>>714
苣テ岡刑務所の三悪人
カスタマーレビュー
★☆☆☆☆ 著者の意図とは全く別の意味で面白い本
├2011/11/19
├参考になった(567人中558人)
└UАmаzоn力ス夕マレビュ一
https://www.amazon.co.jp/gp/aw/review/487031763X/R3LRYV8QKHX1BV/ref=cm_cr_dp_mb_rvw_1?ie=UTF8&;cursor=1
訓練生への傷害致死事件で有罪判決を受け、静岡刑務所で懲役6年の刑に服した戸塚宏が、出所後に看守たちへの怒りをぶちまけた本。
著者の狙いは日本の刑務所における人権侵害の実態を暴露して糾弾することにあるが、そういった本来の意図とは全く別の意味で面白い読み物となっている。
なにしろ言っていることが矛盾だらけで支離滅裂なのだ。

戸塚は刑務所の看守を

「およそ法の概念から外れたとんでもないことをやっています」(p.41)

「人権という概念をしっかり勉強してもらいたいものです」(p.49)

「民主主義がわかっていない」(p.101)

などと批判しているが、どれもこれも戸塚自身に最も当てはまることばかり。「お前が言うな」という突っ込み待ちのギャグではなく、当人は大真面目で言っているのである。
訓練生の人権をさんざん踏みにじってきた男が、人権蹂躙される立場になるとニワカ人権派に早変わり。「建前は矯正教育ということですが、やってることは圧政です」(p.87)って、そりゃ戸塚ヨットスクールのことだろうよ。