今日もいい感じだぞきつみは
梅雨の間は雨降りが多くてジメジメしていてちょっとだけ嫌だが
夏が苦手な俺には嬉しい季節なんだ
きつみはは湿気で毛がペタンと寝てしまうのが気になるらしい
そんな時はブラッシングをして毛の根元までちゃんとすいてやって乾燥させような
大事なきつみはの毛皮が手入れを怠って台無しになったら大変だもんな
「いいよ、俺ちゃんとドライヤーかけて奥まで乾かしているし
このスーツは通気性もいいし濡れてもすぐに乾燥するから大丈夫なんだ」
そうか、そんなに高機能なスーツなのか・・・残念

>>946
教室の窓から校庭を見下ろす
調度野球部が練習をしている時間のようで、俺は三橋の姿を探した
10数人しかいない野球部員の中に、俺の思う人はいた
校庭を走り回り、その後誰かと組んでストレッチをしているようだ
誰か・・・もしや阿部か？と思ったが阿部は別の奴と組んでいる
ホッと胸を撫で下ろしたが、三橋のすぐそばにいるのはあいつだ
阿部の挑発から色々とあいつのことを調べてみた
今までの三橋との月末カップル達成率がダントツの１位で、今月も狙っているようだ
そもそも野球部員で三橋とバッテリーということは、NPCじゃないのかと思ったが、どうやらプレイヤーの一人らしい
校庭の隅や教室の窓から三橋に暑い視線を送っている他のプレイヤー(もっともこいつらもライバルだが)との情報交換で
阿部は元々はＮＰＣだったのだが、あるプレイヤーが運営と掛け合って言い値でキャラを買ったらしい
「なんだよそれ？課金でＮＰＣを買えるのか？」
「課金しまくって運営に貢献してきた上客だからできたんだろう、て話だぜ　もっとも金持ちでもなければむりだけどな」
「俺たち一般プレイヤーは無課金で何とか三橋と友達になるだけで精一杯、てとこだな」
ふと、ストレッチを終えて打撃練習に入ろうとしていた阿部がこっちを見て(仝ω仝)ﾆﾔﾘとした・・・正直ムカついた
その後ろで三橋が俺に気が付いたのか、小さく手を振ってくれた
阿部を無視して三橋に手を振り返すと、ニコッ、と天使のように笑ってくれた
だが今月もあいつ、阿部がぶっちぎりでポイント１位を爆走している
俺もまだ今月はゲームに慣れる為の様子見だが、来月からは何とかしなくては・・・
※夢の中でのゲームなので、ゲーム内はバーチャルなんとやらでリアル感覚で体感できるなんとかという設定になっている
だから三橋に直接話したり触れたりあれやこれやも可能・・・だと思う