来たがもう二度と来る事は無いようにと言われる。
その夜、江戸城のとある場所で勝海舟(勝)、土御門藤子(藤子)、蓬髪の男の3人が大機関という物の為に動いていた。
翌日、学問所へ行く亥朔に付き合っている途中で林太郎の姿を見つける、昨日の忘れ物を返す為に八郎が追いかける事になった。
林太郎はお稲に会う為に再び向かっていた、しかしその途中で殺人があったのだと知る、そこにあったのは爺と黒ずくめ数人の死体
林太郎は昨日りんとした会話の中にいた人物がこの爺であると思い、心配になる。
そこにいた同心と共にお稲と会った場所に、しかし既にお稲もりんもいなかった、一応は安心する林太郎。
それを見た同心が様子を変える、実は同心ではなく黒ずくめの仲間である男はお稲を追っているらしく林太郎を人質にしようとする。
そこに八郎が現れて男たちと相対する、そして男たちは八郎の実力を見て撤退、八郎達は八郎の仕事場である道場へ向かう。
道場で事情を話した林太郎は八郎にお稲達を助けてくださいとお願い、八郎は受け入れてお稲達を探す為に夜の江戸へ。
しかし八郎が見つけたのは息絶え絶えなお稲、そしてその時に空を飛ぶ人型の機関兵器、天颶が目に入る。
天颶は江戸の機関技術で出来た大砲たちを圧倒的な力で一掃して何処かへと去っていった。
そしてりんを回収したのは江戸城の財政を司る小栗上野介(小栗)の指示を受けた信友であった。
翌日、りんを探していた八郎に信友の部下から急用があると聞いたので信友の家へ、そして信友は八郎に密命を下す。
0179瞬旭のティルヒア2019/03/29(金) 20:50:03.73ID:ydun43BG0
今日中に江戸を発ち下田へ、そこで積み荷を受け取って京へと向かえと、上意であると言われて何故とも言えずに受け入れる八郎。
信友から1本の業物を受け取って下田に到着、そこで信友の知り合いの江川太郎左衛門(江川)から積み荷の元へ案内される。
そこにあったのは鉄の処女、それに八郎が触れると中から異人の少女が姿を現す、その少女に一瞬圧倒される八郎。
翠玉の首飾りと翡翠色の鍵を持つ少女、りんと共に京に向かう事に、最後に江川から誰も頭から信用しないようにと助言をもらう。
京に向かいながらりんが喋れない事に気づき色々と安心させてあげると凄くりんに懐かれた八郎。
そして東海道のとある宿についた八郎達、八郎が1人でいると蓬髪の男が八郎にりんは貰うと宣戦布告をしてきた。
それから旅を続けて現れた刺客を退けたのもつかの間、飛空艇というこの時代では滅多に見かけないものが八郎達の前に現れる。
そこから現れたのは蓬髪の男と刺客数人、そして蜘蛛型の機関兵器『スマウグ』、それらが八郎達に襲い掛かる。
主に使う大刀は刃こぼれ、予備の長脇差は刺客相手の為、故に八郎はスマウグに対して信友から受け取った業物を抜く。
スマウグに傷を負わされ、りんに支えられながら八郎が業物を振るうと雷を放ちスマウグを撃破、そのまま逃走に成功。
そして琵琶湖までたどり着いた時、八郎は久しぶりの青空をその目にして、りんの声を聴いたのだった。
一方、いずれ王と口にする岩倉具視(岩倉)は左腕の演算機械を使い天颶、クラビッツシステムの制御系を無理矢理奪う。
そしてそれを使って京にいる将軍を襲撃、護衛にいた新選組隊士、土方歳三(歳三)もその戦いに参加しようとする。
しかし斉藤一に命じられて将軍を連れてその場を逃走、そうしてそこにいた新選組は歳三を残して全滅してしまう。
八郎達も無事に京についたが誰にりんを連れて行けばわからないし、何故かりんに関して色々と割り切れないでいた。
夜、宿を探していた八郎達に攘夷派が襲い掛かるがそこに歳三に救われて、八郎達を知っているらしく新選組の屯所へと案内されることに。
(ちなみに歳三が女性でありながら男性の名前を使っているのは舐められない為と、女を侮る相手を逃がさない為とか
屯所にて近藤勇(勇)と会い、歳三に小栗から回状で江戸からの密使を保護せよとの知らせを受けていたと聞く。
0180瞬旭のティルヒア2019/03/29(金) 20:50:42.01ID:ydun43BG0
そのまま八郎達は新選組の元で厄介になりながら今後について考えていく事になった。
実は見つけ次第身柄を押さえよとの命令だったが勇の命で八郎がいたい時まで屯所へと置いておく事になる。
江戸、未来を予知するための演算装置を操る部屋で勝は藤子、蓬髪の男、そして武器商人であるグラパー商会と密談していた。
『組織』の末端構成員でありグラパー商会のリコリス・B・グラパー(リコリス)は八郎の業物、雷電兵装に興味を示していた。
そして岩倉に呼び出された藤子、用事のある蓬髪の男、飛空艇の持ち主のリコリスが京へと向かう事になった。
京では兄である桂小五郎の意思と名前を継いだ幾松が攘夷派の吉田稔麿(吉田)と会い、手に入れた情報を渡していた。
屯所の方では土方が勇に気に入られた八郎に興味を持ち、八郎は歳三と会話して京の現状を聞いて少しずつ行動をしていく。
その夜、りんを屯所に置いて1人で行動している八郎を刺客が襲撃、人斬りの河上彦斎(河上)は飛天の如き技を持つ剣鬼。
追い詰められるが騒ぎを聞いて現れた歳三達のお陰で河上は撤退、そして河上が八郎の名前を知っている事からりんの事も漏れたと推測。
土方達から攘夷派が何かを企んでいると聞き、河上が桂小五郎の手下である事から何かあると考える八郎。
故に屯所で修行していると歳三に呼び出される、そして攘夷派がついに行動をすると聞いて八郎も共に行く事にする。
桂小五郎がいるなら河上もいると考え、そして池田屋に乗り込むが情報を掴まれていて逆に反撃を受ける新選組達。
無傷の八郎と歳三が中心となって何とか反撃に出るも攘夷派、幾松と吉田は蓬髪の男の乗っていた飛空艇で逃げられてしまう。
その場に河上がいない事に気づいた八郎はりんが狙われていると気づき、急いでりんのいる屯所へと戻る事にする。
屯所につくとりんの護衛をしていた新選組は全滅、りんを無事に発見するが河上の襲撃、河上は八郎との決着の為に待っていたのだった。
本気の河上との戦いで徐々に追い詰められていく八郎、その姿を見てりんの黄金瞳が発言、空から天颶が現れる。
そしてりんは八郎に目もくれずに天颶と共にその場を去ってしまい、八郎はその隙を突かれて河上に左腕を斬られる。
それでもりんを追う為に河上に立ち向かう八郎、その瞬間に落雷が落ち、気が付いた八郎はりんを追うために歩みだす。
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