0309fusianasan
2016/05/13(金) 12:45:50.31それにしても今日は暑いな・・・まるで夏みたいじゃないか
今からバテるのも心外だな、何か対策をするか
そうだな、きつみはの毛を短く刈り込むとかはどうだろう?
俺が丁寧に刈って・・・ハゲを作られそうで怖いからいいって?
仕方が無い、アイスでも食って涼をとるとしようそうしよう
>>288
「待てっ!大人しく捕まれ!」「そっちに行ったぞ、反対から回り込め!」
ミハシを狩る騒々しい声がする
俺はその騒ぎの行く先に回りこみ、物陰からそれを待つ
どこからか、ハァハァという荒い息遣いが聞こえてきた
黒い毛皮のそれは追っ手を振り切ってなんとか逃げようとしている
俺はそれ、黒い猫なミハシの前に立ちはだかり、腕を掴んで物陰へと引きずり込んだ
「やっ!は、離し・・・むぐっ!」
「じっとしてろ!・・・いいか、言うことを聞けば助けてやる」
叫ぼうとした黒猫のミハシに口を手で塞ぎ、追っ手たちが通り過ぎるのを待つ
嵐の様な騒ぎが通り過ぎ、静かになった
「もういいだろう、大丈夫か?昼間に出歩いちゃあいつらに見つかるだろ?他に仲間はいるのか?」
「う、うん・・・ありがとう あ、あのね・・・みんないなくなっちゃったから探そうと思って・・・」
この町のミハシたちはあいつら、ミハシ狩りの連中にあらかた捕まえられたのだろう
「よし、じゃあ俺と安全なところにいこうか ちょっと遠いが仲間もいっぱいいるぞ」
「あ、あの・・・酷いことしない?」
今まで散々酷い目にあってきたのだろうそのミハシの頭をポンポンと軽く叩いて「大丈夫」といってやった
そして携帯を取り出すと仲間に連絡し、俺とミハシの回収を頼んだ
仲間、か・・・この世界、人間の三橋のいない世界で仲間が出来とは思いもしなかった
ミハシの収容施設から俺を助けてくれた彼らに俺は協力することになった
単独で動き調べるには限度があるが、このミハシ保護団体と組めば色んな情報が入ってくる
始めにこの団体の施設に来た時に責任者という人間に言われた
「この団体にはスポンサーがいてさ、それがこの国の中枢にも影響力がある人なんだ
謎が多い人なんだが中東の大金持ちでね、ミハシの保護にならいくらでも金を使ってもいいと言ってるくらいさ
そういえば、そのスポンサーが君に会いたがっていたよ」 つづく