ナイバッチきつみは
週の初めから中々ナイスなポジションだぞ
初めナイスを「茄子い」打ち間違ってしまったぞw
だから今日の夕飯は茄子料理にしよう
焼いて皮を剥いたのを冷やしたのとか、漬物とか夏野菜のカレーとか考えるだけで腹が減ってきたぞ
よし、家にある茄子を全部食いつくそうそうしよう
>>20
バシャン!
大きな水しぶきをあげてきつみはは川に飛び込んだ
そのまま暫く潜ったかと思うと突然ジャンプするように水面から飛び上がる
「おーいきつみは!あまり遠くまで行くなよ!」
きつみはは俺の言っている事が聞こえているのかジャンプしながら手を振ってきた
しかしペンギンのスーツとはいえ、ジャンプの仕方までペンギンのように鳥が空を飛ぶような格好だとは・・・
河原近くの浅瀬に寝転ぶようにして水の冷たさを楽しんでいるときつみはがジャンプしながらやってきた
「俺くん俺くん!」
「どうした?河童でも出たか?」
ここは公共の遊泳場だが、昔は河童が出る場所で「もいが淵」とも呼ばれている
だから河童が出てきても可笑しくはない・・・のかな?
「違うよ!ほら見てみて!魚を捕まえたよ!!」
きつみはは得意そうに捕まえたばかりの川魚を俺に見せてくれた
「ほう、すごいな・・・これは鮎だな」
「すごいよね!これ、焼いて食べようよ!きっと美味しいよ!!」
きつみはの手の中でピチピチと跳ねる鮎は大きくて実に美味そうだった
「あー、でもな、もしかしたこれは放流されている鮎かもしれないから逃がしてやりな
漁業組合とかで稚魚を放流している場合があるから勝手に獲っちゃいけない事もあるんだぞ」
「え?獲っちゃ駄目なんだ・・・うん、わかった!」
鮎をそっと放してやるときつみははまた泳ぎ始めた
だがその泳ぎは人間とは違い、なぜか潜水時間が長いのはやはりペンギンスーツのせいなのだろうか?
「俺くん、このあたり浅いから向こうに行ってみてもいい?」
「深みにはまらないように気をつけ・・・いや、大丈夫か あまり遠くに行くなよ、流されしまわないように気をつけるんだぞ」
はーい、と返事をするときつみはは少しはなれたところへと向かって行ってしまった
どこかで水面に反射した太陽の光が反射したような気がしたが気にせず水の冷たさを楽しんだ つづく