ナイスポジションだぞ、きつみは
しかしクマーは・・・いや、何度も言うまい　ただその体型をスマートにしたコツをちょこっとだけ教えてもらいたいものだ
俺なんか歳のせいか、それとも代謝が悪いのか何をやっても減らないんだよな
何も食わなければいいって？我慢しすぎると反動が凄いんだぞ
まるで餓鬼のごとくなんでも食って食って食いまくって痩せる前より増えるんだ
そんなのは俺だけじゃないかって？そ、そんなことは・・・ないぞ、うん

「玉ねぎは切ったな　それを鍋で炒める」
「はい、炒めます　ジャージャー」
きつみははバターの溶けた鍋で一心不乱に玉ねぎを炒め続ける
「ま、まだかな？」
「目安はきつね色になるまでだぞ」
きつね色と聞いてきつみはは目をキラキラさせた
「きつね色、頑張る！！」
「ちなみに食に関してきつね色という表現を使うのは日本だけだそうな」
「きつね！日本のきつね！油揚げが大好きっ！！うふふふふふ・・・」
こいつ・・・大丈夫か？炒めるのが楽しくてラリッてないかな？
「よーしよしよし、いい色になったな」
「ふふふ・・・きつね色・・・綺麗なきつね色・・・」
「・・・後で油揚げをやるから正気に戻れ　次は水を入れてコンソメを入れて煮る」
「水ﾄﾞﾊﾞｰ！コンソメﾎﾟﾁｬﾝ！」
「最後に塩コショウで味を調える」
「味見する・・・うまいっ！究極で至高でたまんないっ！俺天才っ！！」
なんだこれは・・・今日のきつみはのテンションは変だ・・・変すぎる・・・
「これでオニオンスープは完成　これにフランスパンとチーズを載せてオーブンで焼くとオニオンスープグラタンだな」
「グラタン！ぐらぐら煮込んで美味しいグラタンっ！チーズも綺麗なきつね色っ！！」
今度はおかしな振り付けで踊りだしたが、一体何が・・・
「おい、きつみは・・・お前今日は変じゃないか？」
「俺？ぜんぜん平気っ！何かふわふわして楽しくてもう歌った踊ってｻｲｺｰ！！」
やっぱり変だ・・・あ、あれ？ここにあったワインが無いぞ　水で割って後で飲もうと思っていたのに・・・もしや
「あ、あのジュース？炒めている時に熱くて喉が乾いたから飲んじゃった　うん、ちょっと渋かったけど美味しかったよ！！イェー！！」
この・・・酔っ払いきつねめ！！明日は二日酔い決定だなまったく・・・