ナイバッチ、きつみは
今日も頑張ろうなパフパフ
実はな・・・こないだの外耳炎が一旦治まったかにみえたんだがまたぶり返したんだよ
また耳医者に行って前回より悪くなっていると先生に叱られてきたよ
とにかく耳は弄るなと、注射もされちゃったぜﾊﾊﾊ・・・
筋肉注射いてえよ・・・

「というわけで、俺は寝る」
病院から帰宅してとりあえず昼飯を食うと俺はきつみはに宣言した
「具合が悪いのなら仕方ないよね　お夕飯の準備まで寝ていなよ」
ときつみはも理解してくれたようだ
居間に枕とタオルケットを持ち込んで庭に面した戸という戸、窓という窓を全部開けて横になる
今日は日差しがそんなに強くない
時々雷の鳴る音が遠くからするが、雨が降る気配はまだないようだ
横になっていると開け放った窓から涼やかな風が入ってきて気持ちがいい
きつみはは俺の邪魔をしないようにと午後の散歩に出かけたようだ
静かだ・・・セミの音も聞こえてこない・・・
俺はそのまま意識を手放していった

ﾋﾟﾀﾝ・・・
何かが額にあたる感覚がした
夢の中にいた俺は少しずつ意識を浮上し始める
ﾋﾟﾀﾝ・・・
小さい何かが額にあたり、冷たい物が流れていく
ﾋﾟﾀﾝ・・・ﾋﾟﾀﾝ・・・ﾋﾟﾀﾝ・・・
「あ、起きた？もう夜だよ俺くん」
目を開けるとそこにはきつみはがいて、俺の顔の上で何かをしていた
「なんだ、それ・・・」
「うん、スポイトに水をいれてね俺くんの額に落としてたんだ　前に寝ている人にこれをやるとすぐに起きるって聞いたから」
ﾋﾟﾀﾝ・・・とまた俺の上に水滴が落ちてきて一瞬で目が覚めた
きつみはにこれを教えたのは誰だろう・・・というかこれ、拷問の一種で発狂するってやつだったよな
よく寝て心身ともにもすっきりしゃっきりしたが、これ以上やられたら困るから起きて飯作るか　さて、夏を作ろうかな？