キュー子は漏れの好きなものを知っていて何かと話題にする。
「つり子チョコドーナツたえゆ?^Q^気楽にかじる?^Q^」
「かじらのい^つ^」
「じょあ漏れ踊るね∩^Q^つハイノハイノ」
漏れはキュー子の興味の対象を知ってはいるが、大して好きではないので見る気も食べる気もしない。
とくに親交を深めるつもりもない。
なのに同じ時期に総合に来て>>1の顔文字が隣同士というだけで、周りにセット扱いされている。
横に並べられてエロいと囃し立てられることもしょっちゅうで、正直毎回うんざりしていた。
「のあ^つ^」
「煤OQ^ なになにー^Q^」
「喪前なんれ漏れに構うの^つ^」
前々から不思議だった。こいつは迷惑じゃないのかな。
キュー子は驚いたように小さく声を出して、下手くそな踊りをやめた。
「それは、ちんぽ?^Q^漏れはしゃぶるんらって^Q^」
「は?^つ^」
「え?^Q^漏れは突っ込まれる係らお^Q^」
つまり、総合での役割を果たしているということ?何の疑いも持たず?
唖然とした。相手の思考が理解できずに苛立つ。だが同時に、別の不快なもやが心に広がるのも感じた。
――なんれ漏れに構うの。
その問いに対して、自分はどういった種類の答えを期待したのだろう。
舌打ちを堪えて漏れはいつものセリフを言った。
「キュー子のスレ乗っ取っていい?^つ^」
「らめ;Q;」
何度か繰り返されたこの問いへの答えは、いつも1つきりだ。
わけのわからないキュー子という存在が漏れに唯一与える絶対。
「つり子江ノ島行く?^Q^しらす丼たえゆ?^Q^」
「もう行った^つ^」
「じょあ漏れ歌うね^Q^空もー飛べーるはずー♪^Q^」
この絶対の安心感が崩された時にどうなってしまうかは、今は考えないことにした。

これか^−^