自民・山田議員の暴行 録音データ 本紙入手

被害者「まさか本当に」

 自民党本部で2016年3月に開かれた会合後に自民党の山田俊男参院議員(73)から胸部を殴られたと証言した元全国農業協同組合連合会(JA全農)参事の立石幸一さん(62)。
本紙は同会合の出席者が録音していた音声データを入手しました。

 この会合は加工食品の原料原産地表示義務の拡大について、生産者や食品事業者らの意見を聞く場として開かれました。

 JAグループは、国産の農産物の消費を拡大し、消費者への情報を明確にするためにも原料原産地表示が必要だとして、義務化に賛成の立場で参加していました。
他方、会合に途中から出席した山田議員は反対するかのような意見を述べたのです。
山田議員は全国農業協同組合中央会(JA全中)の元専務理事です。
傍聴していた主婦連合会参与の佐野真理子さんも「JA出身の議員とは思えない発言だったので驚いた」といいます。

 立石さんは、山田議員が発言の中で示した事例が現実とは異なると指摘しました。山田議員は、この指摘を「暴言」だと捉えたといいます。

 会合が終了した直後、山田議員と立石さんは言い争いになりました。音声データには、そのときのやり取りが録音されていました。
https://www.jcp.or.jp/akahata/aik20/2020-05-12/2020051213_01_1.html