0900fusianasan
2016/08/26(金) 16:09:04.21そろそろ8月も終盤だな、週末は花火でも見に行こうか
地元のはもう終わったが、あちこちではまだやっているからレジャーシートを持っていこう
屋台で何か買って食いながらもいいな それと稲荷寿司を作って持っていっても良さそうだ
夜空にどんっ!!と上がり大きく開く花火をあまり一人多くない場所で寝転びながらみるのもおつだな
よし、場所と食い物は俺が用意するから、きつみははレジャーシートと何かつまめる菓子や飲み物を買ってきてくれ
はい、これお金な あまったらきつみはが好きなのを買ってもいいぞ 今日の俺は太っ腹なんだぜ
「・・・」
やはり変だ、と三橋廉は思った
部活が終わり、家に帰ってきて夕食を取り風呂に入る
いつものと同じ生活をずっと送っていたはずなのに、ここ数日、何かがおかしい
リビングで寝転んで分には何も無いし自室にいる時も特に何も感じない
だけど何かがおかしい それが何なのか、三橋廉にははっきりしたものが判らなかった
とりあえず今も夕飯を食べて風呂に入って眠ろうと思い、着替えを用意して風呂場へとむかい、着ていた衣服を脱ぎ浴室に入る
全身を湯につけると一日の疲れが吹っ飛ぶ気分だった だが身体を洗おうと湯船から出たとき、それは起こった
「なん・・だ・・・?」
誰かに見られている・・・ねちっこい視線が自分を見ていると三橋は感じた
急いで浴室から出ると服を着て外へ向かい浴室の外に誰かいないか探しに行ったが自分の他に誰もいる気配は無い
それに三橋の家はこれでもセキュリティが厳しく、庭に誰かが入り込めばセンサーが作動してすぐに判るはずなのだ
なのにセンサーには異常は無く、三橋以外の人間が侵入した形跡は無い
自分の思い違いかと三橋は思ったが、それでもあのねちっこく自分の隅々をなますところ無く見ているような視線に背筋が寒くなるのを覚えた
今日はもう風呂に入らずに寝よう・・・きっと自分の思い違いに違いないのだから明日になれば元に戻っているはず
三橋は無理やりにでもポジティブに考え、とにかく寝よう、と布団に入るのであった
「気付かれたか?」「いや、まだ大丈夫だろう だが目視での観察は止めておいたほうが良さそうだ」
「スマン・・・俺が三橋の裸体に夢中になりすぎたせいだ・・・」
「気にするな じゃあ明日からは暫く機械による自動録画のみ続行する まだ浴室の鏡の中に設置してある隠しカメラには気付かれていないからな」
「ああ・・・ところで新しく設置するカメラだが、第一候補のトイレでいいか?三橋廉を認証して作動するタイプじゃないと事故が懸念されるぞ」
「それは技術部に対策をお願いしてある 我々三橋廉観察隊には不可能は無い」
「そうだ、これからも三橋を観察し、データーを収集し、我々の喜びとする為にがんばろうではないか!!」
だが彼は知らない 三橋家では廉の話を受けて、セキュリティの強化と家中の不審物チェックを専門家に依頼したことを 三橋廉と三橋廉観察隊の未来やいかに