そんなある日のこと
「鬼がきたぞー!」
おびえた声で鳥たちは叫びます
さあ大変!悪い鬼たちが森を手に入れようとやってきて動物たちに乱暴をはじめたのです!
「たいへんだ体の大きなわたしがみんなを守らなくちゃ」
クマさんは大急ぎで鬼達の暴れる湖にむかいました
湖では鬼たちが白鳥をいじめています
「なんてひどいことをするんだ」
クマさんは鬼に相撲を挑みます
寝技が得意なクマさんは卍固めで鬼をとらえました
「こんな力でオレに叶うと思ったか・・・うっこの臭いは!?」
モロにクサマンを嗅がされた鬼はたまらず気絶をしてしまいました
その様子を見た鬼達は恐れおののきます
「なんというクサマンだ耐えきれない」
「こんな公衆便所のようなにおいの森などいらぬ」
鬼達は口々にいいながら蜘蛛の子を散らすように森から逃げてゆきました