0058fusianasan
2016/04/26(火) 13:19:32.04ようし、なら今日は奮発しておやつはティラミスにしよう しかもコンビニのじゃなくて洋菓子屋さんのだぞ!
ちょっと洋酒の効いた味がまたたまんなく美味いよな
某コンビニででっかいティラミスがあって毎回買いたい衝動に駆られるんだが
あまりのでかさに途中で飽きるんじゃないかと躊躇してしまうんだ
あ、でもきつみはと半分こすれば調度いいサイズじゃないか、よし、今度行ったら買ってこようっと
>>41
深夜にもなろうという時間に、三橋は暗い夜道を急いで走った
「ほら、早くしろよグズだなお前」
「ハァハァ・・・そ、そんなこと言ったって俺まだ魔法使いの初心者だから・・・」
魔法使いになって日の浅い三橋の使える魔法といえば、短時間だけ空中に浮いたり
悪い魔法使いに攻撃したり拘束したりする特殊魔法なくらいだった
「経験値を上げればそのうち空だって飛べるようになるぜ お、あれだ!」
二人が目指すのは、夜でも明るい繁華街の入り口付近で そこには何人かの大人が前かがみになってしゃがみこんでいる
「これは・・・あの噂と同じだ・・・」「三橋!近くに気配がするぞ、気をつけろ!」
ABの警告にハッ、とした三橋は、魔法のステッキを手に身構える
敵は近い・・・一体どこにいる・・・
「これはこれは、実に可愛い魔法使いだね」
繁華街の眩しい光で出来た闇の中から、それはゆっくりと現れた
燕尾服にシルクハット、長い杖を手にした中年の男性、口髭を蓄え、物腰は優雅で紳士然としている
「お前、悪い魔法使いだな!大人しく捕まれ!!」
紳士姿の男にステッキを向け、呪文を唱えるとステッキの先に光の玉が現れ、それが光線となって紳士を襲った
「やれやれ、私も見くびられたものですね 追っ手に子供を使わすとは王様も何を考えているのか」
三橋の攻撃をヒラリとかわしながら紳士はため息をついた
「だがセンスは良い まだ年端も行かぬ少年が魔法使いの衣装、それもスカート姿で私に挑んでくる
その健気さ、愛らしさ!実にトレビアーン!!御初に御目にかかる、わが名は「オレー男爵」
今宵はここで下がらせてもらうが、その前に少年にも私の力をお見せしよう」
カレー男爵と名乗った男は指をパチンと鳴らした
「まて!逃げるな・・・えっ?あ、あれ・・・」
逃げる男爵を追いかけようとした三橋は突然足を止め、前屈みになってモジモジし始めた
「どうした三橋!逃げられるぞ!」
「あ、ABくん・・・あ、あの・・・ぱんつのゴムが切れちゃった・・・」 つづく