この時期の富士山に、アイゼン(鉄かんじき・鉄の歯の外付スパイク)なしで
登るなんて想像もできんのだがね。

しかし、フランスの有名登山家ヤニック・セニュール(だったと思う)が
登山用具店のキャンペーンで冬の日本に来たときは、
折角だから富士山に登っていくべ、って言うもんだから
登山雑誌の記者が、車で5合目まで連れて行って、
その日はテントを張って、寝たんだそうな。
翌朝、セニュールは、ピッケル一本持って、アイゼンもつけずに
走るように登りだしたもんだから、おやおやと思って見ていたら、
二時間少しで山頂まで往復してきて、「トレ・ビヤン!」とか言って喜んでたんだって。
近々、またヒマラヤに行くんで、そのためのいい訓練になったんだとさ。
一流の登山家なら、アイゼンなしでも許される、ってとこかな。