がんばったなきつみは!
でもな、無理は禁物だぞ
のんごりゆっくりと夏バテしない程度にがんばろうな

>>983
「俺くん、どこまで行くの?」
電車に揺られて今まで行ったことの無い場所にいく
ワクワクする感じとちょっとだけの不安が混じった様子できつみはが俺に聞いてくる
「ん・・・そうだな、あと駅を四つ過ぎれば、かな?」
「四つだね!早く泳ぎたいね!」
電車の窓から外の景色を楽しみながらきつみははまだかなまだかな、と過ぎる駅を数える
車窓の景色が段々と緑が多くなっていき、そして山間部へと入っていった
「山だよ!俺くん山に入ったよ!!」
山育ちのきつみはは久しぶりの山にうれしそうにはしゃいでいる
「次の次の駅で降りるぞ そしたら少しだけ歩くけど大丈夫だな」
「うんっ!やっと泳げるね!俺もう、待ちきれないよ!」
水泳用のスーツを入れた大きなバッグを持ってきつみははウキウキワクワクとしている
やっと目的の駅に着くときつみはは電車を降りるとすぐに改札へと走り出した
「おいまてよ」
「俺くん早くはやく!」
駅は山の中にあり、周りは木がうっそうとしていていかにも山奥という雰囲気だった
降りたのも俺たちだけで他にはいない
そう、ここは知る人ぞ知る場所なのだ
駅を出て暫く歩くと水の音が聞こえてきた
「水の音だね もうちょっと?」
「そうだ、この先につり橋があるからそれを渡ると河原ら降りる道があるんだ
そこが遊泳場になっているんだ・・・あ、こら!勝手に先に行ったら・・・いっちまった」
俺の話が終わらぬうちにきつみは走り出しつり橋を一気に駆けていった
そして俺がやっと追いついた時には、水泳用のスーツを着たきつみはが準備運動を始めていた
「俺くん遅いよ!俺もう、泳いでくるね!」
「おい待てってば 俺も着替えて一緒に・・・」
言い終わらぬうちにペンギン姿になったきつみはは勢い良く清流の中へとダイブしたのだった つづく