きつみはもふもふふもふもふ
うん、こんな日もあるよ
だから今日は予定なんて立てないでのんびりゆっくり成り行き任せで行こう
予定がないから俺はずっとゴロゴロしているよ
腹が減ったら飯を食って飯を食っても好きな時間に風呂に入ってもいいんだ
きつみはも好きにしていいよ
「なら俺くんの今日の予定は一日ゴロゴロしている、だね
でも今日は予定通りにはいかないって結果だったね
あ、床にゴミがいっぱい落ちているな、俺くん掃除おねがい あれ?窓も結構汚れているね ついでに外から拭いて綺麗にしてね」
俺の予定を狂わすのはお前か、きつみは・・・わかった、今日は掃除をすることにしよう
その代わり、予定にしていた夕飯の油揚げの煮物は無しな
予定通りにいかないのなら仕方ないよな
「それは予定通りでいいよ 俺くんも大人気ないなw」
・・・orz

さっきから目の前を小さいものが歩いている
防寒具でもこもこの体、頭には大きめの白い毛糸の帽子
帽子からはみ出たやや薄い色の髪の毛が日の光でキラキラと輝いて見える
まだ五歳くらいの子供かな
さっきから子供用のソリに雪を載せてえっちらおっちら引っ張っている
ここ数日の雪でこのあたりも結構降った
どこかの子供が行き除けの手伝いでもしているのだろう
先にある空き地にはここの地区の住人が雪を捨てていた
きっとそこまで行くのだろうな
「あっ!!」
まだ道に残っていた雪に足を取られたのか、その子が足をすべられて転んだ
ベチャッ、と融けた雪の上に前から転んで、服がべちゃべちゃになっていた
「いてて・・・やっちゃった・・・」
「大丈夫か?怪我はないか?」
思わず駆け寄った俺に、その子はニカッ、と笑った
「うんっ!ありがとうおじさん」
そのお日様の様な笑顔に、俺は何か体が熱くなるのを感じていた・・・ 続く