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弁護士ドットコム インターネット 「殺人以外なんでもされた」元AV女優・麻生希さん「自己責任論」めぐり激論

2018年11月14日 09時44分


若い女性が意に反して、アダルトビデオへの出演を迫られる「AV出演強要」は一時、社会問題として大きく取り上げられたが、メディアの関心が薄れつつある。
そんな状況の中で、AV業界が抱える問題について考えるシンポジウム「AV問題について考える会」が11月10日、都内で開かれた。

このシンポは、業界歴30年以上の男優、辻丸さんが主催。元AV女優の麻生希さん、AV監督の安達かおるさん、世田谷区議会議員の田中優子さんらが登壇して、「強要被害者は自己責任なのか?」などをテーマに議論した。

麻生さんが「問題視されているようなことは全部された」と、壮絶な体験をカミングアウトする一幕もあった。


●麻生「怒鳴られたり、親に電話されたり、勝手にソープと契約されたりした」

トップ女優として活躍した麻生さんは2016年、コカイン所持などの疑いで摘発された(執行猶予判決)。さらに今年2月、当時交際していた男性と自宅で覚せい剤を所持・使用した疑いで逮捕されて、現在公判中の身にある。

麻生さんは、この後者の事件以降、法廷以外で公開の場に現れるのは初めてとのことだった。この日のシンポでは、現役当時所属していた事務所との間でトラブルがあったことをカミングアウトした。

「『キャンセル料払え』『いくらかけたと思うんだ』と言われたことある。殺人以外なんでもされた感じだから・・・」

「ひどいときは、家の前で『火をつけるぞ』と怒鳴られたこともあるし、現場に乗り込まれて嫌がらせをされたり、親に電話をされたりした。勝手にソープと契約されたこともある」

ほかにも、「家から出るな」と言われたり、報酬をもらえないため、仕方なくドッグフードを食べて過ごした時期もあったという。
自殺を考えるまで悩んだこともあったが、最終的に、「麻生希」という女優名を使って活動できることを条件に、事務所と和解することになったそうだ。