僕は君の傘になれるかな。
(背の大きな俺は小雨降る街路樹で彼女の肩を抱く)
普段は忘れていてくれててもいい、だけど君が困った時、苦しい時、寂しい時、横で笑いながら君を守ってあげたいから。
(ポツリ、ポツリと降りだした雨。大きめの傘を拡げると半分ずつ、その影に寄り添う)
でも、出来ることなら守るだけじゃなく、何時も傍らにいて見守らせて欲しい。
盾になり、日差しを避け、ぼろぼろになったとしても…僕は君を守りたい。
(雨がやんだ街路樹には、落ち葉が無数に折り重なりそれを踏みしめる。傘を畳んで彼女を包み込むように抱き寄せた)
…好きです。君が。ずっと君を守るように傍に居させて下さい。
(俺は彼女の返事を秋風を感じながら待った)