>>645
簡単にいうと人間っていうのは楽になるのは慣れるけど、逆は耐えられない生き物だから
例えば宝くじをあてた人間が後から破滅することが多いのは一度上げた生活水準を下げるとそれを苦痛に感じて、しかし収入はないので破綻するから

同様に、報酬が伴ってしまった行為はそれ一度きりならともかく、繰り返すことで「報酬があってラッキー」ではなく
「報酬があって当たり前」に慣れてしまうので、報酬がない状態というのが耐えがたい苦痛に変化する
しかし現実には成果に対して正当な報酬が支払われ続けることのほうが稀なので、多くの場合報酬が減ったりない状態が訪れる
よって苦痛が生じる

もっと詳しく知りたいのなら有名なハーズバーグの二要因理論というのを調べてみるといい
この理論ではモチベーションというのは2種類あり、「それがあればやる気が出る」モチベーションと、「それがないとやる気がなくなる」モチベーションが存在するとされる
金銭の授受は後者で衛生要因と呼ばれる
これはある一定のラインがないと不満になるが、逆に上限まで達するとそれ以上増えてもモチベーションは上がらないという性質を持つ

逆の動機付け要因と呼ばれるものはアトキンソンの輪投げの実験などが知られるが、
簡単にいうと人間は達成可能な範囲でちょっと頑張ったら達成できるぐらいのことを達成する時に一番達成感を得られるようにできている
そういった行為が一番長続きのする、かつ自発的な「やる気」の元となることが知られている
金に性的興奮を感じる変態でもない限り、金では長続きせんのよ