ナイバッチきつみは 今日もがんばっていこうなパフパフ

>>665
いつもなら寝ているときも適度な強さで俺の左腕にしがみついて寝息を立てていたレン
それが今はいつものところにはおらず、久しぶりの腕の軽さが気味悪いほどだ
"あれ?レンはどうした?寝ぼけて腕を離しちゃったのかな?"
時間はおそらく真夜中
俺は寝るときはいつも電気を消しているので部屋の中は暗い
あいつはどこに行ったのだろうとあちこちに手を伸ばすが
暗闇の中をさまようだけでレンに触れることさえできなかった
キュポ・・・
どこからか奇妙な音がした
キュッポキュッポ・・・
あまり聞いたことの無い音が俺の部屋の中でしている
それは規則正しい間隔で少しずつ遠のいていた
キュッポキュッポキュッポキュッポ・・・ガチャッ
どこかのドアが開いた音・・・そしてまたあの音がした
俺の部屋の中に、俺以外の何かがいる
それはレンが初めて俺のところに来た時以上の恐怖を俺にもたらし、思わず目をつぶって寝たふりをした
そう、恐怖・・・
心霊現象とかはテレビで楽しむ程度だが、実際に体験するには季節がまだ少し早い、
あ、幽霊なら足がないから足音ととかないよな、じゃあ何かの小動物とかかな、などと
変なことでも考えていないと気持ちが持たない
キュッポキュッポキュッポ・・・トン・・・シャー・・・
変な音の次に今度は小さな水音がした
それはしばらく続き、そして小さくプウ・・・という音がした
それに続いてジャーと大きく水の流れる音・・・
これは良く知っている、俺の家のトイレの音・・・ということは!
そしてまたキュッポキュッポキュッポという奇妙な音がして今度は俺の方に近づいてきた
寝ている振りをしながら薄目をあけると・・・レンがすっきりした顔でやってきてまた俺の腕にしがみついて寝てしまった
こいつ・・・夜中にトイレに行くのか、だからいくら食っても大丈夫なのか!
思わず笑い出しそうになったが耐えて俺も再び眠りについた つづく