明日はひな祭りだな、人形は無いが雛あられとか白酒でお祭り気分を味わおうぜ
ところで今日、何か鼻水が出て来るんだが風邪気味なのか?もしや花粉・・・嫌だ!花粉嫌だいやだイヤだ!!
>>213
「うおおおおおおおおおっ!」バキッ!
「山神様がなんぼのもんじゃ!!」ガシッ!ガンガンッ!!
山神様の神社では村の若衆が暴れていた
「三橋をかえせっ!」
「んだんだ!いくら山神様とはいえ、三橋を独り占めにするな!」
「おらたちの嫁をかえせ!!」
手に手に鍬や鎌、大木槌などを手に神社の社を破壊し始めた
「お、お前ら!なに罰当たりなことをしている、すぐに止めろ!!」
騒ぎを聞きつけて村長が、他の村人たちと共にやってきて騒ぎを止めようとした
だが若い衆は村長が止めるのを聞かず、反対に村長に詰め寄り始めた
「元はと言えば村長、おめえがやらかした事じゃねえか!」
「んだ、娘の身代わりに三橋を山神に差し出すからこったらことになるんだべ!」
「三橋がいねえと、おらたちはどうしたらいいんだべ?」
「溜まって溜まって、もう我慢なんねえだよ!」
「村長からも山神様にお願いしてくれ!そんでも駄目ならこんたら神社、ぶち壊してしまうべ!!」

「ほう・・・三橋欲しさにわしの社をぶち壊すとな」
下の神社の社の喧騒を上の奥宮まで行って眺めていた山神は面白そうな様子でいた
「も、申し訳ありません・・・俺が止めに行って来ます」
「お前が?どうやって止める?もしや村に帰るとか言うではないぞ」
「あ、あの・・・村の若い衆はずっと溜まっているので気が立っていると思うので・・・その・・・」
顔を赤らめてもじもじしている三橋の姿に山神は面白そうだと軽く笑った
「いって来い 何をどうやってあれらを止めるのか、ここで見させてもらおうかのうククク・・・」
(あ、全部見透かされている・・・でも止めないと酷いことになるし・・・)
「俺の姿はまだ村の者には見えていないんですよね・・・では、行ってまいります」
奥宮から下の神社までは急で長い山道が続いてる
三橋をそこを駆け下りながら、今騒ぎを起こしている若い衆たちの事を思い返していた
(大丈夫・・・まだちゃんと、覚えている) つづく