滓着物
(象牙色に緋の椿柄のお着物に雪兎の柄の帯を締めて、翡翠色のベロアのショールを羽織り)
(結い上げた髪に椿を模した簪をして、純也さんに貰った手袋をして)

駒浴衣
(白地に、濃淡の藍色で、萩の葉を散らした綿絽の浴衣に薄紫の紗献上の半幅帯を変わり矢の字に結んで)
(からん、と軽い音の焼桐の下駄の鼻緒だけが闇の中に紅く見える)

注:解説は>>399参照