教科書会社「大修館書店」(東京都)が、自社の英語教科書を採択した高校に問題集を無償提供していた問題で、
長崎県内の県立高校1校でも無償提供を受けていたことが分かった。
県教委が14日の県議会文教厚生委員会で明らかにした。

 県教委によると、この高校は昨年9月に同社の英語教科書を採択することを決め、今春から1年生が使用している。
今年2月に補助教材として問題集を注文した後、同社の担当者から「別の問題集も提供する」と申し出があった。
4月初旬に郵送されてきたが、生徒には配らず校内で保管。
問題発覚後の今月10日、同社員が来校して回収したという。

 業界団体の教科書協会は、採択関係者への教材を含む金品提供を禁じる自主ルールを設けている。
県教委は「教科書ではなく問題集購入に伴う提供と考えているが、受け取るべきではなかった」としており、各校に改めて注意を促すという。