0768fusianasan
2016/04/07(木) 12:38:19.97>>753
ツンツンと指で突いてみると硬い弾力が返ってきて、頃合だと教えてくれる
「よし、いいだろう クマーを引き上げるぞ!」
仰向けで寝ているクマーをゆっくりとそれから引き剥がす
巻いていたラップが剥がれてクマーの毛皮の一部が巻き込まれていたりしたが、それも適切に対処する
「出来ましたね」「ああ、だがまだ半分だ 次の工程に入るぞ」
クマーのラップを巻き直し、クリームを塗りたくる
ヌリヌリしながら「ほら、ここ、こんなになって凄くヌルヌル・・・」などと口にしかけてハッとしてしまう・・・大丈夫だ、気付かれていにい・・・
今度はプラ船にうつ伏せにクマーを寝かせ、同じ工程を繰り返す
流し入れたそれが硬化するのを待ちながら、ポップコーンを作り、どの味付けにするかを激しく討論する
満場一致でシンプルな塩味になったポップコーンを頬張りながら、時が来るのを待つ
「頭部はどうしますかね」「体と同じ・・・にはちょっと無理っすね」
仕方が無いから紙粘土を厚く貼り付けて、乾いたら剥がすことにした
あまり細部の再現は出来ないが、それもこれからの課題としておこう
時間が来てクマーを引き剥がし、巻いていたラップを剥がす
毛皮の一部がはげてしまったのは失敗だった・・・それでもクマーはぐうぐうとまだよく寝ている
「これで全部そろいましたね」「ああ・・・皆の協力があってこそだよ これでやっと、「三橋複製化計画」が本格的に動き出せる」
俺たちの本来の目的は、三橋の複製を作る事 その為の第一弾として、クマーで型取りをし、複製人形を作るのだ
型取りも従来の石膏とかじゃなく、高価だが人間にもクマーにもやさしい素材を使った
「これでクマーの複製人形が出来るんですね」「俺の、俺だけのクマー・・・」
仲間たちは皆、感極まった様子でうれし泣きしている
型は十分に乾燥させてから手直しをし、クマーの複製を取る予定た
毛皮までは再現できないから、出来上がった複製に毛皮スーツを着せる形になるが、それでもクマーには違いあるまい
だがまだ早いぞ、俺たちの目標は三橋の全身複製なのだからな
その後、まだ寝ているクマーを巣穴に運び入れ、そっと寝かせた
お礼とお詫びの菓子を山ほど持っていって、ついでに意識の無いクマーを撫でまくって俺たちは撤退した 次は誰にしようか?
「うん・・・あ、あれ?俺いつのまに寝ていたんだろ?確かお菓子屋に行くはずじゃ・・・
うわ!お菓子が一杯だあ・・・すごいな、でもどうして?あ、あれ?お腹の毛が禿げてる・・・なんで?」 三橋複製化計画その1 終了