今日もナイスなポジションでベリーグッドだぞ、きつみは
実はな、ついさっきヤツを見つけてしまったんだ
そろそろ暑くなってきたから出てきそうな予感はあったんたんが実際に見ると心臓に悪いよ
どこから沸いているんだろうシバンムシめ・・・またどこかの畳が食われているのかな

>>175
「い、いらっしゃいませ・・・」
今日も自信なさげな声でメイド姿の店員が出迎えてくれる
「いつもの席、空いてるかな?」
「は、はい・・・どうぞこちらへ・・・」
少しだけ常連ぶって定席にしているテーブルへと案内される
「こちらメニューです・・・」
「ありがとう」
ここは昭和の雰囲気を残した喫茶店「M's Hall」
店の雰囲気を同じ、落ち着いた感じのダンディーな店主の入れるコーヒーと美味い軽食が売りの喫茶店だ
「ご注文はお決まりでしょうか?」
「今日はマスターのおすすめランチにしようか、飲み物はホットコーヒーにトーストはカリカリのたぬきで」
「バターは多めでよろしいですか?」
「ああ、それでお願いします あっと、サラダのドレッシングは多めで」
かしこまりました、といつものように勢い良く頭を下げると
そのメイド姿の店員はぴょこぴょこした足取りでテーブルを離れた
ここでは他では断られるような細かな注文を受けてくれる
トーストの焼き具合だとかバターの種類、サラダのドレッシングの種類に量、料理にかける調味料の種類とだとか
果てはお冷の水や氷の量まで細かく指定でき、それを全てかなえてくれる
今日のおススメランチは魚のムニエルにちょっとした付けあわせ、それにサラダとお代わり自由なトーストとコーヒー
午前中の仕事の忙しさから解放されるこの時間を俺は気に入っていた