バンザイポーズも実に誇らしげだな、きつみは
頑張っているお前は俺にとっても本当に誇らしいよ
だがバンザイをしてもその胴長で太ましい体は・・・いやいや、抱きしめたらムニュッ、として本当に気持ちいいから
冬の間はそれでいいよな、俺は一年中だけど・・・orz

「俺くん、これ見て」
授業が終わって帰宅しようとしていた俺に三橋が声をかけてきた
「どうした?」
「ん・・・俺くんの目から見てどんなだろうと思ってね」
白いシャツの前を少しあけ、襟を広げると何か赤や青いものが見えた
三橋の白い肌に散っている異様もの
「・・・キスマークか」
「うん、こないだの先輩が調子に乗って付けまくってね」
人前で着替えも出来ないし困ったよ、と三橋はため息をついた
俺の級友であり友人でもある三橋廉には男のセフレが数多くいる
その中には三橋に手荒いプレイをする奴もいるのだと三橋は前に言っていた
「それにしても酷いな」
「吸うだけならいいけど噛まれるのはちょっとね 痕がなかなか消えなくて本当に困るよ」
三橋の白い肌に咲いた異形の花たち
それを俺は痛々しいと思いながらもどこかで綺麗だと思っていた
「そんなに酷いことをする奴なら別れっちまえばいいのに
お前も好き勝手にやられてそれでいいのか?野球にも支障がでるだろ?」
「それはそうなんだけど・・・その先輩、普段は結構優しいしアッチも具合はいいし・・・
たまにこんな事をするけどね、それはそれで」
「なんかさ、DV被害者みたいなことを言ってるな」
「そう・・・かな?でさ、俺くんはこれを見てどう思う?」
ニヤリと笑いながら三橋が聞いてきた言葉に俺は少しだけ戸惑った
一体三橋は何を言いたいのだろう・・・
「そうだな・・・無茶はしすぎるな、と言うところかな」
「俺くんってつまんない」
でもそんなことがいいんだけどね、とそれだけ言うと三橋は部活へと行ってしまった
一体俺に何を言わせようとしているんだろうな、あいつ