>>594
この脚本家がナツコ^−^

映画には「製作総指揮」として僕の名前がクレジットされていますか゛、 
本当のことを言えば、この肩書はDVD化する際に外して欲しいというお願いをしていました。 
これは僕自身が本作に対して製作総指揮と名乗れるほどに貢献できていない、と感じていた為です。 
この思いは劇場公開時からあったのですが、編集部をはじめ、 
映画の製作委員会側から説得に遭い、外す事はできませんでした 
脚本家さんとの打ち合わせを行ったのは 
時期的には映画公開の前年の初夏だったかと思います 
打ち合わせは白熱し、明け方近くまでアイデアを話し合い 
脚本家さんは打ち合わせで出し合ったアイデアをノートにびっしりとメモしていました 
非常に面白いものができるという手応えがあり、 
この分だと遅くとも冬前には脚本は上がってくるだろうと感じていました 
しかし結局、僕の所に脚本が回ってきたのは映画公開年の春になってからでした 
しかも、その脚本の中には打ち合わせの内容が入っておらず 
あの打ち合わせの中でだしたアイデアは監督さん、 
その他のスタッフには伝わっていなかったようでした 
その後も、製作委員会が脚本家さんの交替を決断するなどトラブルが相次ぎ 
交替された脚本家さんも頑張って下さいましたが 
いかんせん時間がありませんでした 
一護やコクトー、朱蓮を始め、本作に登場するキャラクター達が 
BLEACHらしくあったとすれば、それは全て声を入れて下さった 
声優の皆さんと、絵をつけて下さったスタッフの皆さんのお陰です 
改めて、心からお礼を申し上げます