私達コンテンツクリエイターは、コンテンツに敬意を払わない人間が、めちゃくちゃ大嫌いです。
なぜか。それは、私達コンテンツクリエイターが、普段から常に心無い無断転載、無断利用ユーザーと戦っているという状況があるからです。
基本的に、コンテンツはそれを作成した人のものです。
利用した場合は、許可を得て筋を通す。
許可が必要ない場合も、作者への最大限のリスペクトを払い、
目的と作者の意図にあった使い方をするというのが、他人の作ったコンテンツを扱うときに必ず守るべきモラルです。
星野源さんの動画は、セッションコラボ利用に限って二次利用が許可されたものであり、
それ以外の用途での利用は「目的外使用」になります。
安倍総理は星野源さんの動画を、セッション目的ではなく、自分が伝えたいメッセージの一部として使用してしまったわけで、
これは無断使用と同等の重罪であると同時に、勝手に曲をYoutubeに転載してしまう高校生と同レベルの行為です。
こんなことを国の代表がやってしまうというどうしようもなさと音楽文化への無理解に、私達は絶望し、そして言いようのない不快な気持ちになっているというわけです。
(正しいメッセージを伝えているんだから良いじゃないか、という意見をお持ちの方もいるかもしれません。
しかし、正義のためであれば他人の著作物を無断で本来と異なる趣旨で使用して良い、というのは著作物へのリスペクトに欠如した安易で危険な発想です。
実際のところ、安倍総理の動画からこういった上から目線の驕りが感じられるのも不快なポイントの一つです。)
音楽を含め、コンテンツ業界は違法な二次利用と長い間戦ってきました。
Youtubeへの無断アップロード、広告などでの無断使用。トレス疑惑問題。
公開されているものをただ無料だと考え、作者の意図を無視し、ただ自分勝手に利用したり、複製、改変する心無い人々。
私達はこういったことをする人たちが大嫌いですし、そういったことをする人たちとずっと戦ってきました。
安倍総理の動画は、そういった自分勝手なユーザーの精神と同質のもので作られたものだと、私達は感じ取ったのです。
イカソ
https://note.com/kaixaoki/n/n094582efcd8d