ナイバッチきつみは
今日も頑張ってのんびりと行こうなパフパフ

>>574
豪快ないびきをかいて寝ていたきつみはが起きたのは次の日の朝だった
目覚めて開口一番に「お腹すいた!」と叫んだのは笑わせてもらった
茶碗大盛の飯を何杯も食ってそれでもまだ足りない風だったので麺を茹でたりして何とか凌いだ
「ふぅ・・・お腹いっぱいになっちゃった・・・」
「そりゃそうだ、ご飯全部にうどんににゅう麺にって・・・どんだけ入るんだ、お前の腹?」
丸く膨れたきつみはの腹を指で突くとぽよんぽよんとしてて跳ね返ってくるようだ
「俺くんほどじゃ・・・ん・・・ちょっと違うかな?」
きつみはの言うところによると、今までにないくらいにもの凄くお腹がすいていたのだという
「昨日の事は覚えているか?」
意を決して俺が聞くと、きつみははうーんとうーんと、と思い出し始めた
「えっと・・・お祭りに行って俺くんとはぐれて知らない人に車に乗せられて・・・
それから・・・そうだ、狐の顔をした人たちと遊んだんだった」
遊んだ?なんじゃそりゃ?
「えっとね・・・久しぶりに人間の中に紛れて楽しい、とか、歌って踊って美味いものが食べれて嬉しい、とか言ってたよ
でね、その人たちは神様だって、あの神社の神様と仲良しの、他のところの神様たちなんだって
それで俺、いっぱい踊ったら凄く疲れちゃったんだ だからお腹がすいたんだよね」
実は、俺も昨夜、変な夢を見た
ずっと寝ているきつみはのそばでうたた寝をしててその夢の中で狐の顔をした若い男が出てきてこう言った
「お前とその子狐は気に入っている だから助けた それと客が多いから供物を頼む」
なんのこっちゃと思ったが、きつみはの話を聞くと納得できるところもあった
俺はあの神社の氏子の一人で、祭り毎に供物を欠かさないし
きつみははあの通りの姿だし、あの神社に散歩で毎日行くほどお気に入りの場所となっている