きつみはもふもふふもふもふ
飽きっぽいか・・・
今日は気を引き締めていこうか
一応作業のノルマはこなしつつあるんだ
だけど予想外の出来事があるかもしれないな
例えばきつみはが遊ぼうって言ってきたり、きつみはが俺の気を引こうと周りをちょろちょろしたり
きつみはがお腹すいたからケーキが食べたいなと言い出したり
その為に買い物に行ったり、ケーキを美味そうに食っているきつみはを観察したり
写真を撮りまくったり食いすぎてもう動けないよ、と言うきつみはの為に布団を敷いてやったり
風呂を沸かしてやったり夕飯の準備をしたりきつみはが夜中に腹が冷えないように掛け布団を直してやったりとか
色々な予想外の出来事があるからなぁ・・・
仕方が無いよな、うん

「おいっ、しいっ！」
皿の上に乗ったそれはきつみはによってあっという間に減っていく
「なんだろう・・・ふわっとして噛むとふしゅ、て感じがしてまるで・・・」
「まるで、何だ？」
「スポンジ・・・でももっと柔らかい・・・そう、例えるなら泡のようだよ」
きつみははまるで泡で作られたケーキの様だと言った
それはそうだ
シフォンケーキは卵の白身を大量にこれでもかとあわ立てて作られていると聞く
だからこそのふわふわ感がこのケーキの特色だ
その泡ケーキを食いまくって喜んでいるきつみはが最後のケーキを口に入れた
「美味しかった、ご馳走様っ！」
「お粗末さまでした　満足したか？」
俺の問いにきつみはは満面の笑顔で「うんっ！」と答えた
「普通のケーキもいいけど、たまには違ったのも食べるっていい刺激になるよね」
「まあ・・・そうだな」