ナイバッチきつみは
今日も晴れたいい日だ・・・と思ったら崩れ始めたよ
鯉のぼりはまた明日にしよう
せっかくの鯉のぼりが雨に濡れたらかわいそうだよ、晴れた空を気持ちよく泳がせてやろうな

>>782
それはまだ幼い男の子だ
この世の汚いところなどまだ碌に知らず、ただ明るい未来だけを信じて
毎日楽しく生きていけることのできる、貴重な時間の中にいる子供
だが、その子に魔の手が襲い掛かろうとしていた
「今日はお父さんもお母さんも仕事で一緒に行けないけどちゃんと一人で保育園までいけるか?」
父親の心配そうな様子にその子はにっこりと笑った
「うんっ!大丈夫っ!俺だって子供じゃないもん!もうすぐ小学校に行くんだもん!」
「いや・・・まだ子供・・・そうか、なら気をつけて行くんだぞ、レン」
「はい、いてきます!」
元気に駆け足で保育園に行く息子のその姿が見えなくなるまで見守った父親は
一抹の不安を感じながらも自らも仕事へと向かうのだった
「こちら一斑、子三橋が保育園に向かいました 今日は一人です」
「了解・・・警戒しているというのに何故一人でいかせるのか、あのアフロは」
「こちら二班、後方から子三橋が駆けてきます 追い越され後に一定の距離を保って追尾します」
「了解、気取られないように注意しろ」
水色のスモックに黄色い帽子、キャラクター物のバッグを斜めがけにしてタタタ・・・と子三橋は駆けて行く