まるでジェットコースターの様に運気が移動するな、きつみは
うん、こんなのもたまには良いものだよ、まるで展開が目まぐるしく変わるドラマのようさ
ところでだ、ちょっと気になったんだがきつみはの体についている「 . 」
あれは一体何なんだろうな
きつみはは外で遊ぶことが多いからまさか蚤とかじゃないよな
じゃなきゃ単純にゴミ・・・いやホクロだったりして・・・ホクロならなるほど、と思うぞ
だが体の外にもホクロがあるとか・・・さすがきつみはw
おや、こんなところにもでっかいホクロがあるな、ちょっと触らせて貰おう
「俺くん、それ、俺の鼻先」orz・・・

残業が思ったより長引いて、夜遅い時間に帰路に着いた
周りは暗く、街灯だけが行く手を照らす
急いで家に帰ろうと足を早めたその時、どこからか祭囃子が聞こえてきた
「こんな遅い時間まで祭りをやっているのかな」
少し考えて、音のする方へと向かった
子供のころ、祭りといえば楽しい記憶が多い
特に屋台の食い物がどれを見てもうまそうで、全部試してみたくなったものだ
「コンビニで買ってもいいが、たまに屋台のもので夕飯もいいよな」
ただ、そんな単純な考えからだったのだが・・・
祭囃子の方へと向かうが、それらしいものは一向見当たらない
どうやら聞き違いかそれとも練習している音だったのだろう
踵をかえして家へと向かおうとした俺の目にそれは飛び込んできた
普通の住宅地の道路の端に、屋台がひとつだけ建っていた
近寄ると、食い物ではなく玩具を扱っているようだ
ビニールでできた空気で膨らませるダッコちゃん人形の様な物が沢山飾られていた
だが形はダッコちゃん人形と似通っているが色が黒くなく肌色で髪の毛まで付いている
店主は俺の方をちらりと見ると言った
「お兄さん、どうやら気にいられたらしいね・・・ひとつどうだね?」 つづく