0742fusianasan
2016/04/05(火) 12:40:54.13撫でる感触柔らかく・・・思わず毛皮に顔を埋めて深く息をする・・・うん、お日様の匂いだ
>>730の水やお茶のゼリーをちょっと調べてみたが、あれは見た目の透明感と喉ごし
そして水本来の味を楽しむものだから、寒天とかゼラチンじゃなくてアガーなるものを使うのが良いそうな
アガー・・・まだ使ったことが無いが、どんなものなのだろう・・・アガー、アガー・・・あがががが・・・
「ターゲットを追尾中」
「よし、そのまま続けろ 車の用意はいいか?」
「こちら車班 いつでもいけます」
トランシーバーからは仲間の心強い声が返ってきた
頼もしい奴らだ、と俺は心のどこかで安堵していた
だが、この計画が完了するまで気を抜いてはいけない
そう、俺たちの長年の願いが叶うかどうかは、これにかかっているのだ
「ターゲットが道を左に曲がりました」
「了解、地図ではそのまま行くと住宅地の狭い路地に入るな
その先にある駄菓子屋に行くつもりなんだろう」
路地に入る前に確保するか、それとももっと人気の無い場所を選ぶか
俺は決断した
「路地に入る前にターゲットを捕獲する 車班は人気の無い場所で待機
捕獲班は車班と連携してターゲットを捕獲後移動し、本部で合流する」
「「了解!!」」
絶妙な間合いを取りながら、捕獲班はターゲットの後ろを歩き、捕獲して車班に引き渡す
だが少しでも邪魔が入ればまた作戦を練り直すはめになる・・・
俺は、俺たちは固唾を飲んでその時を待った
「成功!捕獲に成功!!」
「こちら車班!荷物は受け取った、すぐにそちらに配達に向かう!」
成功の朗報に、一同は歓声を上げた
長かった・・・だがこれは最終目標の為の第一歩でしかない
運ばれてきたターゲットは薬が効いているのかよく眠っていた
全身を包む毛皮も思ったより柔らかく、このまま撫で続けたくなる衝動に駆られた
思ったより大きくないが重さだけはあるその身体を数人がかりで持ち上げ、作業場へと連れて行く
「ようこそ、やっと迎えられてうれしいよ、クマー」 つづく