きつみはもふもふふもふもふ
余裕か・・・大人なら余裕のある所をみせてきつみはに「凄い!」と言われたい所だが
やはり忙しい日もあるときにはある、ということで・・・うん、色々と忙しいよ
肉体的にも精神的にも時間的にも余裕が無いって本当にアップアップじゃないか
クマーの様にお菓子に喜んでいる姿って本当にいいよな
俺?とりあえず目の前にある事を終えたらきつみはとおやつの時間にして少しでも休むよ、根を詰めたら捗る事も捗らんよ
というわけできつみは、ちょっとおやつを買いに行ってもらえないかな?
お前の好きなのを買ってきていいからさ、稲荷寿司でもいいからいっぱい買っておいで

昼下がりカフェテラスは少し前までの喧騒はどこかに去り、午後の気だるさが漂っている
少し冷めたコーヒーを口にし、時計を確認しまだ時間があるのを確かめる
胃が少しばかり空腹を訴えたので軽く何かを食べようと店員を呼んだ
暫くして今日のお勧めである海老カツサンドがやってきた
意識の高い系の店らしく、有機野菜がどうのこうの海老も天然がどうのこうので
ほんの数切れとコーヒーのお代わりで夏目さんが二人ほど去って行くが、それはまあ仕方がない
時間まで食事を楽しみ、その時を待つ
持ってきた本も読み飽きてきた頃、俺はその時をむかえた
食事代をテーブルに置くと急いで席を立ち、店を後にする
通りの向こうから、見慣れた薄い色の髪の少年が歩いてくるが見えた
心臓が早鐘を打つのを感じるが、それでも平静を保って歩き続け、ただの通行人としてその少年、三橋とすれ違う
突然、どこからか軽快な音楽が流れ、三橋は何事かと足を止めた
その時を俺は、俺たちは見逃さない
今までただの通行人だった何人もの男たちが、三橋の周りで一斉に踊り始めた
ソイヤソイヤソレソレッ!ソイヤソイヤハイハイッ!
踊りながら服を脱ぎ、やがて褌一枚の姿になった俺たちは三橋を囲むように掛け声を上げ踊り続けた
「ひ・・・な、なに・・・」
三橋は突然の事に驚き、動くこともできなくなっているようだ
ソイヤソイヤソレソレッ!ハァーーーハイッ!!
音楽が終わると共に俺たちもポーズを取り、そして一斉にその場から姿を消した
後には呆気に取られた三橋が残された
俺ら定期オフ会「三橋サプライズ計画」は今回も成功に終わった
次回、どんな手で三橋にサプライズを仕掛けようか・・・俺と俺たちは次への期待に胸を躍らせるのであった どんどはらい