今日も良い位置だぞ、きつみは
四月一日はエイプリルフールだが、どんな嘘をつこうかな?
今年は油揚げ祭りだとかダイエットに挑戦して成功させるんだとか・・・

>>666
※エイプリルフールだし、もし続きがあったらの完結編
ガサガサ・・・ガササ・・・
まただ・・・あの音がする・・・
三橋は清潔な病院の個室で一人、頭を抱えていた
今まで自室で聞こえていた何かが動くような微かな音は、実はシロアリのものだったと親から聞いた
事実、三橋の部屋の床下はシロアリが大量におり、木材を食い荒らしていた
それらはすぐに駆除され、食われた部分も直されることになっているという
だが三橋には、まだあの音が聞こえていた
医者に何度も訴えたが、そんな事は無いはずだと言われた
やはり俺は、おかしくなってしまったんだろうか・・・
そういえばこの音が聞こえ始めたのと同じくらいに、野球の投球のコントロールも崩れ始めた
もう俺、野球が出来ないのかな・・・
「三橋さん、ちょっと検査がしたいので診察室まで来てください」
落ち込んでいる三橋をナースが迎えに来た
言われるまま三橋は病院の廊下を歩くが、今まで来たことがない病棟へと案内された
戸惑う三橋は一室に案内され、そこでは一人の医師が三橋を待っていた
「三橋廉くんだね 君の主治医に相談されてね、ちょっと診せてもらえるかな」
診察椅子に座らされ、光を当てられ眩しくて思わず目を瞑った
「ふむ・・・ちょっとそこに横になってもらえるかな」
言われた通りに診察台の上に横向きになって寝た
ナースを三橋の頭を押さえ、少しばかり怖くなった
「ちょっと冷たいけど、我慢してくださいね」
返事をする間もなく、何か冷たい液体の様な物が入ってくる感触がした
しばらくすると金属の冷たい物が皮膚当たる感じがしたが、横向きになっている三橋にはそれがいったい何か、
自分が何をされているのか判らなかった