0628fusianasan
2016/06/02(木) 13:06:59.77今日のそのツンとした顔つきは自信の現れと思って良いんだよな
ああ、でも・・・そのツンツンとした鼻先をピタピタといじりたい 得意げな目つきを半泣きにしたい・・・こんな事を思う俺は鬼か?
「う・・・ん・・・」
居間からはきつみはの唸り声が聞こえてきて、俺は新しく洗って絞ったタオルを持って急いだ
「どうした?まだ頭が痛いか?薬飲むか?」「うん・・・お薬飲む・・・」
少し発熱して熱くなっている額に冷たいタオルを載せてやり、薬の準備をする為に立ち上がった
昨日、間違って水割りのワインを飲んで酔っ払ったきつみはは予想通りに二日酔いになった
朝から頭が痛い、気持ち悪いと寝込んでいる
「ほら、薬だぞ 起きれるか?」「大丈夫・・・にが・・・」
薬の苦さに顔をしかめ、それを水の飲み下す
冷たい水が美味しいとおかわりを頼まれた時、玄関に賑やかな声がした
「こんちはー!!きつみはさんいらっしゃいますか!!」
「うるさいぞ水谷・・・きつみはは今、体調を崩して寝ているんだからもう少し静かにしろ・・・」
「あ・・・すみません・・・実はこれ、お裾分けに・・・きつみはさん、大丈夫ですか?」
「ただの二日酔いだよ 玄関で長話もなんだから上がれよ」
「あ・・・じたばたさん、お久しぶりです・・・」
「お久しぶりです、お見舞いにきましたよ 容態はいかがですか?」
「うん・・・頭が痛くてきもちわるい・・・」
「ああそうだ、冷たいゼリーをお持ちしたんですよ、食べますか?それと甘いケーキもあるのでよかったらどうぞ」
黙ってこくりときつみはは頷いたので、俺がスプーンで食べさせることにした
「ん・・・冷たくてさっぱりしてておいしい・・・じたばたさんありがとう・・・」
次にあまり豪奢な飾りも無いシンプルだが汁気の多いそのケーキを一口、きつみはの口に運ぶ
「甘くておいしい・・・ふふふ・・・何だかふわふわしてきた・・・うふふふふふふふふふふけけけけけけけけけけ・・・」
あれ?きつみはの様子がおかしい・・・これは昨日のアレと似ている・・・
「ど、どうしましたきつみはさん?大丈夫ですか?」
「おい水谷、このゼリーって・・・」
「はい、大人好みのフルーツゼリーワイン風味って人気のやつです ケーキは洋酒たっぷりのサバラン・・・」
おい、それってどっちもアルコール入りの・・・
きつみはのけたたましい笑い声が家中に響き渡る
明日も二日酔い決定だな、こりゃ・・・しかしきつみは、アルコール弱すぎだよ・・・