昭和の時代はレコードレンタル屋というものがあった
お金の無い中高生はレコード(アルバム)を300円くらいで借りて(1泊2日)
カセットテープにダビングして、それを何べんも聞いていた
さらには友達同士でレンタル屋に行き、借りたものをお互いに貸し合ってダビングしまくった
カセットテープは5本まとめて500円である
レンタルされてもアーティストには一銭の収入にもならなかったが、これは安い投資になった
格安の値段で音楽に慣れ親しんだ若者は、成人した後もそのアーティストのファンのままであり、
レコード、CDを買い、ライブ・コンサート・ディナーショーのチケットを買うようになった
松田聖子、松任谷由実、サザンオールスターズ等はいまでもそうしたファンに支えられ続けている
そういうエコシステムを存続させていれば良かったのに、
レコードがCDとなり、カセットテープがMDになったあたりでこれをうるさく言う人達が現れた
MDは非可逆圧縮で音質が悪かったし、コピー回数を制限することでなんとかしのいだ
ところが CD-ROM が爆発的に普及してオリジナルCDと全く同じ音に複製できるようになった
この事態を業界は重くみてコピーコントロールCDというものを登場させた
さらには Winny をつぶすように各省庁へ働きかけた
お金の無い中高生が格安の値段で音楽に慣れ親しむ機械がなくなり
CDが売れない、昔のようなヒット曲がでない冬の時代が到来する
そうやってしばらく低調な時代が続いたものの、Youtube がアンダーグラウンドから表に出てきて
Youtube やニコニコ動画によってタダで音楽に慣れ親しむ時代が到来
さらに、お金の無い中高生がサブスクリプションによって格安で音楽を楽しめるようになる
そうして、ネット世代のアーティストが台頭して現在に至る
いまの美少女系ソシャゲーが昔のエロゲーの成れの果てと言えなくも無いが、大きく変質してしまっている
結局、合法であれ、違法であれ、格安でそれを楽しめる仕組みがないと新規参入者が途絶え、衰退の道を歩むことになる