>>207
……おれの勘が、アンタがいいっていってる。それにあいつの息子だから、なんだよ?
アンタはアイツじゃねーし、おれは親のナナヒカリでいばってる連中よりアンタのほうがかっこいいと思う。
(びしっと指を見据える紅い眼差しに突きつけ、これ以上の説明はないとばかりに言い切り)
(逆に仇の実子であることには一切興味なさげに首を傾げて)
うう、強くなる、なってやる!……食うもの食えるくらいに強くっ!そんなところいらねーよ!
……忘れられるかよ……忘れたら、おれはきっと死んでるのと一緒なんだ。
あいつへの復讐が、おれを生かしてるんだ、泥水をすすったって生き延びて、いつか…!
(腕を振り払い、幸せな家庭への幻想を振り切るようにして、震える拳と遠くを見る目は静かな怒りを称え)
あてにしろよ!だいじょうぶだって!すぐだすぐ!……えー。
んー。分かった。一晩でもベッドの上に眠れんのはうれしいし、メシも食えたし……サンキュ、ロック!
(翌日には出なければならないことにも、軽く頷いただけで落胆の様子はなく、笑顔で礼を伝えると)
(鍵の開いた部屋の中へ駆け込んで、周りを見渡しバスルームを見つけるとそこへと走り込み)
なーロック!シャワー借りていいかっ?風呂はいりてーなっ!いいだろ?ロックも来いよー!
(返事も待たずに廊下へTシャツやズボンを脱ぎ捨てて浴室の中に入っていく)