きつみはもふもふふもふもふ
ふむふむ・・・なるほどなるほど
自分自身に問いかけてみる、か
どれどれ・・・うん、そうだな!やっぱりきつみはが一番可愛いと俺は思うぞ!!
もっとも俺は迷ってはいなかったがな 初めから俺にはきつみはが一番だよハハハ

「また修理依頼です」
彼は電話を切って今日、何度目かのため息をついた
「最近多いな・・・」
「ええ・・・新型は高性能なんですが繊細な作りが災いしましたね」
そう言うと彼、俺の助手である俺野はまたため息をついた
ここはとある企業の研究所で俺たちはそこに雇われている研究者だ
俺の研究は高性能なロボット、それもより人間に近い動きと感情を持ち合わせた特殊なロボットの開発だ
最近、その研究結果として人間型愛玩ロボット「あったかみはしくんRX」が発売され、大ヒットした
だが暫くすると、問題が発生し始めた
故障率が多いのである
今日ももう何件もの修理依頼が来ていた
「そもそもこの愛玩用、という言葉が企業側と購入者との認識の違いがありすぎですよ」
「まったくだ」
人間型愛玩ロボット「あったかみはしくんRX」は人間の言葉に反応し
その表情を変えたりするくらいの性能しかないのだ
だが、一部の購入者は愛玩、をダッチワイフ的なものと勘違いして
「あったかみはしくんRX」を性的に使おうとして壊してしまう
一応取扱説明書にもその旨は記載されているのだが・・・