ナイバッチきつみは
今日も良い調子だぞ、このまま突っ走ろうな
あ?張り切りすぎるとすぐに息切れするからのんびりいこうだって?
さすがきつみは!俺の心情が良くわかるなハハハ・・・

>>906
「うまいっ!おかわりっ!」
「おう、どんどん食えよ」
帰宅した俺たちは少し遅い夕飯をとった
今日は俺特製のチキンカレー、鶏肉を半日ヨーグルトに漬けておいた少し手間がかかるが味は抜群の一品だ
それにサラダと福神漬けと水をたくさん用意しておいた
「この鶏肉が柔らかくてサイコー!!俺くん天才っ!」
「そうかそうか、もっと食え食え」
きつみははいつもと同じ様に食って食って食いまくっている
だけど何かがちょっと違うのは夕刻に見知らぬ悪漢に浚われ、監禁されたという恐怖が残っているからか
それを打ち消そうと殊更明るく食いまくっているようにも見えるが、俺のカレーが美味すぎだけなのかも知れない
帰ってきたと思ったきつみはが姿を消し、それからすぐに水谷たちが異変を知らせにやってきた
いつものようにきつみはを警護していたはずが、いつの間にかきつみはそっくりの別のきつね姿の誰かを追っていた
気が付いてすぐに本物のきつみはを探していると怪しい車に毛皮の様な物が積み込まれる所に出くわした
水谷たちは急いで車に発信機を投げつけと自らも後を追いかけたが見失った
きつみはに持たせていたGPS携帯は途中で電源を落とされたが、俺が別に仕込んでおいた方は無事で
水谷たちの発信機とGPSとできつみはの在り処はすぐに判明した
そしてその家の主が誰であるかを調べ、その人物の人となり、裏の顔、その他プライベートな事を
徹底的に調べ上げるのにそう時間はかからなかった
そして俺は逸る水谷たちを制し、まずは正面から堂々とお願いにあがった
結果は決裂したが、それも想定内だ