雨の日は・・・何もしないで家で二人でゴロゴロしていような、きつみは 本当、今日は何もしたくないよ・・・チョコでも食ってのんびりしような
>>75
某イベント会場はほぼ満員の観客で埋め尽くされていた
「フフフ・・・警告しましたのに無駄になったようですな それでは我が華麗なるワンマンショー、始めさせてもらいましょう」
会場の照明でできた影の中で、オレー男爵はほくそ笑んでいた
白い手袋をはめた手を優雅に前に出し、パチンと指を鳴らす
「うっ!」「えっ?」「や、やだぁ・・・」
会場のあちこちから小さな悲鳴が上がる
「始まったようだぞ三橋!」「うんっ!あ、あそこ!オレー男爵だ!」
影の中からゆっくりと姿を現した男爵は観客に向かって優雅に一礼すると、またしても指を鳴らすと会場の一角でまた新たな悲鳴が上がった
「まてっ!オレー男爵!」
「おや、これはかわいい魔法使いくんではありませんか」
「き、今日こそ捕まえてやるから、覚悟しろ!!」
ステッキを構えて向かってくる三橋の姿を見て男爵はクルリと背を向け、逃げ出した
「ま、待てっ!逃げるな!」
「逃げてはいませんよ、ここでは無粋なので場所を替えるだけですよ」
逃げる男爵を三橋とABはどこまでも追い、たどり着いたのは会場内の使われていない部屋だった
「ハァハァ・・・も、もう逃げられないぞ・・・」
「フフフ・・・逃げはしないと言ったでしょう?なぜここに連れて来たか判りますか?
あんなに人の多いところで君の恥ずかしがっている姿を晒すわけにはいかないでしょう?」
「な、なにを・・・」
「君がぱんつのゴムを切られて恥ずかしがっている姿はこのオレー男爵だけが見れればいいのです!あなたの羞恥に頬を染めている姿は実に・・・滾る」
男爵が三橋には判らないことを延々と語るのに戸惑いながらも、何かしら変な事を言っているのは子供な三橋にも判った
「うるせえ変態!三橋、行くぞ!」「う、うんっ!」
三橋が呪文を唱えると構えたステッキから光が網状に発射された
「ふふん、こんなものでこの私が捕まえられるとでもお思いでですか」
男爵は三橋の攻撃をヒラリとかわし、指をパチン、と鳴らした
いつもならこれで三橋のぱんつのゴムは切れて恥ずかしがる三橋の姿が拝めるはず・・・だった
「そんなの全然、効かないやいっ!風よ吹けっ!男爵の動きを止めろ!!」
三橋の振ったステッキから強風が吹きそれが竜巻状になって男爵を襲う
「な、何故だ・・・何故我が術が効かぬ・・・」
予想外の出来事に男爵はうろたえ、自分に挑む小さな魔法使いに怖れを感じていた つづく