今日もまずまずの順位だな、きつみは
午後からものんびりゆっくり過ごしていこうな
「俺くん、最近そればっかり・・・たまには動かないと足から根がはえて木になってしまうよ」
大丈夫、人間には根が出来ないから それにほら、なんだかんだ言っても結構動いていると思うよ
「・・・本人が自覚していないのって一番たちが悪いよね それは本当に足?よく見てみたらどう?」
ん?今日はまた変な事を言うな・・・じゃあお前にも見せてやろう、この俺の見事な足を!
あ、あれ?なんで足の指が伸びているんだろう?
それに皮膚が凄く硬くなって細くなっていて足の先だけじゃなくてそれが足全体に広がってきている・・・
ま、まさか・・・
「だから言ったのに・・・もう手遅れかな、これ」
いやまて、何だこれ?た、助けてくれきつみは!
俺は・・・俺は・・・

という夢を見た
「ふーん、でもあながち夢じゃないかもしれないよ」
な、なんだよ・・・変な事をいうなよ、きつみは・・・
大体人間が木になるなんて事ありはしないんだからさ
「でも俺くん、動くのが苦手だよね?じゃういっそのこと木になった方がいいんじゃないかな」
ないない、そんなこと無い
お前、俺に事を怖がらせようと思ってんだろ
「じゃあ自分の足、見てごらんよ」
ハハハ、その手には乗らないぞ、大体そんなことあるはずが・・・
あ、あれ?足先が木の根になっている・・・
「これで食べ物を食べなくても大丈夫、メタボ脱却できるね
替わりに毎日水をやって陽に当てて、たまに肥料をあげるから心配しなくていいよ、俺くん」
なんで・・・なんでそんなに嬉しそうな顔をして怖いことを言うんだよ、きつみは・・・
嫌だ・・・助けてくれえええぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ・・・

という夢を見た
怖くなって自分の足先を見ると・・・
「俺くん、どうしたの?あ、足が・・・だから動かないとって言ったのに・・・」
悪夢は終わらない・・・